続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「雪濃湯」【向ヶ丘遊園】

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◆「雪濃湯」【向ヶ丘遊園
 
 ◎「醍醐」六五〇円
 
 …月曜日。
  今日、金曜日でやっと、今月入って二度目の休日を迎える。
  一〇月前半迄で、六日取らないといけない休日も、結局、四日が精々。
  二日分は又しても来月度以降に持ち越さざるを得ない労働状況。
  黙っていても暦通りに休めるブルジョワジー様が憎くて仕方無い…。
  一〇月後半の休日予定は、何とか金曜日、土曜日の連休を確保するも、
  金曜日に会議の予定だ、何だかんだで、結局、休みが減って行く。
  せめてもの救いは、元日は休みと決まった事だけ…。
  元日も休めないだなんて、人間らしい生活とは言えない。
  さて、所定の休日日数すら真面に消化出来ない所で、話は遡って月曜日。
  此の日は、奴さんが来た日。
  颱風十八号さんが…。
  前日の日曜日が休みだった為、休み明け、行き成り出鼻を挫かれる。
  十三時からの出勤だが、何時もより一時間前倒しで家を出る。
  脆弱な埼京線は珍しく頑張っており、新宿駅迄は至って順調。
  問題は其処からで、小田原急行線が運転放棄。
  各駅停車で向ヶ丘遊園駅迄しか走る気が無い様だ。
  取り敢えず、少しでも本厚木に近付こうと、向ヶ丘遊園駅へ。
  案の定、着いた所で、其処から先は足止め。
  登戸駅に戻って、南武線京王線、相模線と言うのも考えたが断念。
  十三時から運転再開予定と言う案内を信じ、其れ迄、暫し待機。
  ぶらり途中下車し、正午も廻ったので、昼御飯でも頂こうかね。
  こう言う予期せぬ事態でも起こらないと、昼御飯に有り付けないなんて…。
  奇しくも、数年前、仕事の担当で頻繁に通った此の街。
  良し、久し振りに、牛骨ラーメンでも頂こうかね。
  二〇〇七年七月十一日以来、七年三ヶ月振りに此方を訪れる。
  其の昔、狂牛病騒動前は、牛骨ラーメン「醍醐」として名を馳せた店。
  王子にも支店が在り、其方で頂いた記憶が有る。
  今では屋号も変わり、又、牛骨スープに戻っている。
  「雪濃湯」と書いて、「スールータン」と読むらしく、朝鮮語か。
  店内に入れば、略、満席の状態。
  地元の常連客に愛されている様だ。
  券売機に向き合い、久方振りなので普通に、「醍醐」の釦を押っぺす。
  分かり易く喩えれば、牛骨スープの家系ラーメンだ。
  僅かに空席が一席空いており、狭い間に挟まり、食券を提示する。
  出来上がりを待つ間、冷水を呷り、颱風余波の困難な通勤を労う。
  雨は疾うに上がり、晴れ間も見えていると言うのに…。
  さて、一〇分と掛からずにラーメン登場。
  懐かしさ、感慨深さは有るが、見た目は家系ラーメンなので驚きは無い。
  海苔、菠薐草も確りと盛り付けられている。
  先ずは、蓮華を手にし、プースーから啜ろう。
  粘度は低く、サラッとしている。
  家系ラーメンらしい醤油ダレが立った印象が有り、あっさりとしている。
  牛骨特有の風味と、甘味の有る、さっぱり目の口当たり。
  十八時間じっくり煮込んだと言う白濁したプースーに、牛骨の旨味が凝縮、
  そんな触れ込みに、何だか頷ける。
  油分も適度で、諄さは無く、軽い感じの家系ラーメンと言った塩梅。
  麺は中太で、やや茹で時間長目なのか、プニプニした食感。
  表面はツルツル気味で、もっちりした弾力も少なからず感じられる。
  具に目を転じれば、叉焼、海苔、菠薐草の家系ラーメン三種の神器
  叉焼は厚味が有るが、家系ラーメンに有り勝ちな物。
  赤身の部位はやや硬めで、確りとした噛み応えと、仄かな豚臭さ。
  脂身の部位はブリンとして、蕩ける感じではない無い物で、些か残念。
  海苔と菠薐草は言わずもがな、鉄板。
  就業前の為、卓上の豆板醤、卸大蒜は自重したが、入れた方が旨いのだが…。
  一先ず、久し振りの街で、懐かしい味に再会出来たので良しとしよう。