続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「七匹の子ぶた」【さいたま新都心】

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◆「七匹の子ぶた」【さいたま新都心

 ◎「濃厚つけ麺(大)」七八〇円

 …日曜日。
  前日の土曜日に、自宅で御近所さんと、雲丹を摘みに酒を呑み、
  一升瓶を空け、些かの二日酔い気味での出勤。
  本当、肝臓が拙い事に成っていそうで、年明けの成人病検診が怖い…。
  普段、仕事の日は昼休憩をゆっくりと取る余裕も無いので、隙を見て、
  弁当を押し込む様な暮らしをしているが、此の日は外に出てみる。
  然し、さいたま新都心と言う街は無機質で、僕が喜ぶ様な店は無い。
  チェーン店や、変に小洒落た感じの悪い店しか無いのが悩みの種だ。
  そうは言いつつも、折角の食事なので、無駄に腹は膨らませたくない。
  十一月二十四日に御邪魔した「らーめん専門店 ぶぶか」に再訪と言う事は、
  如何言う訳だか、此れっぱかりも頭に浮かばず、他を当たる。
  外套も羽織らずに飛び出した為、寒空の下で彼是と悩んでいる暇は無い。
  どうせならラーメンが良かろうと、本意ではないが、此方へと飛び込む。
  地元、大宮を拠点に外食チェーンを展開する「アデッソ」系列。
  昔はラーメン専門で売っていた「七匹の子ぶた」だったが、
  今では夜は居酒屋と化し、すっかり節操が無くなってしまったので敬遠している。
  已む無く店内に入れば、生憎の満席と言う事で、待たされる羽目に。
  ラーメンよりも居酒屋に注力している為、一人で座れるカウンター席が少ない。
  殆どがテーブル席の為、独りで来て、サッと食べたい人間は困るな…。
  場所柄、人の数は多いので、後からも客が続いている。
  一〇分以上待ち、四人掛けのテーブル席に独りなのに通される。
  何とも非効率だ…。
  着席し、メニューを眺め、然したる期待もせずに発注を済ませる。
  無難に、つけ麺ならば大丈夫だろうと、「濃厚つけ麺」に決定。
  麺の量は大盛りでも同一価格と言うので、「大」にして貰う。
  冷水を呷り、疲労感に打ちひしがれ、ぐったりとして出来上がりを待つ。
  途中、雪隠に立ち、戻ってみれば冷水が片付けられており、酷い仕打ちを受ける。
  其れに気付いた女店員が、再度、出して呉れる。
  矢張り、僕は存在感が無いのかしら。
  そう言えば、最近、自動扉も開き難いしナァ…。
  其れはさて置き、麺の茹で時間に八分を要すると言い、一〇分強で配膳される。
  見た目は、昨今の流行りのあの感じだ。
  つけ汁は粘度が高く、ドロドロとした濃厚さが感じられる。
  麺は黄色味を帯びた極太麺で、つけ汁然り、良い意味で期待が裏切られそうだ。
  麺を手繰り、つけ汁にどっぷり浸し過ぎない様に注意して啜る。
  豚骨、鶏ガラを炊き出し、魚介系を合わせた、今流行りの味わいで悪くない。
  確りと出汁の風味が出ており、全体的には甘目の印象。
  とろみが強いので、麺をたっぷり浸してしまうと、最後迄持たないのは明らかだ。
  麺はと言うと、「興和物産」と言う所の麺を使用している様だ。
  吃驚する様な特徴こそ無いが、腰、弾力共に及第点は取れている。
  〆加減も良く、此れは中々に悪くない。
  具は、つけ汁に刻み叉焼、麺麻が沈んでいるが、叉焼の印象が丸で無い。
  確か、バラ肉だった気がするが、量は多くなかったろうな。
  最後は思わず、原液の儘、グイッと飲み干してしまう。
  居酒屋形態に傾注している割りには、真面なつけ麺で安心する。
  嘘か本当かは不明だが、日進に在る「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」も、
  此の「アデッソ」系列と言う話も聞いた事が有るので、分からない話でもないな。