続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「あご煮干つけめん ○東」【大宮】

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◆「あご煮干つけめん ○東」【大宮】

 ◎「濃厚魚介つけめん(中)」八〇〇円

 …漸く、念願、待望の週末に漕ぎ着ける。
  我乍ら、本当、腰の激痛に耐え乍ら、善く遣っていると思う、全く…。
  痛みの無い時が無いんだもの。
  腰の痛みに加え、足は此処二週間、ずっと靴擦れが治らず、更に追い討ちを掛ける様に、
  如何やら、痛風を発症した様で、右の足の親指が腫れぼったく痛い。
  其の他雑酒こそ、毎晩頂いてはいるが、ラーメンの回数を減らし、
  減量、質素倹約の為、牛丼屋で安く済ませる日も増える。
  何とか、食べる量も自制する事が出来る様に成りつつあり、七十五.六キログラムからの減量も、
  昨晩、帰宅後に計測した所、遂に七十三キログラム台に突入し、七十三.八キログラムに。
  尤も、食前の空腹時なので当たり前だが、「フォースコリー」と「ヘルシア緑茶」も奏功か…。
  偶の休日、寝起きは勿論、平日とは比ではない程に良い。
  七時過ぎに目が覚めるも、だらだらと二度寝、三度寝、夢と現の間を行ったり来たりし、
  日頃出来ないゴロゴロを愉しむ。
  九時半に起床し、「ぶらり途中下車の旅」を観乍ら、ぼんやりと過ごす。
  十一時前に身支度を整え、大宮の街へと買い物に出掛ける。
  来週の父親の誕生日に日本酒を贈ろうと、百貨店の酒屋に出向き、薦められるが儘、
  新潟県の「長谷川酒造」と言う所の「雪紅梅しずく取り大吟醸」に決定。
  無事に決まった所で、十二月一日の引っ越しを前に、家電製品を覗いたり、ヴラヴラしてみる。
  正午も近付き、腹も減って来たので、折角の週末、然も、大宮の街迄来たので、ラーメンが良い。
  目星は、九月十六日に「つけめん蕾 煮干 分家」を訪れた際に見付けた、近所の店。
  「東」と言う字を丸で囲み、「まるとん」と読ませる屋号の様だ。
  「あご煮干」と謳っており、痛風に煮干しや鰹節は悪いと知りつつも、つい…。
  時間も早く、店内には客が居らず、此の日の最初の客の様だ。
  店内に入った途端、煮干しや乾物特有の酸味を帯びた、鼻を突く様な匂いが充満している。
  一瞬、此れは駄目かもと思うも、慣れて来れば大丈夫、行けそうだ。
  券売機で食券を購入するが、つけ麺では「濃厚魚介つけめん」、「濃厚豚骨つけめん」が有り、
  矢張り、魚介が主役の店だろうから、「濃厚魚介つけめん」にし、中盛り迄無料と言うので、
  休日と言う解放感からか、「中」の釦を押してしまう駄目中年。
  其の分、平日に抑えているから良いわね…。
  冷水を呷り、鼻腔も匂いに慣れ、一〇分強でつけ麺が配膳される。
  つけ汁は茶褐色をしているが、粘度は低く、全く以ってサラッサラの状態。
  濃厚と言う割りには、想像していた物とは乖離している印象。
  まあ、良い、先ずは頂いてみよう。
  黄色い麺を手繰り、つけ汁に潜らせ、ヅルッと啜る。
  店内の黒板に、「当店の煮干」と記されているのが、長崎県は平戸産の焼きあご、
  鹿児島県は枕崎産の本枯鰹節、そして、鯖節としてある。
  つけ汁がサラッサラなので、麺に絡む事は無いが、魚介の風味は感じられる。
  つけ汁の器の底には、魚粉と言うより、削り節の様な物が沈殿しており、其れを絡める様にして啜る。
  節系の出汁の感じは出ているが、塩気が立ってしまい、味の奥行きが薄い印象を受けてしまう。
  和風出汁の上品さは何処と無く感じられるが、つけ汁としては弱いかな…。
  更に、焼きあごの能書きが有り、長崎県平戸近海で獲れたあごを一匹ずつ手作業で串に刺し、
  炭火で焼き上げた後、三~四日掛けて完全に乾燥させた物で、昔から変わらない手法で作られたと言う。
  「濃厚豚骨つけめん」だったら、もう少し粘度は違ったのかしら…。
  さて、麺はと言うと、やや黄色い色をした極太麺で、緩やかな縮れが見て取れる。
  厨房内の様子を見ていたが、麺を茹で上げた後、水道水で〆、と言うより、ぬめりを取り、
  笊に上げるも、水切りをせずに丼に装ったので、麺の丼の底には水が溜まってしまっている。
  此れじゃ、只でさえ薄いつけ汁が、余計に薄くなってしまう…。
  麺自体はモッチリ感が印象的で、先ず先ずの麺で、店外の木箱から「大橋製麺」の物と思われる。
  折角の麺が活かされていない感じのつけ汁が返す返すも残念だ…。
  具は、つけ汁に投入された刻み叉焼が二個、麺麻のみで、此れも寂しい。
  つけ汁が塩っぱいので、気紛れでスープ割りを御願いするも、印象を覆す事は出来ず、無念…。