続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「愛と情熱のらーめん屋 皐月亭」【郡山】

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 ◎「皐月らーめん(こってり)」六六〇円

 …土曜日一日のみの休日を挟み、昨日、日曜日から仕事で郡山入り。
  泊まりの出張は七月の須賀川以来だが、其の際も宿は郡山だったので、頻繁に来ている部類か。
  郡山に来る際は、各駅停車の新幹線に乗車し、「ケータイ国盗り合戦」の「夏の陣」の対象駅、
  小山駅那須塩原駅新白河駅、そして付近を通過の須賀川駅で「あいのり」宣言し、
  名声を溜め、少しでも仕事に行くのを愉しもうと努めてみる。
  実際に「ケータイ国盗り合戦」をしていない方からしたら、何のこっちゃ分からないと思うが…。
  其れはさて置き、昨晩は同僚の方々四人して、仕事終わりに呑みに出掛け、
  何てこったい、替えのズボンが無いのに、股間に思いっ切り麦酒を零してしまい、
  陰部に酒を呑ましてしまうと言う失態をし、暑い最中、ひんやりとしてしまう駄目中年…。
  今朝はすっかりズボンも乾き、多少、染みは残ったが、今日は肉体労働なので問題無い。
  仕事の進捗も先ず先ずで、捗り具合で苛苛、カリカリする必要が無いのが救いだ。
  尤も、仕事以外の人間関係で軋みは有るが…。
  然し、そんな事も、昼休憩の合間だけは忘れよう。
  十三時に成り、昼御飯を食べに出るが、折角、地方に来たのだから、其の地場の店で頂きたい。
  こうして出張で来て、選択肢が有るにも拘らず、「ガスト」の様な家族的飲食店に入る奴は馬鹿だ。
  「ガスト」に罪は無いけれど、何処でも食べられる店に態々入る事は無いと言うのが持論だ。
  と言う訳で、地元のラーメン店が有ったので、迷わず飛び込んでみる。
  其の名も、「愛と情熱のらーめん屋」と謳っており、少々、暑苦しさは感じるが…。
  八人してぞろぞろと店に入り、僕はカウンター席に陣取る。
  さてと、どんなメンラーなのかしらと、卓上のメニューを凝視する。
  基本は、あっさり、こってりの二種類のプースーが有る様で、何でも、
  店主が全国三〇〇の有名店を研究したと言う触れ込みで、期待が注がれる。
  醤油味、塩味、バターが乗ったり、冷やし中華が有ったりする中、店名を冠したラーメンを発見。
  写真を見ると、味付け玉子も入り、其れで六六〇円とは御得で、都内では先ず考えられない価格設定。
  即決で、此の「皐月らーめん」をこってりで御願いする。
  店内は俄かに混雑し始め、十五分以上待ち、腹っ減らしの腕白中年の前に配膳される。
  後から来た客のラーメンの方が先に配膳されたのが癪だが…。
  其れはさて置き、其の究極のラーメンとやらの御手並み拝見とばかりに、先ずはプースーから。
  やや茶濁しており、表面には油膜がうっすらと張り、背脂が浮いているのが見て取れる。
  魚介の味わいが全体を仕切っており、豚骨の出汁は控え目と言った感じだが、
  浮かんでいる背脂がトロットロで甘味が有り、ホルモンの様な脂の旨味が有る。
  然し、こってりを期待していただけに、些か拍子抜けし、あっさりと比べたらこってりと言う意味か。
  麺は国産小麦粉「ホクシン」を使用していると謳っており、緩やかな縮れが効いており、
  啜るとプルンとして、モチモチ感が強く、表面はツルツルしている。
  中々に活きの良い麺だ。
  具に取り掛かろう。
  叉焼は「極上国産豚とろとろチャーシュー」としてあり、見た目は薄っぺらなベーコンの様だが、
  プースーを吸うと脂身が蕩け、口一杯に旨味が拡がり、此れが三枚入っている。
  麺麻は「うまみ凝縮完熟発酵メンマ」と言う能書きで、派手さは無く、味付けも薄目だが、
  シャキッとした歯触りで、脇役として光っている。
  味付け玉子は一個入り、「秘伝ダレ激ウマ半熟煮玉子」と言う。
  此れも味付けは薄味で、黄身の蕩け具合は良いが、もっと濃厚な味が欲しい所。
  後半は卓上の胡椒を振り掛け、味を変え、物足りなさを補う意味で刺激を足す。
  仕事の合間の息抜きの昼御飯を平らげ、英気を養い、午後の業務に勤しむ。