続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】

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◆「ラーメン二郎 大宮店」【大宮】
 
 ◎「豚増しラーメン」七五〇円
 
 …世間様の夏休み、如何でも良いから、早く終わって呉れ。
  おい、餓鬼共、レディオ体操は如何した?
  序に学校にも行って来いよ、開いてなくても良いから。
  学校も学校で、五月蠅い餓鬼を野放しにするんじゃないよ。
  夏休みなんて早く切り上げて、教室に縛り付けておけよ!
  無駄に囂しいだけで、碌な事しないんだから…。
  如何やら、ブルジョワジー様の御盆休みとやらも終わった様で、様ぁ見ろ!
  とっとと働け!
  こちとら、盆暮れ正月関係無く、強制収容所状態だ。
  休みの希望も聞き入れられないんじゃ、人権もへったくれも無いわね…。
  一年で最も忙しい御盆時期を、瀕死の状態で何とか乗り切るも、
  息も絶え絶え、心身は悉く疲弊し、廃人の様に抜け殻で、衰弱している。
  此の歳で、毎晩終電の午前様の帰宅とか、身体が持たんよ。
  毎日の平均の労働時間が一〇時間を超え、昼御飯も摂れないし。
  尤も、昼御飯を喰う暇が有ったら、仕事を片付けて、早く帰りたいのでね…。
  とは言え、時間きっかりで割り切って帰れる仕事じゃないので困るわね。
  昨日も十一時間ぶっ通しの労働を終え、襤褸雑巾の様な状態で帰宅。
  普段、電車の中では寝ないのだが、流石に落ちる…。
  晩酌がてら晩御飯を済ませ、久し振りに午前零時前に寝床で気絶。
  此の儘、永眠したいと思うも、仕事の夢に魘され、夢で肝を冷やす毎晩。
  こんな睡眠じゃ、疲れが取れる訳が無いよ、全く。
  朝に成り、尋常ではない身体の重さに、起きる気力、生きる気力を失う。
  然りとて、二週間振りの連休なので、気分は軽い。
  何せ、二日間も仕事に行かなくて良いんだから…。
  もう、生きる微かな希望は、偶に来る休日しか無いので、予定は綿密だ。
  二日間の昼、夜、昼、夜の予定は決まっている。
  何とか起き出し、目高を観察し、今日も一匹、黄泉の国への旅立ちを送り、
  此処一週間で六匹目で、僕の代わりに絶命して呉れているかの様。
  出来る事なら、代わってやりたい…。
  目高よ、僕が代わりに死ぬから、代わりに仕事に行って呉れ。
  午前中は、とんでもなく自堕落に過ごし、正午を過ぎ、漸く行動開始。
  電車に乗車し、大宮の街へ出る。
  偶の連休なので、初日の初っ端の食事は、疲れ切った身体に大蒜補給を。
  此れを譫言の様に、幻覚を見る様に思い描いて来た。
  此の一週間、休日の過ごし方を考える事しか、愉しみは無かったので…。
  焦げ付く様な殺人光線の中、熱波を掻き分ける様に、黄色い看板を目指す。
  おっ、何てこったい、待ちが一名。
  直ぐに食券を購入すべく、店内に入り、何時もの緑色の券を購入。
  外に出て、焼け付く陽射しを浴びる間も無く、券売機の直ぐ脇の席が空く。
  先に食券を置き、水を汲んで着席する。
  今日は店主は居らず、助手のみでの営業の様で、店内にはレディオが流れる。
  ふと、さだまさし氏の名曲「甲子園」が心に浮かぶ。
  さて、冷房は点いているが、扉が全て開け放たれているので、暑さは酷い。
  暑さに参っていると、トッピングを訊かれ、「全増しで」と告げる。
  今日の豚ちゃんの塩梅は如何かなと、期待を込めて丼を受け取る。
  既に、丼からはプースーが零れ、受け皿が受け止めて呉れている。
  相変わらず、此の暴力さ加減が良いわぃ。
  さあ、先ずは受け皿ごと丼を持ち上げ、傾け、鼻の頭で豚を抑えつつ、
  プースーから啜れば、すっきり、さっぱりとした非乳化の味わい。
  然し、約四週間振りの此の味は格別で、ブルっと身震いしそうな鮮烈な旨さ。
  心が折れ、身も草臥れ果てた時には、大きな包容力で受け容れて呉れる。
  時には、脳味噌が揺さ振られる様なパンチを御見舞いして呉れるが、
  其れが途轍も無く嬉しく、心強いのだ。
  前回はやや乳化気味の円やかさも有ったが、今日は元に戻った感じ。
  野菜の山も気高く聳え立っており、其処に山が在るから挑もう。
  茹で加減は素晴らしく、シャキシャキとクタクタ、何れもが突出せず、
  歯触りを残しつつ、プースーが染み込み易い火の通りで絶妙。
  卓上の醤油ダレをぶっ掛け、一心不乱に遣っ付ける。
  途中、我慢出来ずに豚の端っこの端肉を摘んでみる。
  すると如何だろう、味が染みていて、いやはや旨いの何の。
  長生きはしてみるものだ…。
  安心して、麺に取り掛かれば、ムニッとした弾力の御馴染みの麺。
  軟らか目なのは否めないが、「ラーメン 二郎」らしさを堪能出来る。
  亜流も台頭しているが、矢張り、直系には如何ともし難い尊さが有る。
  時折、プースーを啜れば、大蒜も溶け出し、益々、パンチが効いて来る。
  さてと、豚だ。
  今回のは赤身の部位が多目で、むっちりとした感じの物が多い。
  どちらかと言うと、ホロホロ解れる、ふわふわした物が好みなので、
  些か、外した感は有るが、其れでも補って余り有る旨さを兼ね備えている。
  脂身の部位も適度に有り、コラーゲンは否が応でも摂取出来る。
  其れにしても、尋常ではない程の汗を掻いている。
  Aカップの胸板を伝って落ち、背中を滑り落ちるのが明らかに分かり、
  顔の汗を拭うのも忙しく、ラーメンに集中出来ないのが玉に瑕。
  風呂上がりの相撲部屋の親方の様な状態で完食し、汗達磨で退店。
  何処かで暑気払いをとも思うも、こう言う時は何故か決断力、行動力が無い。
  大人しく、大宮での滞在時間四十五分で家路を辿る駄目中年…。