続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン 凛」【渋谷】

イメージ 1

◆「ラーメン 凛」【渋谷】

 ◎「ポン酢」八〇〇円

 …金曜日。
  体内迄もが日焼けしそうな、重苦しく、腹立たしい暑い毎日が続いており、
  一週間が余計に永く、辛く感じられ、やっとこさっとこ、金曜日に辿り着いたと言う感じ。
  此の日は朝一で池袋へと出掛け、同僚の方と合流し、其の儘、池袋で仕事の予定。
  然し、何やら、きな臭い感じがして来たので、予定変更し、渋谷と新宿へと移動。
  二人して、先ずは、街は煌くパッションフルーツ、渋谷へと向かう。
  其れにしても、渋谷と言う街は、中年には落ち着かない街だ。
  第一、目の遣り場に困る。
  己の本能の儘に行動すれば、直ぐにポリスに御ロープ頂戴だ…。
  なので、出来る範囲の事は、「一〇九」に全階を巡り、思いっ切り深呼吸するのが精一杯。
  若いエキスを肺から取り入れる位なら、法に抵触しまい…。
  そんな変態の戯言は兎も角、仕事は仕事できっちりと熟す。
  其れで御まんまを頂いているのだから。
  汗水垂らし乍ら、黙々と仕事をし、十三時に成り、次の新宿への移動も鑑み、
  渋谷を後にし、其の前に、先ずは昼御飯を済ませる事にする。
  渋谷と言えば、前回訪れた「ラーメン凪 煮干王」でガッツリ煮干し系ににしようか、
  其れとも、「麺屋 大漁まこと」で「濃厚雲丹まみれつけ麺」にしようかと思案する。
  然し、同僚の方は、僕と同じくジロリアン…。
  おおっ!すっかり失念していたが、此方が有ったではないか!
  そう、大井町に「のスた」と言う本店を構え、「ラーメン二郎 目黒店」出身店主が始めた、
  此の系列の渋谷店が在る事を。
  昨年、毎週木曜日に渋谷を巡る仕事が有った折、欠かさずと言って良い位に訪れていたのに…。
  焦げる様な渋谷の街を縫う様に歩き、昨年九月二十九日以来、約十一ヶ月振りの訪店。
  久し振りの店内に入り、テーブル席に通され、先ずは発注を済ませる。
  此方と言えば、此の「ポン酢」に御執心で、此れさえ有れば良い。
  先払いなので、八〇〇円を支払い、大蒜を御願いし、後は只管に冷水を呷り続ける。
  此方は、一人に付きピッチャー一つが宛がわれており、自由に気兼ね無く飲めるのが暑がりには有り難い。
  出来上がりを待つ間、あっと言う間にピッチャーの三分の一を飲み干し、冷却に努める。
  十五分程でラーメンが配膳され、約十一ヶ月振りの対面を果たす。
  ポン酢味の「二郎」童貞の同僚の方に、プースーを一口啜らせ、
  「おおっ!ポン酢だ!」と言う感想を受け、漸く、食事に取り掛かる。
  先ずは、同じくプースーから頂けば、行き成り、ガツンと来るポン酢の味わい。
  此れだ、此れだ。
  此のポン酢は、徳島県産の酢橘、柚柑、柚子の純天然果実液を主原料とし、
  昆布、鰹節、椎茸等を混ぜ合わせた、「完全味付け」と謳っており、他の料理でも頂きたい程。
  此のポン酢のポスターには、良く合うと言う料理が列記されている「旭食品」の物。
  「しゃぶしゃぶ、かしわ水炊、牛・豚水炊、スタミナ焼、鉄板焼、焼肉、炉ばた焼、バター焼、
  ギョウザ、てっちり、ちり鍋、湯どうふ、かにちり、魚すき、かつおたたき、うどんすき、
  冷麺、酢物料理」と、一部、使途が分かり辛い物も有るが…。
  此の「ポン酢」はと言うと、其の昔、大井町本店にて開業後、太麺の不定期メニューとして、
  最初に提供されたが、直ぐに人気メニューと成ったが、高価な「旭ポンズ」を使っていた為、
  採算が合わずに定番化出来ず、止むを得ず、他のポン酢を使用して定番化したと言うが、
  昨年八月末に「のスた」が大阪は難波・千日前に出店するのに合わせ、
  「旭食品」の協力により、今後は「旭ポンズ」を使用した元祖の味が頂ける様に成ったと言う経緯。
  此のポン酢が何とも言えず良い。
  「二郎」系特有の甘辛い醤油ダレに更に此のポン酢が加えられているので、
  僕が普段から申し上げている、つけ麺に単純に酢を加える様な物とは明らかに違う旨さは歴然。
  此のポン酢は取り寄せてでも頂きたい程。
  野菜の茹で加減は僕の好きなシャキシャキとクタクタの中間。
  麺は自家製麺で、店内の製麺機で打たれた物で、表面はややざらつきが有り、
  噛むとモッチリ、しこしこと言う歯触りが絶妙で、ポン酢との相性も良い。
  大蒜もたっぷりと入っており、仕事中だが、無駄に精力を付ける為にも摂取する。
  此のポン酢のプースーが夏の此の時期は特に食欲をかき立てて呉れるので助かる。
  汗を噴き出しつつ完食し、灼熱の屋外へ出、新宿へと移動する。