続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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 ◎「小ラーメン」六五〇円

 …金曜日。
  今週は毎日が厄日と言っても良いだろう。
  何がって、毎度御馴染みのJRさんの体たらく振りだ。
  月曜日は池袋に行くのに、混雑の影響とやらで一〇分遅れ、火曜日は大船に行くのに遅れ、
  水曜日は藤沢に行くのに三〇分以上遅れ、木曜日は高崎に行くのに、何時もの電車に乗れず、
  此の日、金曜日だって、まあ、酷い。
  大井町駅迄、乗り換え無しで一本で行けるのに、訳も分からず大宮止まりに成り、
  大宮駅で通勤快速に乗り換えるも、ちんたらちんたら走り、新宿駅で降ろされ、
  更に大崎行きに乗り換え、大崎駅で東京臨海高速鉄道りんかい線に乗り換えて到着。
  所要時間、何と二時間!
  五〇分で行けるのに、電車マニアでもないのに二時間も電車に乗らされる。
  人身事故は防げない部分は有るが、信号機故障、ポイント故障、線路支障、架線支障、
  此れ等は普段の保守点検で大部分は防げる様な気がするのだが、
  其れも此れも、親方日の丸、殿様商売体質が抜けていないのだろう。
  毎日毎日、遅れ、遅れと言われ、ミスターじゃないんだから。
  あっ、「Mr.オクレ」と言う意味です…。
  さて、此の日はみっちりと電車に乗り、余計な事で心身共に疲労困憊し、
  如何して、仕事をする前からこんなに疲れなければならないのか。
  最近は本当、些細な事で苛々し、苛々が止まらない。
  其れでも仕事はちゃんと熟すがね…。
  余りに苛々するので、気晴らしも兼ねて、昼御飯は此方で頂く以外には考えられないな。
  「苛々してなくても毎回此方で喰ってるじゃないかよ!」と言う突っ込みはさて置いて、
  仄暗い路地裏を目指し、待ちも無く、空席も有り、安心して店内へ。
  券売機で何時も通り、「小ラーメン」の食券を購入し、冷水を汲んで、一番奥の席へ。
  他に客が居なかったら良いものの、奥の席へと進むのは一苦労な程に狭い。
  冷水を呷り、朝方からの疲労続きを労う様に、ホッと一息吐く。
  何気無く、厨房内を見、前の客のラーメンの調理工程を眺める。
  俎板の上に切られた豚を発見し、「今日の豚は当たりだ!」と確信する。
  此処最近、如何もパサパサ気味の豚に当たる事が多く、残念続きだったが、此れは良さそうだ。
  期待して待っていると、トッピングを訊かれる段に成り、「野菜、大蒜で」と告げる。
  さてさて、待ちに待った、ストレス解消のラーメンが差し出される。
  野菜の山に醤油ダレをドレッシング感覚でドヴァドヴァとぶっ掛けてから頂く。
  先ずはロイクーなプースーから啜ろう。
  慎重に丼を持ち上げ、傾け、口から御出迎え。
  醤油ダレを掛け過ぎたのか、醤油ダレの味わいが真っ先に感じられるが、角の有る味わいではない。
  微かに乳化して、円やかさが感じられ、五臓六腑に染み渡る旨さだ。
  開店当初はスッキリとした傾向だったが、最近では味に丸味が出て来ている。
  スッキリとした中にも、ずっしりと旨味が確りと鎮座している。
  野菜に取り掛かれば、言わずもがなだが、此方の野菜の茹で加減は絶妙だ。
  日の通りが浅いと、何だか兎の餌みたいだが、シャキシャキとクタクタの丁度中間の歯触りで、
  プースーも染み込み易く、ドレッシング代わりの醤油ダレも効いて、苦も無く頂ける。
  寧ろ、酒の摘みとしても頂けそうな感じ。
  其の下から、麺を引っ張り上げると、プースーを存分に吸って、麺がロイクー。
  店の二階で打たれる自家製麺で、オーションを使用した力強い麺。
  粉の風味が感じられるザラッとした表面、緩やかな縮れの有る平麺。
  むっちりとした、何とも言えない腰と弾力が秀逸で、プースーの絡みも良い。
  此のプースーを吸った麺は、酒の摘みにも成り得るな。
  全てを酒の当てとして考えるのは、酒呑みの悪い癖だ…。
  期待の豚に取り掛かろう。
  一口、ガブッと齧ると、思わずニヤッと北叟笑みたくなる。
  予想通りの大当たりで、ムニッとした柔らかさで、パサつきは丸で感じられず、
  此れならば豚増しにすれば良かったと激しく後悔する。
  プースーに確りと沈め、此れも酒の摘みにしたら良いだろうな。
  大蒜も摂取出来、少しはストレス解消に役立ったのは間違い無い。
  嗚呼、旨かった…。