続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「炭火焼肉 池田屋」【宮原】

◆「炭火焼肉 池田屋」【宮原】

 …金曜日。
  週末の休日を、酷い腰痛の中で安穏と暮らしていたので、金曜日なんて随分と前の事の様だ…。
  此の日は藤沢、宮前平を巡り、何とか十九時半に宮原駅へと辿り着く。
  折角の花金、疲労困憊の心身を少しでも労わりたいわね。
  一月七日に三十七回目の目出度くもない誕生日を迎え、一〇日以上が経過したが、
  偶には焼肉をガッツリと頂いてみたくて、数年前に一度御邪魔した事の有る此方へ。
  屋号が変わる前だったかしら…。

 ◎「ヱビス樽生」四九〇円
 …店内に入り、着席し、直ぐに飲み物を発注。
  矢張り、痛風予備軍と言えども、一杯目はルービー以外に有り得ない。
  贅沢にも「ヱビス」が有るではないか。
  正直、麦酒の味は分からないし如何でも良いが、何だか良い。
  ジョッキを持ち、傾け、グイッと呷れば、太腿の筋肉痛にも効きそうだ。

イメージ 1
 ◎「厚切り上タン塩」一五九〇円
 …さて、喉も潤った所で、クーニーを纏めて発注しよう。
  先ずは矢張り、牛のデープキッスをしたいわね。
  隠し包丁が入れられた牛タンが五切れ盛られ、夫々が分厚い。
  塩胡椒が振られ、葱があしらわれ、此れを炭火の網の上に乗せて炙る。
  此の手の良い肉は焼き過ぎは厳禁なので、片面を程好く炙り、引っ繰り返して裏面はサッと。
  檸檬を搾り、此れに付けて頬張れば、分厚さの中に柔らかさが有る。
  其れで居て、タン特有の食感が有り、此の旨さは何なのだろう。
  歯が要らない程の柔らかさだが、サックリとした歯触りが心地好い。

イメージ 2
 ◎「オイキムチ」四九〇円
 …続いては、脇役の中から発注した「オイキムチ」。
  大韓民国人ではないので、彼方の漬物事情には詳しくないが、カクテキとの違いも分からない…。
  胡瓜の切り込みの間に、大根の細切りのキムチが入っているのをそう呼ぶのかしら。

イメージ 3
 ◎「極上ハラミ」一五九〇円
 …焼肉と言えば、僕は腹身が不可欠だ。
  カルビは無くても良いが、腹身が有れば十分に替えが利く。
  霜降りで柔らかい和牛の腹身で、稀少な部位と言う触れ込み。
  直ぐの発注が良いと言うので透かさず発注し、何とか貴重品に有り付く。
  脂身の刺しの入り方は絶妙で、軽く炙って頂けば、口の中で蕩ける様な感覚。
  身悶えしそうな旨さで、凡そ内臓肉とは思えない旨さだ。

イメージ 4
 ◎「ささみカルビ」一二九〇円
 …暫く時間を置いて発注したのは、「ささみカルビ」とな。
  此方のメニューには珍しい、見慣れない名前が躍っているので愉しくなる。
  後ろ足に近い腹の部位の肉で、霜降りが特徴と言う。
  形は鶏の笹身に似ており、細長く、鋤焼き用の肉の様な感じだ。
  網に乗せれば、脂が滴り落ち、炎が上がり、犬ならば怯えてしまうだろう…。
  やや薄目なので、食べ応えは余り無いが、此れで御飯を巻いて頬張りたい。

イメージ 5
 ◎「かいのみ」一五九〇円
 …お次も珍しい所を頂いてみよう。
  ヒレ肉と繋がっていて、手で千切れる程に柔らかい部位で、赤身の霜降りと言うのが特徴。
  実物は分厚く切られて食べ出が有りそう。
  刺しの入り方も美しく、脂の乗りも良く、歯応えと柔らかさが同居している。
  嗚呼、肉は旨いナァ…。

イメージ 6
 ◎「本日仕入れたレバ」九九〇円
 …レバ刺しが消えてから半年以上が経つが、寂しいものだ。
  メニューの「ハツ刺し」は品切れと言うので、せめて、焼き物でも肝臓を味わっておこう。
  メニューには「本日仕入れた」と敢えて謳っており、此方としては心丈夫だ。
  「一昨日仕入れたレバ」や、「先々週仕入れたレバ」では胃袋も心配だ…。
  表面を軽く炙り、色が変わる程度で頂く。
  塩が振られているので、其の儘、頬張れば、焼いた分、レバ特有の風味が感じられる。
  僕は全然平気だが、レバ嫌いの人からしたら、レバ刺しの方が食べ易いのではなかろうか。
  厚生労働官僚の勝手な考えで消えてしまったレバ刺しの復活を願って止まない。

イメージ 7
 ◎「厚切りハラミ」九九〇円
 …そろそろ〆に掛かり、白米と一緒に肉を御数として頂きたい。
  こう言う時の肉は、良い肉じゃなくて、安価な肉で良い。
  と言っても、普通の腹身でも九九〇円だ…。
  先程の「極上ハラミ」よりは刺しの入り方は控え目で、赤身が目立つ。
  適度な歯応えが心地好く、こんな御数は素敵過ぎる。

イメージ 8
 ◎「冷麺」八九〇円
 …さて、デザートは冷麺だわね。
  札幌から直送の麺と、鶏ガラベースに生姜の香りを加えたプースーが売りと言う。
  麺は中太で、思ったよりもトイフー。
  縮れが有り、僕が思う冷麺とは些かの違いは有るが、脂に塗れた口内をさっぱりとさせて呉れる。
  
 酒は「グラスワイン」、「濃厚緑茶ハイ」を頂き、腹八分目で店を出る。
 〆にラーメンを何処かで頂きたいのをグッと堪えて帰宅する。