◆「横浜家系ラーメン 壱七家」【本厚木】
◎「ラーメン」六八〇円
…今週も恥ずかし乍ら還って参りました。
世間様が浮かれ狂って、遊び呆けていた先週末の三連休は地獄の忙しさで、
心身共に崩壊寸前で、血尿が出そうな程。
毎日、二〇時過ぎに其の日の最初の食事に、麺麭か御握りを押し込む始末。
然も、仕事をし乍ら、立った儘で…。
心身が可笑しくなるよ、本当に。
今週は水曜日、金曜日と言う、飛び石で嫌がらせの様な休日予定だったが、
急遽、水曜日の休日返上で出勤予定に成り、其れが変更で、金曜日出勤に。
更に変更で、元に戻って水曜日出勤に成ると言う二転三転振り。
御蔭で、水曜日の代休を今日に充て、一ヶ月振りの連休と相成る。
ブルジョワジー様は此の連休の有難さ、休日の尊さは分かるまい！
と言う訳で、昨日は休日の予定が全て飛び、仕事へと出掛ける。
此の日は応援で、ＢＯＯＫ厚木こと、本厚木へと、遠路遥遥向かう。
十二時の入り時間を前に、十一時前には到着。
埼玉からは遠いな…。
其の昔、厚木を担当していた頃は、自動車で頻繁に訪れてはいたが。
さて、偶には昼御飯でも頂こうかしらね。
普段は昼御飯なんて食べない、食べられない、食べても夜にずれ込むし…。
暫く食べていないラーメンでも啜りたいわね。
文明の利器・携帯電話で検索し、此方に目星を付ける。
磯子に本店を構える「壱六家」の流れを汲むらしい。
店内に入れば、出入り口直ぐの四人掛けには地元のルーギャーが陣取る。
混ざりたい気持ちを抑えつつ、券売機と向かい合う。
初めてなので、無難に「ラーメン」にしておこう。
食券を購入し、案内されるが儘、カウンター中程の席に腰掛ける。
食券を手渡せば、家系ラーメン御決まりの好みを訊かれる。
え～、パイオツカイデーで、シーアーガイナーで…、と女性の好みではなく、
きちんと、「麺硬めで」と伝えてみる。
冷水をグイッと飲み干し、継ぎ足し、更に呷る。
何なんだ、此の暑さは！
程無くして、麺硬めで発注したので、早く出来上がる。
丼はやや小さ目で、正統派の家系ラーメンと言う風情を醸し出している。
早速、蓮華を手に、プースーから啜ろう。
おおっ、随分と円やか、滑らか、クリーミーな味わいだ。
「濃まろ豚骨スープ」を謳っているだけある。
醤油ダレが立った家系ラーメンも良いのだが、最近はコクの有る方が好きだ。
同じく「壱六家」系統の「松壱家」でも同様に感じられる。
豚骨一〇〇パーセントと書かれているが、此のコクは鶏油か。
偶に食べる家系ラーメンは、如何してこんなにも旨いのだろう…。
さて、硬めで発注した麺を手繰り、啜ってみる。
シコシコとした腰が効いており、モキモキ感が感じられる。
麺一本一本は余り長くはなく、短めの印象。
「長多屋製麺」の麺らしい。
具に麺を転じれば、叉焼、菠薐草、海苔、鶉の味付け玉子。
濃厚なプースーを吸った海苔は旨いわね。
白米を注文し、此の海苔で巻いて食べたいもの。
菠薐草は箸休め的で、家系ラーメンには欠かせない。
全体的に量が少な目なので、あっと言う間に完食し、プースーも飲み干す。
すると、透かさず背後の女店員から、何かの券を進呈される。
プースーを飲み干すと、「まくり証明書」と言うサーヴィス券らしい。
頻繁に厚木に来る予定は無いが、取り敢えず、頂いておこう。
さて、久し振りの連休、どうやって現実逃避しようかな…。
