◆「かしら屋 大宮南銀座店」【大宮】
…金曜日。
青葉台での仕事を十九時に終え、東京急行田園都市線に乗車して帰路に。
折角の花金で、然も、マーヒーに成ってしまったので、晩は外で呑むと、僕の決意は固かった。
此の時間からでは、二十一時半閉店の「鮨処 いっしん」ではゆっくりとする事が出来ないので、
宮原の「居酒屋 やず」で電氣ブランを呷って、ヘベのレケに成ってしまおうと、
湘南新宿ラインに乗り込み、一路、宮原駅へ。
然し、こう言う時に限って、僕は悉く運が無い。
北本駅で人身事故が発生との事で、乗った時は高崎行きだったのに、何時の間にか赤羽止まりに変更。
流石、こう言う時の国鉄の変わり身の早さは凄い。
巫山戯た話だ、全く。
高崎迄、何としてでも走らせようと言う気概は丸で無い…。
舌打ちをして赤羽駅で仕方無く、上野駅からの高崎線に乗り換えるも、
大宮駅で停車した切り動く気配が無い。
こんな事故に巻き込まれている時間が勿体無いので、急遽、予定変更。
大宮駅でぶらり途中下車し、此方で焼きとんとピーホツで錆落とししよう。
あっ、因みに、ピーホツは「ホッピー」で…。
「いづみや」を尻目に、南銀座に入り、桃色な客引きに魅かれそうに成りつつ進み、
途中、上田清司埼玉県知事と擦れ違い、目的地へ。
花金だけあって店内は押すな押すなの大盛況で、複数名だと入れない程だが、
こう言う時、独りぼっちだとすんなりとカウンター席の隙間にヨッコイ、ショーイチ。
青葉台での仕事を十九時に終え、東京急行田園都市線に乗車して帰路に。
折角の花金で、然も、マーヒーに成ってしまったので、晩は外で呑むと、僕の決意は固かった。
此の時間からでは、二十一時半閉店の「鮨処 いっしん」ではゆっくりとする事が出来ないので、
宮原の「居酒屋 やず」で電氣ブランを呷って、ヘベのレケに成ってしまおうと、
湘南新宿ラインに乗り込み、一路、宮原駅へ。
然し、こう言う時に限って、僕は悉く運が無い。
北本駅で人身事故が発生との事で、乗った時は高崎行きだったのに、何時の間にか赤羽止まりに変更。
流石、こう言う時の国鉄の変わり身の早さは凄い。
巫山戯た話だ、全く。
高崎迄、何としてでも走らせようと言う気概は丸で無い…。
舌打ちをして赤羽駅で仕方無く、上野駅からの高崎線に乗り換えるも、
大宮駅で停車した切り動く気配が無い。
こんな事故に巻き込まれている時間が勿体無いので、急遽、予定変更。
大宮駅でぶらり途中下車し、此方で焼きとんとピーホツで錆落とししよう。
あっ、因みに、ピーホツは「ホッピー」で…。
「いづみや」を尻目に、南銀座に入り、桃色な客引きに魅かれそうに成りつつ進み、
途中、上田清司埼玉県知事と擦れ違い、目的地へ。
花金だけあって店内は押すな押すなの大盛況で、複数名だと入れない程だが、
こう言う時、独りぼっちだとすんなりとカウンター席の隙間にヨッコイ、ショーイチ。
◎「サッポロ生ビール中ジョッキ」五〇〇円
…着席するなり、若い婦女子店員にルービー発注。
皿と辛味噌が配られ、程無くしてルービー到着。
「今週も腰の痛みに耐え、善く頑張った、御目出度う!」と、小泉総理宜しく、心の中で乾杯する。
いやいや、労働後、そして、人身事故に巻き込まれた後の麦酒は染みるわぃ。
五臓六腑に染み渡るとは良く言ったもので、肝臓が麦酒に宜しく言っている。
