続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】

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◆「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】

 ◎「豚増しラーメン」七五〇円

 …慢性疲労がずっしりと蓄積し、年中、身体が重苦しい。
  首周りなんぞ、Aカップの癖に酷い肩凝りで、バッキバキに固まっている。
  昨日は一〇時に出社した為、二〇時前には何とか上がり、二十二時には帰宅。
  普段、観た事も無い番組がテレヴィヂョンから流れている…。
  風呂に入り、晩酌がてら晩御飯を済ませ、午前零時過ぎには撃沈。
  何時もは、未だ電車に乗っている時間だ…。
  例によって、あっと言う間に失神し、死んだ様に眠る。
  明け方は何時も通り、仕事の夢で魘され、脳味噌が疲労する。
  其れでも何とか、浅い眠り、悪夢、起きるを繰り返し、九時前に起床。
  何だか、寝たんだか寝てないんだか分からない程。
  酒に縋り、悪夢に魘され、疲労は抜けず、普通ならば病院送りだろう。
  然し、何とかストレス解消が出来ているので、生き長らえている様なものだ…。
  と言う訳で、今日と明日は一ヶ月振りの連休。
  昨年迄は暦通りに休む事が出来、其れが普通だったが、今と成っては、
  何でもない様な事が、幸せだったと思う…。
  さて、其れは兎も角、最近は休日を如何に有意義に過ごすかが一番重要。
  荒んで、もっきり折れかかっている心を解き放つ事に専念する。
  連休でなければ出来ない事…。
  そう、大量の大蒜摂取!
  もうすっかり、大蒜を摂取する事が無くなった。
  だから、疲労が抜けないのではないか、そんな気さえして来る。
  思い立ったが吉日、今日は本家本元、直系に出向いてみよう。
  昨年十二月五日以来、実に五ヶ月半振りに此方へ。
  南銀座の猥雑な雑踏に惹かれつつも振り切る様に、黄色い看板を目指す。
  桃色応接室から出て来た中年男性を見て、内心、にやりとしてしまう…。
  そしていざ、目的地に到着すれば、奇跡的に行列は無く、店内に空席一つ。
  此れは神様からの御褒美だろう。
  直ぐ様、店内に入り、左奥の券売機で食券を購入して着席。
  前の客が喰い散らかして汚いので、自分で拭く。
  立つ鳥跡を濁すんじゃないよ!
  食券を提示し、久し振りの空気感を味わう。
  ラーメンの湯気と、猛者達の熱気が渦巻く中を、ズージャーが揺蕩う様に流れる。
  緩く気怠い雰囲気だが、其の中に緊張感みたいなものも張り詰めている。
  程無くして、助手からトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜、脂で」と告げる。
  受け皿が用意され、其処に丼が配され、目の前に差し出される。
  おおっ!夢に迄見た、大量の豚との再会だ。
  今年に入ってからと言うもの、こんな暴力的なラーメンすら頂けず、
  心身を擦り減らすだけの毎日だったので、何とも神々しい富士山の様に見える。
  豚のみならず、富士山で言う所の山梨県側に、大蒜もたっぷりと盛られている。
  先ずは、丼を慎重に持ち上げ、傾け、プースーから啜ろう。
  鼻の頭が豚に触れ乍ら啜れば、非乳化のすっきりとした口当たり。
  醤油ダレの味わいが立っているが、嫌な角張った刺刺しさは無い。
  豚の旨味が存分に溶け出し、コラーゲンも摂れる。
  さて、続いては只管に野菜の山を遣っ付けよう。
  茹で加減は好みだが、気持ち、もう少しクタッとしているとプースーも染みよう。
  茹で立ての熱熱の萌やしとキャベツを、一心不乱に片付ける。
  丼の奥底から麺を引っ張り上げて啜ろう。
  平打ちの麺はムニッとしており、何と無く、饂飩を想起させる。
  強烈な腰や弾力は無く、寧ろ、茹で時間が長目の感が有るが、其処は直系。
  直系の「ラーメン 二郎」らしいと言うか、ならではの良さ、旨さが有る。
  さてさて、豚はと言うと、今回はちゃんとした切り口の物が多く入る。
  叉焼と言った趣きの厚さ、均一の大きさ。
  一口頬張れば、思わず笑みが零れそうに成る旨さ。
  赤身はムチッとした程好い弾力と、脂身はプルンプルンの軟らかさ。
  脂身が多いが、決して執拗いなんて事は無く、胸焼けせずに幾らでも頂ける程。
  矢張り、此の豚は直系でないと頂けない代物だ。
  「ジャンクガレッジ」とは月と鼈だ。
  幾枚入っているか数えこそしなかったが、此の量は心丈夫だ。
  大蒜も大量摂取出来、漸く、栄養が充填された感じ。
  其の分、暑さで大量の汗を噴き出し、体内、心の不要物が排泄されたかしら…。