続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なんつッ亭」【水戸】

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◆「なんつッ亭」【水戸】

 ◎「和風とんこつつけ麺」七八〇円

 …金曜日。
  件の猛烈な腰から尻に掛けての痛みが酷い為、簡易版で御勘弁を。
  満身創痍の中、重たい鞄を背負い、駅迄の道程を歩き、満員電車に押し込められて仕事へ。
  仕事へ向かう足を重たくさせる要因の一つとして、此の満員電車の所為も有ろう。
  見知らぬ人間同士が、肌と肌が触れ合い、息が掛かる様な近距離で密接するのだから。
  当然、他人の粗も目に付き、あれ程、交通広告等で啓蒙されているにも拘らず、
  背中に背負った背負い袋は其の儘で、周囲の客に御構い無しの奴が居る。
  無論、後ろに目が付いていて、背後の人間にも気が配れるのならば問題無いが、
  見るからに、後頭部に目玉は付いておらず、のうのうと電車に揺られているのが腹立つ。
  そう言う時の目は、実に馬鹿な目をしており、馬鹿目と言って、御御御付けの具にしか成らない…。
  序に文句を書かせて貰うが、電車内で腹立つのが、自分は座っている癖に、
  己の薄っぺらい鞄を膝に置かずに、網棚に乗せた儘の馬鹿。
  其の薄っぺらい鞄が無くなるだけで、立っている人が鞄を置けるのだよ!
  どれだけ楽をしたがるんだよ、全く。
  其れは兎も角、上野駅で乗り換え、夢の超特別急行「スーパーひたち」で水戸を目指す。
  月に一度、こうして水戸に、仕事とは言え出掛けるのは、良い気分転換に成っている。
  黙々と仕事を熟し、十三時に昼御飯を摂りに出る。
  此処最近は、すっかり此方に落ち着いている。
  何故なら、期間限定の「煮干し豚骨つけ麺」と「にぼ豚」が秀逸だからだ。
  七月六日に訪店した際、七月一杯の限定と記されていたが、其の後、八月二日
  八月三十一日にも頂き、期間が延長されていた様だ。
  あわよくば、今回も頂こうと馳せ参じるも、券売機から其の名前は消えている…。
  かと言って、他の店に靡くのは男らしくないと思い、初志貫徹で此方に決定。
  気分はつけ麺なので、此方で唯一のつけ麺メニューの「和風とんこつつけ麺」の食券を購入。
  店内のカウンター席に着席し、食券を手渡し、冷水をグイっと一気に飲み干す。
  幾らか涼しく成ったと言えども、暑い事には変わりない。
  さてさて、程無くして、待望のつけ麺が、腹っ減らしの前に配膳される。
  此の「和風とんこつつけ麺」は三月二十九日に一度頂いており、二度目の御目見えだ。
  ロイクーなつけ汁に、いざ、麺を手繰り、浸し、啜る。
  つけ汁は魚介を効かせた豚骨スープにマー油を加えた物で、余計な物が入っていないので良い。
  何度も言うが、此の手の動物系が強めに出ていて、豚骨の甘味が芳醇に感じられるつけ汁には、
  砂糖や酢を加えるのは邪道だと考えており、全ての味が打ち壊しに成るので困る。
  其の点、此方のつけ麺には安心感が有り、心置き無く、存分に味わえるので助かる。
  マー油のほろ苦いコクも加わり、豚骨の出汁の甘味を引き立たせている様にも感じられる。
  麺は「煮干し豚骨つけ麺」よりも細目だが、中太と言った感じだろうか。
  冷水で確りと〆られており、噛むとポキポキと音がしそうで、腰が効いていて旨い。
  麺はこうでないと旨くも何とも無い。
  柔らかいだけの麺を啜ったんじゃ、病院だかラーメン屋だか分かりゃしない。
  つけ汁には具が沈み、短冊状に薄く切られた叉焼と解し身の様な叉焼、麺麻、鳴門、海苔、浅葱。
  何れも及第点で、脇役に徹している。
  〆は勿論、つけ汁をヅヅヅと啜り、豚骨から染み出た髄液を残らず摂り入れる。