続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らあめん 渋英」【渋谷】

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◆「らあめん 渋英」【渋谷】

 ◎「らあめん」七〇〇円

 …昨晩、風呂はゆっくりと湯船に浸かり、風呂上がりは腹筋運動をし、身体を解し、
  尻の筋肉、腰の筋肉、肩甲骨の周りの筋肉を伸ばし、治癒に向けて勤しんでみる。
  年末の繁忙期に突入し、身体も酷使するので、疲労も溜まり勝ちだ。
  朝起きれば、尻に痛みが有るのを感じるが、もう、痛みには慣れっこだ。
  最早、腰痛が無い状態が思い出せないと言うか、想像が付かない…。
  確りと補装具を巻き、冷えない様に懐炉を宛がい、仕事に出掛ける。
  毎度の地味な遅延に巻き込まれ、渋谷には一〇分以上遅れて到着。
  其の儘、息吐く暇も無く、仕事へと雪崩れ込む。
  思わず、卒倒しそうな程にすべき仕事が堆く積み上がっている。
  十三時半過ぎに切り上げ、次には新橋へと移動しないといけない。
  其の前に、渋谷で昼御飯を済ませてしまおう。
  減量中、倹約中なので、牛丼で安易に済まそうと考えるも、根が腕白なので駄目だ。
  年明けから渋谷の担当を外れる事に成っているので、此の貴重な時機を逃がしてはならない。
  折角なので、老舗の名店「中華麺店 喜楽」に初潜入してみようと突撃する。
  如何わしい桃色繁華街を縫う様に出掛けると、店頭に一〇人程の行列発見。
  敢え無く撃沈し、とっとと諦める。
  縁が無かったと言う事だ…。
  時間も無いので、渋谷駅方向に歩き出し、次なる手は考えてある。
  経堂に在る「らあめん 英」の支店が在り、此方も気に成っていたので予定変更。
  店に着くと、周囲は建築中のビルヂングに囲まれ、ビル街の中の一軒家の様な佇まい。
  扉を開け、丁度空いたと思しきカウンター席に通され、着席。
  目の前にメニューが無く、貼り紙にも全メニューが貼り出されていないので、
  初めてなので無難にラーメンを発注してみる。
  脂の量、麺の固さを訊かれ、此方に関しては童貞なので、普通で御願いする。
  更に、昼時は御飯が付くと言うが、減量中なので丁重に御断りする。
  繁盛している様で、配膳迄に十五分程を要し、十四時直前に漸く御対麺。
  純度の高い豚骨ラーメンは随分と久し振りの気がする。
  卓上の紅生姜、辛子高菜を丼の脇に盛り、プースーに味が染み出さない内に蓮華で先ずは一口。
  冷えた身体を温める様に啜れば、芳醇な豚骨スープの甘味がじんわりと口内、胃袋に拡がる。
  豚骨臭は全く無く、万人受けし易い味わいに仕上がっている。
  猛烈な豚骨臭、家畜臭の豚骨ラーメンが好きな僕としては物足りなさは否めないが、
  肌理の細かい脂が執拗過ぎず、円やか、滑らか、コクが有りつつもさっぱりした感じ。
  言い方は悪いが、僕がラーメンの食べ歩きを始めた、今から十三、四年前を思い起こす味わい。
  言うなれば、昔懐かしく、ラーメンが御馳走だった頃の味。
  麺は豚骨ラーメンらしい細麺で、啜った時の口当たりが心地好い。
  敢えて固め、バリカタにしなかったが、思わず、替え玉したくなるが、我慢我慢…。
  スープには紅生姜と辛子高菜の辛味が染み出し、味が変化して旨い。
  擂り胡麻が有ると尚の事良い。
  替え玉はせず、会計を済ませて寒空の下に出ると、何だか温かい心持ちに成れるラーメンだ。