続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 螢」【大和田】

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◆「中華そば 螢」【大和田】

 ◎「味玉つけそば(赤)」九〇〇円

 …昨晩は「鮨処 いっしん」から帰るなり、寝床にごろんと横たわったのが最後。
  其の儘、見事な迄に酔い潰れ、気絶するかの様に寝るが、此の暑さは何なんだ!
  脂汗の様な嫌な汗が、ヂワリヂワリと滲み出て来る様な感じで、寝苦しいったら有りゃしない。
  夜中に何度も目が覚め、扇風機を回すも、焼け石にウォーターだ。
  氷枕をしてみても、直ぐに溶けてしまい、冷凍庫の生臭さが漂って来る。
  一瞬、氷枕と間違えて、冷凍の烏賊を頭の下に置いていたのかと思う程…。
  そんなこんなで、睡眠不足に拍車が掛かり、暑さの所為で踏んだり蹴ったり。
  夏なんて季節は、百害有って一利無し!
  其れは断言出来よう。
  九時過ぎに寝床から這い出し、風呂に入り、汗でヴェタヴェタの身体を清める。
  さっぱりした所で、身支度を整え、腰の御医者に出掛ける。
  此処最近は腰の痛みも小康状態を保っており、青森出張も乗り切る事が出来た。
  然し、今週は富山出張が有るので、念には念を入れて…。
  家に帰り、少ししてから昼御飯を食べがてら、熱波が渦巻く様な中を出掛ける。
  取り立てて、食べたい物は無く、強いて言えば喉の通りが良い物。
  と言う訳で、つけ麺が無難だろうと、二〇一〇年一月三日以来の此方へ。
  最近、此方の前を通る度、行列が出来ているのを見ていたが、店外の行列は無い。
  然し、店内は一杯の様で、暫し、外で待つ様に制される。
  日陰だから未だ良いが、日向なら乾涸びて死んでしまうわぃ…。
  一〇分程で案内され、先ずは券売機で食券を購入する。
  此方では専らつけ麺なのだが、何でも、つけ汁が二種類に成り、選択が出来るらしい。
  従来のつけ汁は、秋刀魚節、鰹節、煮干し、鯖節、根昆布等の魚出汁に
  鶏白湯スープを合わせ、柚子七味等数種類の材料を練り込んだ自家製魚醤味噌を隠し味にして、
  仄かな酸味と魚味を出していると言う能書きが記されているのだが、
  此れは、野菜と鶏白湯に「螢」伝統の秋刀魚出汁を煮詰めて濃厚に仕上げた重厚なつけ汁、としてある。
  詰まりは、濃度を増して煮詰めたと言った所だろうか。
  十五分程待ち、今迄とは違った「味玉つけそば(赤)」が遣って来る。
  因みに、従来のつけ麺は「白」と区別している様だ。
  つけ汁は見るからに粘度が高く、ドロッドロの濃厚な物と変化しており、一瞬、怯む。
  如何せん、此の暑さなので、「白」にしておけば良かったかなと弱気に成ってみる…。
  麺の上に盛り付けられた味付け玉子、海苔、鳴門をつけ汁に投入し、さあ、頂こう。
  自家製麺で三〇〇グラム有ると言う麺は極太に近い太さで、手繰ると重みが有る。
  茹で時間に七分を要すると言うだけあり、中々の力強さだ。
  汚泥の様なつけ汁にどっぷり浸せば、麺にべっとりと纏わり付き、濃厚さが感じられる。
  味わいは、以前に感じていた、何処か上品さが漂う「中華ソバ 櫻坂」の様な趣きは無く、
  ボテッとして重厚で、濃密な味わいが、此の暑さの中では重苦しささえ感じられる。
  旨いのは旨いのだが、寄る年波に勝てなくなったのか、少々、濃厚過ぎか…。
  能書きの通り、魚介系、動物系、野菜の出汁が十二分に出ている様に思われる。
  麺はつるっとした口当たりで、腰も弾力も及第点。
  其れにしても、つけ汁が濃厚。
  魚粉も入っているので、ジャリッとしたざらつきも有る。
  其の中に刻み叉焼と麺麻が沈み、味付け玉子も半熟加減が素敵だ。
  〆は、其のヘドロの様な、ヘドロ&カプリシャスなつけ汁を其の儘、ヅヅヅと啜る。
  少し、後悔をしつつ、食べ終え、灼熱の戸外へと出る…。