続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンプ」【一ノ割】

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◆「ジャンプ」【一ノ割】

 ◎「ラーメン(中盛り)」七八〇円+「豚増し」二〇〇円

 …いやいや、あっと言う間だ。
  三連休なんて言うものは…。
  勿論、一日しか無い休みに比べたら、其の三倍有る訳だが、体感としては短い。
  何にもしない内に終わってしまおうとしている感じ。
  そうは言っても、何だかんだ、愉しく休日を謳歌出来たかしら。
  明日からの過酷な四連勤を、何とか乗り切れそうな気がして来た。
  と言う訳で、三連休最終日の今日。
  昨晩、寿司の後につけ麺を啜り、満腹で帰宅し、其の儘、寝床で轟沈。
  熱帯夜の為、夜中に何度も起きるも、眠さには勝てない。
  酒に侵された身体は重たく、ぐったりとして怠い。
  酒を止めればもっと身体の負担は減るのだろうが、酒を止めてしまったら、
  精神への負担が計り知れないので、身体が壊れても酒は止められないな…。
  今朝は九時過ぎに何とか起き出し、風呂に入り、だらだらと過ごす。
  昨晩、あんなに満腹だったのに、もう腹の虫が喚き散らしている。
  嗚呼、今日もこうして生きているのだなと、死んではいない事を確認する。
  正午に迫ろうと言う頃、身支度を整え、徐ら動き始め、外出する。
  昨日、「ラーメン 二郎」に行く予定だったが、他に嬉しい用事が出来てしまい、
  週に一度の大蒜摂取を、明日からの社会復帰を前に実施せねばならない。
  目的地は、昨年一〇月十七日に一度だけ訪れた事が有る此方。
  「ジャンクガレッジ」で長らく店主を務めた御仁が独立して開店したのは有名。
  ガツンと、パンチの効いたラーメンを頂きに、一路、春日部へと向かう。
  店頭に待ちは二人、駐車場は直ぐに空き、問題は無い。
  其の間に店頭の待ちは解消され、店内の待ち四人のみに。
  先ずは券売機で食券を購入し、前回と同じく「ラーメン(中)」と「豚増し」。
  店外で待つ様に促され、灼熱の陽気の下、一〇分程、炙り焼き気分。
  店内のベンチに移動し、五分程で席が空き、水を汲んで着席する。
  食券を提示し、水を呷り、七ヶ月振りの店内を観察する。
  店主、助手の二名体制で、猛者達の胃袋に収まる暴力的な麺を拵えている。
  出来上がりの直前に、無料トッピングが訊かれる。
  「ヤサイ」、「ニンニク」、「アブラ」、「ネギ」、「粉」、「味玉」か「豚」、
  と言う訳で、「全増しを味玉で」と告げ、程無くして丼を受け取る。
  其れにしても、前回よりも遥かに暴力さ加減が格段に増している。
  丼が重たいし、第一、食み出した野菜を伝って、プースーが溢れ出している。
  受け皿が無かったら、大変な事に成っている。
  慎重に丼を下ろし、蓮華を取り、プースーの決壊を止めるべく啜る。
  醤油ダレが立って、塩気と仄かな酸味を感じるのだが、プースー自体は、
  極めて乳化度が高く、ややとろみが感じられ、濃厚、濃密な味わい。
  ずっしりと来る、重めの仕上がりで、食べ始めの空腹の内は至って美味しい。
  「ジャンクガレッジ」とは比べ物に成らない、深味の有るプースー。
  野菜は大量の背脂に塗れ、此れを卓上の醤油ダレを掛けて頂く。
  シャキシャキとクタクタの中間の茹で加減は、言わずもがなの良い塩梅。
  其れにしても、今回のは物凄い暴力的だな…。
  麺に辿り着くのが容易じゃないわぃ。
  食べ進めるに連れ、プースーの濃厚さが胃袋に鉛の様に圧し掛かって来る。
  旨いのは旨いのだが。
  麺は極太と言う感じではなく、太麺と言う程度に留まり、荒荒しさは然程無い。
  其の分、嫋やかさを持ち合わせていると言うか、大人しい印象。
  いや~、豚が凄い。
  バラ肉を巻いた物で、「ジャンクガレッジ」の全盛期を想起させるが、
  否、其れ以上に圧巻で、二センチメートルは有ろうかと言う厚さの物が三枚。
  此れは半ば、豚テキを頂いている様なものだ。
  巻いた中心の赤身の部位は噛み応えが有るも、ホロっと解れる。
  外縁に近くなると、歯も要らない程に軟らかく、ふさふさしている。
  「ラーメン 二郎」を凌駕するであろう肉量に、流石に怯みそうに成る。
  然し、此の暑さなので参ってしまう。
  C-C-Bはロマンティックが、Winkは愛が、杏里は悲しみが、
  駄目中年は汗が止まらない…。
  ラーメンを啜るより、汗を拭い、水を飲む方が忙しい程。
  後半は胃袋も相当に痛手を蒙り、厳しい戦いを強いられる。
  其れでも大蒜が確りと摂取出来たので良しとするが、歳を感じた。
  「並」にしておけば良かったかしら。
  暑さにへばり、加齢に因る衰えを感じ、人生を疾うに折り返した身体には酷だ。
  嗚呼、歳は取りたくないものだ…。