腰の痛みに麻酔を打つべく、神経を腰に集中させて麦酒を呷る。
…着席するなり、若い婦女子店員にルービー発注。
皿と辛味噌が配られ、程無くしてルービー到着。
「今週も腰の痛みに耐え、善く頑張った、御目出度う!」と、小泉総理宜しく、心の中で乾杯する。
いやいや、労働後、そして、人身事故に巻き込まれた後の麦酒は染みるわぃ。
五臓六腑に染み渡るとは良く言ったもので、肝臓が麦酒に宜しく言っている。
腰の痛みに麻酔を打つべく、神経を腰に集中させて麦酒を呷る。
◎「カシラ」一三〇円
…麦酒を一口呷ると、直ぐ様、「カシラ」が割り当てられる。
丸で配給の様に。
此方では、串で×を作って拒否しない限り、皿が空いた時点で「カシラ」が否応無しに配られる。
楽っちゃ楽だ。
早速、壺に入った魔法の辛味噌を刷毛で塗りたくり、串に喰らい付く。
先ずは、此方の店名の由来にも成っているカシラ肉を一口。
市場で直接仕入れる新鮮さを売りにしており、噛むと適度な噛み応えが有るが、柔らかくて絶品。
辛味噌も最高で、大蒜が効いていて、店員の目を盗んで、壺の儘、ポッケに仕舞いたい程…。
続いては、我が故郷の深谷市は、新戒、中瀬地区で収穫された葱。
此の地区は深谷市の産業である農業、特に深谷葱の一大産地で、
古来より、利根川の氾濫で土壌が肥沃な為、上質な農産物が採れる。
表面はバリッとして、中はトロっと甘味の強い葱の芯が飛び出して来る。
そして、串の真ん中に挟まるは豚トロの部位。
カリッと香ばしく、噛めば口内が肉汁で支配される程に濃厚な味わい。
其の濃厚な味を落ち着かせるべく、再度、葱が次に登場する。
其れで、最後にトリを飾るべく、主役のカシラ肉で〆る。
一本の串で巧く起承転結が纏まっていると言うか、実に巧く出来た串だ。
◎「ホッピー」三六〇円
…麦酒は一杯で止し、焼きとんと言えばホッピーだ。
否、ピーホツだ。
焼酎の入ったジョッキに、瓶のホッピーを注ぎ、棒っこで掻き混ぜグイッとな。
気の抜けた麦酒みたいで、少々、間抜けな呑み物だが、此の安っぽさが好きだ。
ホッピー一瓶で「ナカ」を二回御替わりし、三杯分取るの真の呑兵衛だ。
◎「ポテトサラダ」四〇〇円
…ホッピーと一緒に、カシラ以外の物も発注しよう。
意外と思われそうだが、「ポテトサラダ」を。
宗教上の理由で野菜は禁じられているが、ポテトサラダ、マカロニサラダは好きだ。
主役が野菜ではなく、何れも炭水化物なので有り難い。
スーパーマーケットの軽食コーナーのアイスの様に丸く盛られたじゃが芋が良い。
其の下にはレタスが敷かれ、器の底にはドレッシングが沈殿している。
醤油ベースのドレッシングは、黒胡椒が大量に入っており、刺激的な味わいだ。
先ず、レタスを先に遣っ付け、邪魔者が消えれば、上のじゃが芋がドレッシングに直に触れる。
じゃが芋を確りと、たっぷりとドレッシングに浸し、味を染み込ませ、
箸でちまちま突き、ホッピーをちびちび遣る、此れぞ庶民の細やかな愉しみだ。
じゃが芋の味付けは家庭的な物と言うより、業務的な味わいだが、まあ良い。
「カシラ」は一〇本近く頂いたカシラ。
麦酒は一杯、ホッピーは二本分、計六杯を呷り、すっかりヘベのレケで、良い心持ちで家路を辿る。
麦酒は一杯、ホッピーは二本分、計六杯を呷り、すっかりヘベのレケで、良い心持ちで家路を辿る。