続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 大漁まこと」【渋谷】

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◆「麺屋 大漁まこと」【渋谷】

 ◎「濃厚雲丹まみれつけ麺(中盛)」一一〇〇円

 …木曜日。
  前部署を離れ、此の日が新部署の着任日。
  何だか、すっきりとしない、釈然としない気持ちを引き摺った儘、
  取り敢えず、関係各位への御挨拶も含め、池袋へと出社する。
  池袋に出社するのは、昨年六月二十六日以来か…。
  午前中は取り立てて仕事も無く、以前の部署の上司や同僚に挨拶し、
  知っている顔に会うのは、実に心強いものだ。
  ずっと、知らない方々と仕事をする事が続いていたのでね…。
  十四時から、渋谷で研修を受ける事に成っているので、一先ず出掛ける。
  渋谷と言う街は、冬でもギンギンギラギラパラダイスだな。
  街は煌めくパッションフルーツで、杏里じゃなくても吃驚だ。
  捕まらない範囲で、「一〇九」の全階を深呼吸して巡回したい。
  すみません、変態です…。
  そんな馬鹿は兎も角、研修を前に昼御飯を済ませておこう。
  渋谷と言えば、「ラーメン 凛」で「ポン酢」を散々頂いたが、流石に、
  他社での研修に、大蒜臭を振り撒き乍ら出掛ける訳には行かないわね。
  パッと思い付く店が見当たらず、此方でニーウーのつけ麺でも頂こうかしらね。
  雲丹、蛤、烏賊、蟹を素材に使用したつけ麺、ラーメンで有名で、
  過去二度御邪魔しており、昨年二月一日以来だ。
  空席も見られ、そそくさと店外の券売機で食券を購入する。
  何時も通り、「濃厚雲丹まみれつけ麺」にするのは言わずもがなだ。
  以前は「中盛」も一〇〇〇円だった気がするが、一一〇〇円に上がっている。
  まあ、此の際、細かい事は気にしない。
  店内に入り、Cの字型のカウンター席に腰掛ける。
  目の前では網で蛤が焼かれており、「魚介系」ではなく、正に「魚介」だな。
  磯の香りに包まれ乍ら、十五分弱を過ごし、待望のつけ麺が配膳される。
  以前は無かった、「檸檬山葵」なる調味料も手渡される。
  さてさて、麺の上の玉子、海苔、葱をつけ汁に移してから頂く。
  麺を手繰り、雲丹のつけ汁に、どっぷりではなく、八分目を浸す。
  強過ぎない雲丹の風味がふわりと香り、生臭さや磯臭さは無いが、
  もっと強烈に雲丹を感じられても良いかなと言う気もする。
  然し、濃厚且つ滑らか、円やかな口当たりで、大蒜も効いていて旨い。
  此れじゃ、「二郎」系を回避した意味が無かったな…。
  全体的には伊太利亜料理の様な感じがし、ゲッティー感覚で啜れる。
  粘度が高い、ドロッとしたつけ汁なので、浸し過ぎは要注意だ。
  最後迄持たなくなるしな。
  麺は「浅草開化楼」製の特注麺で、平打ちの太麺。
  モッチリとした弾力の有る麺で、食感が良く、流石は「浅草開化楼」だ。
  「ジャンクガレッジ」も此方の麺に戻せば良いのに…。
  さて、終盤は件の「檸檬山葵」なる調味料を麺に振り掛けて頂いてみる。
  つけ汁に浸して啜った途端、檸檬の酸味が感じられ、一気に爽やかな味わいに。
  其の後、山葵のツンとした辛味が遣って来て、個人的には好きだ。
  ずっと、コッテリとした雲丹の味わいでは飽きてしまうので、
  味を変える意味では非常に良いと思う。
  具は固茹での味付け玉子、青菜、海苔で、此れは特筆すべき点は無いか。
  つけ汁は勿論、雲丹の成分を吸収するかの様に、確りと飲み干す。
  まあ、こんな事でも愉しみにしないと生きて行けないのでね…。