続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「東池袋大勝軒 本店」【東池袋】

イメージ 1


 ◎「中華そば」七〇〇円

 …夜、窓を開けっ放しで寝ると、明け方は涼しくて気持ち良い。
  貴乃花親方でなくても清清しい心持ちに成り、年中、此の陽気なら有り難いのに…。
  腰から尻に掛けて、電流が走る様な激痛は相変わらずで、落ち落ち寝ても居られない。
  因って、熟睡は出来ておらず、寝起きが悪いのは言う迄も有るまい。
  ヴォーっとした儘、身支度を整え、腰を庇い、重たい鞄を背負って出掛ける。
  御医者にも言われたが、此れだけ重たい鞄を背負っていりゃ、腰も痛くなるわね。
  十二キログラムは優に有るしね…。
  今日は終日、パーソナルなコンピューターと睨めっこの仕事。
  椅子に座りっ放しも、腰にヴィンヴィンと痛みが伝わって来るので、決して楽ではない。
  モヂモヂと何度も座り直し、腰に負担を掛けない様に気遣ってみるが、痛いものは痛い!
  十二時半を廻り、一息入れるべく、昼御飯を摂りに出る。
  目星は付けてあり、一昨日、初めて潜入した、「大勝軒」の総本山。
  前回は「もりそば」だったので、如何しても「中華そば」を頂いてみたくて。
  東池袋駅方向へ歩いて行くが、一昨日、一度学習しているので、路地を入って、最短距離を行く。
  迷う事無く、道の角々に麺麭屑を撒かなくても大丈夫だ…。
  早足で歩き、店に辿り着けば、一昨日同様に店外に行列は無い。
  店頭の券売機に向き合い、中を覗けば、何てこったい、一〇名弱の待ちが発生している。
  「中華そば」の食券を購入し、仕方無く、列の最後尾に並ぶ。
  食券を手渡し、苛苛を募らせつつも、ヂッと堪えて待つ。
  一〇分強で席が空き、冷水を汲み、出入り口近くのカウンター席に陣取り、冷水を呷る。
  一昨日は厨房内の様子が窺えなかったが、確りと店主が切り盛りをしている。
  調理の様子を具に見ていると、「もりそば」は、注文が入る前に或る程度の数を予め調理し始めている。
  僕より後の客の「もりそば」の方が随分と早く出て来て、余り良い気分はしないわね…。
  其れから数分後、漸く、僕の「中華そば」が配膳される。
  大き目の丼はチンチンに熱く、面の皮と手の皮の薄い僕は参ってしまう。
  「もりそば」のつけ汁は温めだが、「中華そば」は熱くて助かる。
  卓上の蓮華を手に取り、先ずは、熱熱のプースーからヅヅッと行こう。
  げんこつ、豚足、鶏を基本にしていると言うプースーは、正直、もっとガツンと来るのかと思いきや、
  意外にも、薄目と言うか、あっさり目で、さっぱりとしている印象。
  簡素な中に旨味が凝縮したコクの有る「スープ出汁」と謳っており、優しい感じがする。
  良く言えば、飽きの来ない、万人受けする味とでも言おうか、次第に味わい深さが滲み出て来る。
  猫舌には厳しいが、食道を焼く様な熱いプースーは、幾らか涼しくなった今でこそ頂ける。
  麺は「多加水卵中太麺」と言い、「もりそば」と同じだろうか。
  表面はツルツルとして、口当たりは良いが、腰や弾力は控え目だが、プリッとした感じが有る。
  スルスルと入って行く。
  叉焼は固めだが、厚味が有り、予想以上に食べ出が有り、パサパサしているだけと片付けたくはない。
  具は他に麺麻、海苔、鳴門、茹で玉子半個が入り、何だかんだでプースーは略、飲み干してしまう。
  身体を労わって呉れる様な優しいラーメンを欲する様に成った証か…。