続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「三丁目 にしや食堂」【日進】

◆「三丁目 にしや食堂」【日進】
 
 …昨晩は何時もより一時間早く帰宅出来るも、家に着いたのは二十三時半。
  其れでも、気分的には「ドラえもん」が遣っている位の感覚だが…。
  「報道ステーション」も終わり、普段は観られない「怒り新党」が観られる。
  最近は夜中の二時に晩酌がてらテレヴィヂョンを点けても、
  テレビショッピング位しか遣ってないからな…。
  午前一時過ぎには寝床で気絶するも、此の暑さで参ってしまう。
  熱帯夜で寝苦しく、仕事の夢で魘され、暑さで魘され、如何すりゃ良いんだ!
  こんなんじゃ、疲れなんか取れやしないよ、全く。
  勿論、暑さでパンテーはズリオロスパンチョス。
  夜中の間、ずっと核燃料棒が剥き出しに成っていた模様だが、
  幸いにも、炉心溶融はしておらず、プルトニウムで寝床を濡らさずに済む…。
  新聞配達が走り回る頃に漸く眠りに落ちるが、眠りが浅くて困る。
  気付けば、疾うに九時を廻り、身体が動かず、一〇時に何とか這い出す。
  連休を宛がって貰えず、一日足らずの休みじゃ、何も出来ない。
  疲労回復と現実逃避の他に何も…。
  午前中は、僕の命綱の其の他雑酒の備蓄が切れたので買いに行き、
  正午前に再度家を飛び出し、現実逃避の会場は此方とさせて頂く…。
 
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 ◎「生ビール(中)」五〇〇円
 …店に入れば、空席も有り、確りと確保。
  近くの会社の月給取り連中が、優雅に昼御飯を喰らっている。
  失礼、ブルジョワジー様だった…。
  娘さんにチンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを発注。
  真っ白に凍ったジョッキを持ち、喉を大きく開き、此の日最初の食事だ。
  麦酒だって穀物から出来ているのだから、立派な食事だ。
  時折、刺さる様な視線を余所に、ヂメッとした蒸し暑さを吹き払う様に、
  ジョッキを傾け、五臓六腑に染み渡らせ、毛細血管、リンパ腺に染み込ませ、
  全身へと行き渡らせる様な想像をし乍ら呷る。
  勿論、心の中では、「ブルジョワジー共、様ぁ見ろ!確り働け!」と叫ぶ。
 
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 ◎「鶏の唐揚げ」五五〇円
 …酒の摘みは決まっている。
  もう、最近は此方では此れに御執心だ。
  麦酒と一緒に即座に発注し、出来上がりを今か今かと待つ。
  テレヴィヂョンでは颱風の様子を伝えているが、明日の事は明日考えよう。
  駄目なものは駄目なのだから…。
  先送りにした所で、酒の肴が到着。
  ちゃんとマヨネーズも添えて頂き、此れで五五〇円とはクリビツテンギョウ。
  独りパーテーバーレルだね。
  いざ、居ても立っても居られず、マヨネーズを塗し、ガブッと齧る。
  表面はカリッとサクッと実に香ばしく、夥しい量の肉汁が溢れ出す。
  何なんだ、此の旨さは!
  此の濃い目の味付けも最高なのだが、僕の馬鹿舌と、此の文才の無さじゃ、
  表現出来ないのが誠に惜しい。
  唐揚げを齧り、麦酒を呷り、此れを繰り返す。
  宛ら、「孤独のグルメ」気取りで愉しく成って来る。
 
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 ◎「群馬産大和芋月見すりとろろ春巻きセット」八〇〇円
 …既に麦酒は三杯目に突入。
  颱風情報を観、じっくりと唐揚げの旨さを堪能し、背徳の昼酒に酔い痴れる。
  颱風が日本中を根こそぎ、人間も全員遣っ付けて呉れる訳ではないので、
  取り敢えず、目先の食欲を満たそうと、そろそろ〆に取り掛かる。
  「鶏の唐揚げ定食」でも良いのだが、流石に其れは馬鹿なので止す。
  御薦めが記された黒板の物を発注するのが宜しいかしらね。
  「なすび もろこし いんげん豆 うりの牛すじカレー和え定食」とな。
  此方の牛筋カレーは絶品なのだが、如何せん、宗教上の理由で野菜が駄目だ。
  戒律を破ると、「*」に乾電池を埋め込まれ、アンドロイドにされてしまう。
  其れは嫌なので、もう一つの御薦めの此れに決定。
  と言うより、「とろろ」には滅法弱いので…。
  此方では何度か頂いており、大和芋は阿武隈産か群馬産が善く入荷する。
  そして、春巻きは麦酒の摘みとしても最高なので、持って来いだ。
  大概、生で頂ける物は生で頂く主義、其の方が好きな人間なのだが、
  春巻きに関しては生よりも、揚げてある方が好きだな。
  尤も、別物の食べ物だが…。
  パリッとした皮の中からは、トロっと熱熱の餡が出て来て、嫌らしさ満点。
  棒の中から粘性の有る物がトロ~っと出て来るだなんて。
  嗚呼、僕ぁ、馬鹿だよ、馬鹿だとも!
  辛子醤油との相性も良く、酒、白米とも合う。
  さあ、精を付けるべく、とろろに取り掛かろう。
  山芋ではなく、大和芋なのでサラッとして粘度は低目。
  卵黄と混ぜ、撹拌し、醤油を投入し、ドヴァっと白米にぶっ掛ける。
  白濁液を…。
  嗚呼、僕の馬鹿、馬鹿、馬鹿。
  末期かな?病院行こうかな…。
  其れは兎も角、美味しくとろろ飯を掻っ込み、無駄に精を付けてみる。