続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「つけ麺」七五〇円

 …昨晩は仕事終わりに、気の合う同僚の方々と酒を酌み交わし、すっかりヘベのレケ。
  梯子酒をし、何とか、終電車の一本前で帰宅すればぐでんぐでん…。
  風呂に入り、直ぐ様、寝床に潜り込み、失神する様に寝入る。
  明け方は五時半迄気を失っており、暑さで目が覚める。
  二日酔い気味の所為も有り、汗の噴出量が尋常ではない。
  病的な迄に汗が噴き出し続け乍ら身支度を整え、一歩外に出ただけで焼け爛れそうな暑さ。
  ヂリヂリと焦げる様な、気が狂いそうな暑さで、駅に着く前にタオルは汗でびしょ濡れ。
  既に吸水機能を失い、只の布切れと化す。
  湘南新宿ラインに乗車し、常夏の南国・茅ヶ崎へと出掛ける。
  埼玉県に居るよりは、海風が有るので幾らかは楽だ。
  沖縄よりも熊谷の方が遥かに暑い理由が頷ける。
  引っ切り無しに止め処無く汗をだらだらと流しつつ、仕事に没頭する。
  二日酔い気味で身体も重たく、食欲も無い。
  こんな日は、涼しい場所で素麺でも啜りたいと思うが、残念乍ら、そんな店は思い付かない。
  十三時に成り、何時も通り、茅ヶ崎と言えば此方に御邪魔しないと損だと思い、
  糞暑い店内での苦痛を覚悟で、茅ヶ崎駅の磯臭い方の南口へと向かう。
  店に着くと、生憎の満席だが、丁度、食べ終わって出る客が居り、事無きを得る。
  其れにしても、此方は冷房が点いているにも拘らず、本当に蒸し暑い!
  天井に埋め込み式の冷房と、壁に設えられている冷房とが有るが、節電にしても暑い。
  其れでも運良く、冷房の風が直接当たる席を確保出来、発注を済ませる。
  此方では「あえそば」を頂くのが常だが、流石に此の暑さでは無理。
  全裸で食べても良いのならば構わないが、背広では無理だ。
  と言う訳で、初めて「つけ麺」を頂いてみる事にする。
  思い返すと、「二郎」系のつけ麺は過去に頂いた事が無い様に思う。
  が、得てして、こう言う記憶と言うのは当てに成らず、頂いた事を忘れているに違い無い…。
  無料トッピングは勿論、全増しで御願いする。
  此の「つけ麺」の場合、野菜、大蒜、脂、タレのどれが増されるのかは不明だが…。
  暑さに耐え、温い水を我慢して飲み、出来上がりを待つ事、十五分。
  つけ汁、麺の順番で、時間差で配膳される。
  野菜は麺の上に盛り付けられており、大蒜の姿は見えない。
  若しや、此れは僕御馴染みの入れ忘れられか…。
  気を取り直し、つけ汁に野菜を少し投入し、いざ、麺を手繰って啜ってみよう。
  内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五、六分要すると謳っており、
  表面はザラッとして、「あえそば」よりもモチモチ感が強い様に感じる。
  さて、懸案のつけ汁だが、正直、想像、期待した物とは乖離している。
  「二郎」系特有の甘辛い醤油ダレを、こってりし過ぎない豚骨のプースーで割り、
  其処に黒胡椒が振り掛けられ、更には酢が加えられており、此れが問題だ。
  甘酸っぱさが感じられ、ともすると、増殖を続ける「東池袋大勝軒」系の様な味わいにも思える。
  ん~、こうじゃないんだな。
  思い描いていた味とは異なり、「あえそば」のドロッドロの様なルーシーでも良い。
  若しくは、酢を加えず、「えぼし麺」のプースーを其の儘、濃い目にした物でも良い。
  野菜は茹で加減が相変わらず絶妙で、僕の好みで、量もたっぷりと有る。
  其の分、麺が随分と少なく感じられ、野菜よりも先に麺の方が無くなってしまう。
  呆気無く麺を食べ終えてしまい、満足感や充足感は得難い。
  矢張り、汗だくに成る事を覚悟で、「あえそば」を頂けば良かったな…。
  あっ、結局、大蒜は入っていなかった。