続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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 ◎「濃厚煮干しつけ麺(大)」七八〇円+「半肉増し」一五〇円+「メンマ増し」
  一〇〇円

 …昨晩。
  三連休の中日、晩は「鮨処 いっしん」で久方振りの旨い寿司を堪能。
  麦酒一杯、烏龍ハイ三杯を頂戴し、些か酩酊気分でヘベのレケの手前。
  店を出て歩き出すも、もう少し弾けたくなってしまう。
  今迄、さんざっぱら休みが無く、したい事も出来ず、行きたい所にも行けず、
  様々な欲求が溜まっており、三連休ばかりでは全てが叶わない。
  食事の回数だって限られているしね。
  否、一日三食と法律で決まっている訳ではないのだから、増やせば良いのだ。
  と言う訳で、晩御飯は「鮨処 いっしん」で頂いたので、今度は夜食だね。
  そうしたらもう、此方でつけ麺を啜るしかないじゃないのさ。
  実に、昨年四月二十一日以来、一年一ヶ月振りに暖簾を跳ね上げる。
  こんなに近くに在るが、却って近過ぎるから御邪魔しないと言うのも有るわね。
  券売機に向き合い、煮干しの汁を体内に摂り込みたいと、食券を購入。
  「濃厚煮干しつけ麺(並)」の釦を押し、酔った序に「半肉増し」を押し、
  更に、一〇〇円硬貨を追加投入し、「メンマ増し」の釦も押す駄目中年…。
  此処迄来たら、最上級の贅沢をしないと駄目。
  今度、何時来られるか分からないのだから。
  最近、自棄に心臓が痛いから、死んじゃうかも知れないし…。
  カウンター席に腰掛け、食券を提示する際、如何も悪い癖が顔を出し、
  折角、券売機の前では「並」で我慢したのに、「大」も同一価格ならばと、
  堪え性が無いので、大盛りに変更して貰うと言う救いよう無い馬鹿…。
  喰い道楽の血が騒いでしまうのよね。
  冷水を呷り、久し振りの店内を眺め、煮干しの香りを胸一杯に吸い込む。
  毎日、不規則、不摂生な暮らしだと、匂いを嗅いだだけで痛風が発症しそう。
  さてさて、一〇分程で、御無沙汰の、待望久しいつけ麺が御出座し。
  もう、心躍ってしまうね。
  つけ麺自体、頂くのは三月二十五日以来、二ヶ月振りと言う狂気の沙汰。
  心の中で手を合わせ、頂きますかね。
  麺を手繰り、つけ汁に浸し、勢い良く啜る。
  煮干しの風味は決して強くなく、蘞味が出ない様に抑え目、控え目だが、
  鶏を中心とした動物系の出汁と均衡が取れ、嗚呼、旨いと唸ってしまう。
  粘度は程好く、ドロドロとサラサラの中間。
  但し、麺をどっぷり浸し過ぎると、最後迄持たないので注意が要る。
  「完全国産小麦麺」を謳う麺は、相変わらず好みだ。
  冷水で確りと〆られ、キュッと引き締まった麺は、噛むとミシっと音がしそう。
  腰が効いて、密度が高く、力強さの中に嫋やかさが備わっている。
  寿司を頂いた後でも、スルスル入ってしまう。
  此れならば、「特盛」でも行けたかな…。
  さあ、此方の出色は叉焼と麺麻。
  丸で、豚の角煮を思わせるような切り方、形状で、此れが何とも秀逸。
  脂身は口内の温度でしっとり溶けて行く口当たりで、赤身もホロトロだ。
  味付けも確りしており、濃い味好きには堪らない。
  麺麻はシャキシャキ、ポリポリ、コリコリと言う擬音が似合う枕木の様な物。
  ゴロゴロ入り、嬉しくなってしまう。
  少し、御無沙汰し過ぎたな…。
  最後はつけ汁もちゃんと飲み干し、煮干しの養分を余す事無く吸収。
  何とも素敵な夜食だ。