続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「天丼 てんや」【東武練馬】

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◆「天丼 てんや」【東武練馬】

 ◎「柚子おろしのせ 夏天丼」七九〇円

 …嗚呼、今週も新たなる一週間の始まりを告げてから二日目を迎える。
  実質、僕からしたら火曜日扱いの此の日。
  金曜日の晩は二十三時過ぎに帰宅し、其処から食事をしたり、風呂に入ったり。
  土曜日の朝が早いので、早く寝たいのは山々だが、食事をして間を空けずに寝るのも気が引け、
  何だかんだで、翌朝は七時起床だが、寝るのは何時も一時を過ぎてしまう。
  早く寝たい、寝られない、気持ち裏腹…。
  そんな調子なので、土曜日の朝が最も辛い。
  世間様の大半は、未だ寝静まっている頃だろう。
  こちとら、本来であれば優雅な週末の休日を愉しむであろう時に、身支度を整え、
  仕事と言う名の戦場へと向かう姿を我乍ら、哀れだと思ってしまうのは気の所為だろうか…。
  仕事へと雪崩れ込むも、或る程度は気を遣われ、御客様扱いをされつつも、
  一生懸命に仕事を覚え、習得し、一日も早く、変な気を遣われない様に成らねばならない。
  十三時過ぎに昼休憩を宛がわれ、外気で思い切り深呼吸をしようと外へ出る。
  昼御飯は何時もの様に、何処のチェーン店にしようかと悩ましい問題。
  然し、今日は気持ちが固かった。
  其の幟を数日前に見てから、頂いてみようと思っていた物が有る。
  其れが、七月七日以来、人生で二度目の訪店と成る此方の「夏天丼」。
  出色は、鬢長鮪と烏賊とアボカドの掻き揚げ。
  烏賊と海老とか言う組み合わせなら分かるが、鬢長鮪とアボカドが入るだなんて。
  前代未聞の取り合わせに期待せずには居られない。
  店に入り、カウンター席に腰掛け、茶は冷たいのと温かいのを訊かれ、勿論、冷たいのを御願いする。
  直ぐ様、メニューを捲り、「夏天丼」を発注する。
  其れにしても、世間様は土曜日なので、上流階級の人々は休みで店内は囂しい。
  子供の前で、其の父親の事を罵る母親の声が五月蠅く、其の育ちを憐れんでみる…。
  そうこうしている内に、空腹と精神的疲労で参っている中年の前に天丼が到着。
  丼から食み出さんばかりの天麩羅が、弱った中年に力を与えて呉れるかの様だ。
  先ずは、宗教上の理由で食べられない野菜から片付けよう。
  隠元、甘唐辛子、若い玉蜀黍を、半ば、鼻を摘んで遣っ付ける。
  続いては、先ずは掻き揚げだろう。
  鬢長鮪を天麩羅にするなんぞ、中々、憎いではないか。
  魚の天麩羅と言えば鱚が有名だが、今は無き「和彩楽酒 かもん」、「和匠喜酒 かもん」にて、
  ハマチ、鯛、色々な物を頂いたが、火を通した魚特有のキュッと身が締まった感じが良い。
  身は軟らかく、大きくはないがホロっと解れる感じ。
  其処に、烏賊のやや確りとした食感と、アボカドのねっとりと濃厚且つ爽やかな酸味が折り重なる。
  此れは新感覚と言って良いかも知れない。
  アボカドの味わいが、天麩羅と言う食べ物の中に於いては目新しく、新鮮だ。
  脇に添えられた大根卸には、柚子の皮が添えられており、其の香りが何とも馨しい。
  大根卸は水切りが確りとされ、繊維も細かく卸され、冷たく冷されている。
  只でさえさっぱりする所に、柚子の爽快感が殊更にさっぱりとさせて呉れる。
  海老の天麩羅もちゃんと入り、プリン体フェチとしては満足だ。
  次回は近い内に、「夏辛 カレー鶏天丼」を頂きに参ろう…。