続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鈴木カリー」【台場】

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◆「鈴木カリー」【台場】

 ◎「ジャンボチキンカツカリー」六九〇円+「チーズ」六〇円+
  「マンゴーラッシー」一五〇円

 …金曜日。
  新部署に着任して二日目の此の日。
  今後暫くの間の僕の職場と成る台場へ初出勤。
  まさか、台場で労働するなんぞ、此れっぱかりも、微塵も思っていなかった…。
  「ゆりかもめ」なんぞに乗っては、乗り換えも大変で、料金も高いので、
  東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅から歩いて通勤する。
  地下から駅の階段を上がって地上に出れば、何だか異様な街だ。
  空き地の中に、様々な商業施設が点在しており、巨大な無機質な建物が、
  何とも威圧的に建っており、あの球体が落下しないか心配してみる…。
  一〇時から仕事に突入するも、全くの未経験、全くの畑違い、全くの門外漢で、
  座学の研修を受けた所で、実務、実践が出来る訳ではなく、狼狽してしまう。
  右も左も分からなければ、今、何で僕が此処に居るのかさえ分からなくなる。
  余りの分からなさ加減、無力感、疎外感で、遣り切れない気持ちに成る。
  何だか、人生の潮時かな…とさえ思わざるを得ない…。
  精神的疲労、肉体的疲労の中、昼休憩を取りに同僚の方と外へ出る。
  「アクアシテー」と言う若向けの商業施設に潜入し、食事処を探す。
  修学旅行のゆとり世代に混じり、一階の簡易的食事処の密集地に辿り着く。
  ハンバーガー、蕎麦、蛸焼き、焼き蕎麦等が揃っている中に、カレーを発見。
  半ば自棄気味に、ガッツリ喰ってやろうと決め込む。
  図らずも、「ジャンボチキンカツカレー」と言うのが有り、願ったり叶ったりだ。
  其れにチーズも加え、飲料を付ければ一五〇円と言うので発注。
  カレーには「マンゴーラッシー」が良いな。
  席に座り、出来上がりを待つ事、五分と掛からずに御呼びが掛かる。
  盆を受け取るが、「ジャンボ」と言う割りには普通だ。
  まあ、世の中、そんなもんだ…。
  時間も無いので、とっとと掻っ込もう。
  何でも、此方は神田の「カリーライス専門店 エチオピア」の支店と言う。
  肝心の本店で頂いた事が無いので、何とも言えないが…。
  「エチオピア」のカレーは印度風だが、此方では其の印度風のカレーと、
  欧風カレーと、焼きカレーが取り揃えられている様だ。
  此の「ジャンボチキンカツカレー」は欧風との事。
  欧風と言うだけ有り、香辛料が強く感じられると言うよりは、柔らかな口当たり。
  カレーに関しては詳しくないが、此の手の簡易的食事処向けにされているのか。
  僕の場合、「カレーハウス CoCo壱番屋」で十分なのだが…。
  御飯は黄色をしており、洎夫藍で色付けをしている様だ。
  丸で、中年の朝一番の尿の様な色をしているが、御多分に洩れず、僕もそうだ。
  チキンカツは予めソースが掛けられており、直ぐに食べ易い状態。
  大きさは其処其処有るのだが、御飯の量が並みなので、暴力的ではない。
  至って普通の成人の消費量の食事だ…。
  チキンカツの厚味は然程無いが、軟らかさ、香ばしさは感じられる。
  チーズはルウが熱くないので溶けていないのが残念だ。
  チーズは溶け出して、トロっと蕩けていてこそ何ぼのものだろうに。
  費用対効果は物足りないが、時間が無い中での手っ取り早い食事では仕方が無い。
  今後、台場の食事処を開発するとしよう…。