続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「麺処 湊生」【高崎】

イメージ 1

◆「麺処 湊生」【高崎】

 ◎「味噌まぜそば」八〇〇円+「中盛」無料

 …毎晩、帰って来て食事をして、長椅子にゴロンと成ると直ぐに寝てしまう。
  疲れて疲れて仕方が無い。
  「アリナミン」やら何やら、滋養強壮剤を服用して体力が全快しないものかしら。
  「ドラゴンボール」で言う所の「仙豆」が欲しい…。
  もっこり木曜日迄辿り着き、あと二日踏ん張れば休日が遣って来る。
  仕事に出掛けるも、今日も今日とて電車の遅延。
  毎日毎日、如何してこうも定刻通りに動かないのか。
  ポイント故障やら、信号機故障やら、普段の保守点検の怠慢ではなかろうか。
  私鉄と比べて高額な運賃を搾取しているのに…。
  早目に到着する様に設定して家を出たから良いものの、大きな迷惑だ。
  高崎線の下り線に乗車し、えっちらおっちら出掛け、高崎に到着。
  同僚の方と落ち合い、卒倒しそうになりつつも仕事に邁進する。
  異様に暑く、空調も陸すっぽ効いていない劣悪な環境で、脱水症状に陥りそう。
  十三時に成り、休憩も含めて昼御飯を摂る。
  目星は付けてある。
  二ヶ月置きに限定ラーメンが提供される此方へ、三月八日以来、二ヶ月振りに突撃。
  此方では過去、「担々麺」、「辛みそらーめん」と頂いている。
  そして、四月十六日から提供されているのが「味噌まぜそば」と言う。
  混ぜ蕎麦、和え蕎麦、油蕎麦の類を多々頂いて来たが、味噌味と言うのは初めてだろうか。
  店に着き、「限定麺」の食券を購入し、店内に入り、テーブル席に着席する。
  若い女店員が食券を回収に来て、何時も通り、麺の量が中盛りに出来ると言うので、
  腕白で腹っ減らしの貧乏中年からしたら、マザー・テレサの様な慈悲深い言葉に感涙に噎びそうになる。
  確りと中盛りで御願いし、未だ見ぬ麺に期待してみる。
  そう言えば、通常の「まぜそば」では大蒜の有無、特製辣油を入れるか訊かれるが、其れが無いな。
  気を取り直し、冷水を呷り、火照った身体を冷却する。
  季節はすっかり真夏で、汗っかきのデヴには辛い季節だ…。
  さてさて、一〇分強で御初に御目に掛かる味噌味の混ぜ蕎麦が運ばれて来る。
  正に、丼にはルーシー無しの麺が盛られ、上には具材が盛り付けられている。
  前回の「辛みそらーめん」でも御馴染みの椎茸入りの肉味噌、チーズ、萌やし、白髪葱、麺麻、
  そして、「ジャンクガレッジ」で言う所の「ベビースター」宜しく、何かの麺を揚げた物が入る。
  善く混ぜてから食べる様にと忠告を受けたので、普段は此の手の麺はざっくりとしか混ぜないが、
  全体に満遍無く味噌のテレレが絡み合う様に、「ラーメン 二郎」の「天地返し」の要領で撹拌。
  ぐちゃくちゃに汚らしく成った所でいざ実食。
  おっ!当たり前だが、味噌だ、味噌だ。
  確りと味噌の味わい、風味がべっとりと麺に纏わり付き、中々に良いぞ、此れは。
  味噌は辛味噌と言う感じではなく、甘目の部類に入り、白味噌系統だろうか。
  そして、此れに黒胡椒のピリッとした爽やかな辛味と、チーズの円やかなコクが混ざり合う。
  辛味と円やかさ、逆方向を向いた味わいなのに、夫々の良さを残しつつ旨味の相乗効果を齎す。
  更に肉味噌も旨味を醸し出し、椎茸が脇役乍ら、実に良い味を出している。
  此れが肉だけだったら、此れ程迄に嫋やかさは出ず、もっともそもそしてしまうに違いない。
  麺はと言うと、箸で持ち上げると重量感が有り、力強さが手にも伝わる。
  此れを啜れば、モチッとした弾力が心地好く、ミシっと言う音さえ聞こえそうだ。
  其れにしても、味噌のテレレにズーチーが絶妙に合わさって良いわぃ。
  若し此れに刻み大蒜が加わったら、もっと旨いだろうにと激しく悔やんでみる。
  丼の底に残った味噌ダレを残さず啜り、存分に堪能してみる。
  此れで少しは活力が得られたかしら…。