続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】

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◆「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】

 ◎「豚増しラーメン」七五〇円

 …月曜日の晩、帰宅後に晩酌し、コンタクトレンズを外し、長椅子で寝入る。
  火曜日の朝、起きてコンタクトレンズを装用しようと容器を見るも、右目が無い。
  「又かよ…」と思って探してみると、容器の右目用と左目用の間の隙間の窪んだ所に、
  乾涸びて、変わり果てた姿の右目のコンタクトレンズを発見。
  小さく縮まり、容器から剥がし取り、洗浄液に浸し、木耳を水で戻す様に試みるも、
  剥がす時に雑に扱った為か、縁が欠けてしまい、使い物に成らなくなってしまう。
  一年間の保証期間も先週過ぎてしまったばかりで、何とも痛い出費だ…。
  火曜日は眼鏡で仕事に行くも、誰からも突っ込まれないと言う村八分加減。
  漸く漕ぎ着けた休日も、颱風が朝方には何処かへ行ってしまったので、
  大宮の街へ行き、コンタクトレンズを発注しに出掛ける。
  如何せん、乱視がきついので、特注品に成ってしまうので、在庫が無いのは百も承知。
  届く迄に半月掛かると言うが、此れも織り込み済みなので仕方有るまい。
  一三〇〇〇円強の出費をした後は、折角、大宮へと出たのだから、ならではの物を頂こう。
  折しも、颱風直後の平日なので、普段は敷居が高い此方も空いているだろうと践んで出向く。
  万が一、行列ならば、「ジャンクガレッジ 大宮駅前店」と言う保険も有るので…。
  いざ行けば、店頭にはゆとり世代が四、五名居るだけと、奇跡的な状況。
  行列が道路を挟んで二列に成っていないのを見るのは初めてか。
  最後尾に接続し、程無くして食券を購入する段に成り、「豚入りラーメン」の釦を押す。
  直ぐに厨房内から、「大きさを教えて下さい!」と高圧的な声が飛んで来る。
  「豚増しラーメンで」と返答するも、如何も、釈然としない。
  僕自身、客だから偉いと言う気持ちは毛頭無く、寧ろ、客も気を遣うべきだと思っており、
  必要最低限の不快に感じない接客さえして呉れれば、何ら文句は無い。
  「ラーメン 二郎」と言う店舗はこう言うもので、好感接客を求めてはいけないと言うのは分かるが、
  客を客とも思わない様な、御座成りに扱われると、折角の味が台無しに思えて来るのは僕だけだろうか…。
  こう成ると、幾ら本家本元と言えども、亜流の「ジャンクガレッジ」の方を向きたくなるわね。
  さて、五分程で店内に呼び込まれ、水を汲み、前の客が拭かずに出て行った席を拭いて着席。
  最低限の規則は守ろうよ…。
  店主は、僕が「ラーメン二郎 三田本店」に通っていた時分の助手だった御仁。
  独り立ちして此処で店を構えて五年に成るが、人気を維持している様だ。
  まあ、現在の助手の接客態度もそうだが、時が経てば…、と言うのは感じられてしまうな。
  着席から五分程でトッピングを訊かれ、「全部で」と告げる。
  助手が僕のラーメンに豚を盛り付けようとすると、店主から、「そんなに入れちゃ駄目!」と説教。
  こちとら、多くても一向に構わないのだが…。
  豚を減らされたラーメンが、プースーを零しつつ、目の前に配膳される。
  中々如何して、其れでも十分過ぎる程の豚の威圧感が凄い。
  もう、見るからに軟らかくて旨いのが分かる。
  早速頂こうと思うも、蓮華の備えも無いし、丼は既にプースーが溢れているので、
  プースーは諦め、先ずは野菜から頂こう。
  茹で加減は、ややクタクタ寄りの物で、個人的には好きな塩梅だ。
  旧「ラーメン富士丸 北浦和店」迄は行かないが、プースーが染み易いので有り難い。
  味が薄いので、更に、卓上の醤油ダレを投入し、ドレッシング感覚で頂く。
  続いては、目の前にコロンと、豚の端っこの部位が転がっているので、先に頂いてみよう。
  味が染み込んで、ややパサつき気味だが、肉の繊維に沿って解れる感じが良い。
  そして漸く、プースーに取り掛かる。
  丼を持ち上げ、慎重に傾け、口から御出迎え。
  昼だからなのか、乳化しておらず、カネシ醤油が効いた軽めの仕上がり。
  醤油ダレの酸味が感じられ、すっきり目と言った趣き。
  続いて、麺を奥底から引っ張り上げて啜る。
  「ラーメン 二郎」らしい平打ち麺は、加水率低目で、ややゴワゴワとしたざらつきの有る麺。
  少し、テロンとした感じは有るが、スープや刻み大蒜、脂と絡んで旨い。
  久し振りに直系の味を頂いていると実感出来る麺だ。
  豚はと言うと、脂身はトロンと蕩けるし、赤身はふわふわで軟らかく、非の打ち所が無い。
  此ればかりは、「ジャンクガレッジ」に勝っている。
  尤も、当たり外れの差は有るのだろうが…。
  ゆっくりと味わって食べていられる様な環境ではないので、押し込む様にして完食し、
  丼を上げ、席を拭き、「御馳走様」と告げて外へ出る。
  「御馳走様でした」と言おうと思ったが、此れが僕のせめてもの反抗…。
  何れにしても、味に関しては素晴らしい物が有るだけに残念。