続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 末廣ラーメン本舗」【仙台】

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 ◎「中華そば(並)」六八〇円+「生卵」五〇円

 …火曜日。
  三連休明けの此の日から、三泊四日で仙台へ出張。
  先々週には郡山、七月にはむつ、須賀川と、今夏は随分と東北地方に縁が有る。
  昼前に仙台に到着し、前日入りしている同僚の方々に合流し、仕事に雪崩れ込む。
  仙台と言えども暑く、未だ、過酷な夏は続く様で、汗は勿論止まらない。
  十八時迄労働し、其の後は七人して労を労うべく、一杯遣りに出掛ける。
  仕事の苦労を一時忘れ、馬鹿話をするのは愉しいものだ。
  一頻り酒を呷り、すっかりヘベのレケで、僕だけ別の宿を宛がわれた為、
  独り、仙台駅周辺を彷徨うと、何と、以前に秋田で二度頂いた事の有るラーメン店発見。
  京都の「新福菜館」の流れを汲む、あっさり系の京都ラーメンの店。
  もう此れは、突撃しない訳には行かないだろう。
  例え、酩酊してヘベのレケでも…。
  二十二時半と言うのに、大汗を流し乍ら行列に並ぶ駄目中年。
  店頭では「末廣ラーメン本舗」の歌が大音量で垂れ流しされており、少々喧しい…。
  五分強で席が空き、店頭の券売機で食券を購入する。
  流石に、少しは学習能力は有るので、一応、減量中なので「並」にしておく。
  其の前に、減量中ならば、呑んだ後にラーメンを喰うなと言う突っ込みは一切受け付けないものとする…。
  序に「生卵」の釦も確りと押し、カウンター席の間に挟まれば、厨房内の熱で、
  暑いの何の、汗が一向に止まる気配を見せない。
  ずっと、噴き出す汗を拭っていると、二〇一〇年五月十八日以来、二年四ヶ月振りにラーメンと対面。
  プースーはややロイクーで濁りが有り、其処に生玉子が落とされており、十五夜の様で秋らしい。
  先ずはプースーから啜ってみると、濃口醤油で仕込まれたタレが確りと効いており、
  更には、惜しみ無くスープの為に使われると言う大量の豚骨、鶏ガラ、野菜の旨味が染み出て、
  京都ラーメンの中ではあっさり系に分類されるが、コクが有り、円やかで、適度な濃厚さだ。
  一口啜ると癖に成り、動物系の味わいが何とも優しく胃袋に染み渡る旨味を醸し出している。
  麺は中太ストレート麺と謳っているが、どちらかと言うと細麺に近く、中細と言った感じ。
  玉子の白身を絡め、ドゥルドゥルし乍ら頂くのが好きだ。
  豚骨ラーメンの様なボソボソとした粉っぽさが此れ又、実に好みだ。
  叉焼は、薄切りの豚肉を煮込んだ物で、鉋で削った様に薄く、パサパサ感が有るのが残念。
  個人的には普通の叉焼の方がジューシーで好きだ。
  最後は玉子の黄身を口に入れ、口内でプースーと一緒に混ぜ合わせて飲み干す。
  黄身を割って、プースーに溶かしてしまう流儀の人の気が知れない…。
  汗だくで食べ終え、宿に帰り、意外にも確りと風呂に入り、随分と呑んだが、ちゃんとしているな。