続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「栄昇らーめん」【京成津田沼】

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 ◎「煮干しらーめん」七〇〇円+「メンマ盛り」一〇〇円

 …毎朝、ムイサーで起きるのが辛いわね。
  幾ら暑がりの僕でも、馬鹿じゃないんだから寒いわさ。
  布団から這い出るのが億劫で、此の儘、永眠したいとさえ思う。
  尤も、火葬場で焼かれる程、熱くなくても良いのだが…。
  此処二、三日は仙骨の激痛も比較的和らぎ、以前よりは動けている。
  今日も腰に補装具を確りと巻き、今週最後の仕事へと出掛ける。
  向かった先は、バーチーのダヌマツで、今度、ダヌマツの担当を替わる事と成り、
  今日を含めて、あと二回位だろうか。
  益々、バーチーとは縁が無くなるな…。
  今日も今日とて、電車の遅延に巻き込まれて被害を蒙る。
  電車の中で発病はしたくないな…。
  えっちらおっちら辿り着き、仕事へと突入し、精を出して労働する。
  年末の様な、卒倒しそうな程の煩雑さが無いのが救いで、安心して昼休憩も取れる。
  さて、独りで来るダヌマツは今日が最後なので、食べたい物を食べよう。
  昨年、ダヌマツで大いに御世話に成ったのが此方。
  魚介系を軸としたラーメンと、穂先麺麻が秀逸なので気に入っている。
  然も、毎週金曜日だけは鶏白湯スープでの提供で、前回、一〇月十九日に初めて頂いたのみ。
  奇しくも金曜日なので、食べ納めとばかりに突撃する。
  限定メニューの日だからか、店内は混雑しており、空席は僅少だ。
  何とか着席し、メニューを眺めれば、確りと「鶏白湯スープ」の文字。
  前回は「鶏白湯らーめん(こってり)」を頂いたが、他にも魅惑的なメニューが多い。
  「鶏醤油らーめん」、「胡麻らーめん」も惹かれるが、「煮干しらーめん」に決定。
  通常のメニューにも「煮干しらーめん」が有り、頂いた事も有るが、
  此れが鶏白湯スープに変わると、如何成るのかが興味有る。
  更に、最後なので「メンマ盛り」も追加し、堪能してみる。
  一〇分程で万事整い、対面を果たし、いざ頂こうかしらね。
  プースーから啜れば、思わずニヤッと、顔が綻んでしまう。
  此方の特徴とも言うべき、「煮干し」と謳って居乍らも、煮干しらしい風味は控え目で、
  万人受けし易い魚介スープは塩気が効いているが、此れに鶏白湯スープが加わる。
  鶏の甘味、旨味がガツンと来て、サラッとして粘度は低いが、プースーの表面は、
  外気と接して冷めると油膜が張って行くのが見て取れ、意外にも濃厚だ。
  通常の「煮干しらーめん」よりも円やかでコクが増し、味の奥行きが感じられる。
  高血圧患者には堪らない味わいだ。
  麺は何時ものツルツルの物で、其の為、プースーとの絡みは余り良くない。
  麺を啜っても、プースーの味わいは薄れ勝ちだ。
  もっと粉っぽい、小麦の風味を感じられる様な麺でも十分に合うと感じる。
  さて、此方で褒めたいのが麺麻だ。
  根元の部位は太さが有り、シャキシャキと確りとした歯触りが印象的で、
  穂先の部位は非常に柔らかく、味付けも宜しく、酒の摘みにも良い。
  隣りでは六〇過ぎの派手な婆が、昼間から麦酒を呑み、麺麻を摘みに一杯遣っている。
  そんな悠々自適な暮らしをしてみたいと、悔しさをグッと堪える…。
  叉焼は至って普通なので、敢えて触れない。
  恐らく、最後に成るであろう味を堪能し、切ないが、店を後にする。