続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華 たけいし」【東武練馬】

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◆「中華 たけいし」【東武練馬】

 ◎「カツレツ中華丼」五八〇円

 …日曜日の朝に早起きをすると言うのは、未だに慣れないな。
  やっているテレヴィヂョンの番組も違うし、外の喧騒の静けさが違う。
  平日の朝はもっと外気が忙しないが、日曜日の朝は静寂に包まれている様な気がする。
  そんな中、布団の中から、女性が歩く靴音が聞こえ、目が覚める。
  不意に携帯電話を見れば、目覚ましを掛け忘れ、既に起きなければ成らない時刻丁度だ。
  慌てて飛び起き、風呂に入り、身支度を整え、朝御飯も其処其処に家を飛び出す。
  朝は暑さも凌ぎ易く、昼間の出勤に慣れている身としては、新鮮でもある。
  丸で、早起きしてレディオ体操に行く子供の様だ…。
  今日も今日とて、不慣れな仕事に少しでも慣れるべく、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで労働する。
  とてもではないが、今の現状を鑑みるに、到達点は遥か遠く、目視すら出来ない様な感じだ。
  十三時過ぎに食事休憩を宛がわれ、外に出て気分転換を図る。
  毎日の事だが、昼御飯には頭を悩ませる。
  此の街の住人は、チェーン店でしか食事ないのか、将又、東武練馬では食べないのか…。
  悩んだ結果、「カレーハウス CoCo壱番屋」で妥協しようと思うも、
  瀬戸際で打っ棄って、先週火曜日に初めて御邪魔した此方へ再訪を試みる。
  女将さんにも、初対面にも拘わらず、優しく声を掛けて頂いたしな…。
  自動扉が開いて中に入ると、四、五人の先客が居る。
  今回は手前のコの字型のカウンター席に陣取ってみる。
  優雅な日曜日の午後に、餃子を摘みに酒を飲る客も居て、羨ましいったら有りゃしない。
  さて、前回、初訪問で「マーボーつけ麺」を頂いたが、今回頂く物は疾うに決定済みだ。
  中華丼に豚カツを乗せたと言う、正に新感覚の食べ物「カツレツ中華丼」だ。
  然も、価格が五八〇円と言うから驚きだ。
  原価無視と言うか、儲ける気が無いと言うか、半ば自棄っぱちの価格設定。
  僕の様な薄給の庶民からしたら、こう言う店が非常に有り難いし、助かる。
  前回、にこやかに話し掛けて呉れた女将さんが此方に向かって来るも、
  訝しげな顔をして、話し掛けても呉れず、此方は発注をするのみ。
  何か、僕はしくじったのだろうか…。
  再訪しない方が良かったかなと、後悔をしつつも、空腹なのは変わらず、出来上がりを愉しみに待つ。
  厨房内から揚げる音や、炒める音が聞こえ、一〇分強で女将さんが配膳して呉れる。
  丼には豪快にカツが乗り、其処に中華丼のテレレがぶっ掛けられている。
  一体、どんな味わい、組み合わせなのだろうかと興味津々だ。
  蓮華を手に取り、先ずはテレレと御飯だけを頂く。
  テレレの味は濃い目で、と言うのも、ソースを掛ける訳では無いカツを頂くには、
  濃い味のテレレがソース代わりに成るので、敢えて濃い目の味付けなのだろうと解釈する。
  尤も、高血圧患者としては、濃い味なのは有り難い限りだ。
  テレレの具はキャベツ、玉葱、韮、人参。
  お次は、カツも頂いてみよう。
  蓮華の先端をカツの真ん中を目掛けて押し当てれば、意外にも切れてしまう。
  厚さが無いのもそうだが、何より、筋張っていないから為せる業だろう。
  テレレと絡め、御飯と一緒に頬張れば、衣はサクッと香ばしく、テレレの染みた所は柔らかく、
  カツの食感が、餡掛け御飯と意外にも合い、此れは新しいな。
  況してや、五八〇円じゃ嬉しくなってしまうわね。
  次に頂く物を考えるのも楽しくなってしまう。
  此の中華丼に麺が乗り、御飯と相盛りに成った「タケイシメンミックス」と言うのが気に成るな。
  次は和やかに対応して貰えるだろうかしら…。