続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らあめん 満来」【新宿西口】

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◆「らあめん 満来」【新宿西口】
 
 ◎「チャーシューざる」一三五〇円
 
 …昨日、午前中の会議の最後に爆弾が投下されて以来、複雑な心境。
  今年は最後の最後迄、ずっと心ざわつかされる事ばかりだ。
  会議終了後はBOOK厚木に移動し、心落ち着かない儘、仕事。
  二十一時半前に切り上げて、小田原急行線に乗車して新宿駅を目指す。
  間も無く、新宿駅に着く直前、不意に背広のズボンのポッケを触ると、
  入れた筈、有る筈の鍵が無い。
  ガビーン
  参ったな、此りゃ。
  失くしたか、忘れて来たか分からないが、取り敢えず家路を辿る。
  こう言う時の為に、家には入れる様に方策は取ってある。
  帰宅後は風呂に入り、晩酌がてら晩御飯を済ませ、疲労で気絶する。
  鍵が無いと言う不安感から、休日と言うのに早く目が覚めてしまう。
  起きて心当たりを調べ、職場に忘れて来た事が判明し、仕方無く職場へ。
  休日にBOOK厚木へと向かい、十一時に着き、無事に手元に戻る。
  直ぐに帰ろうと思うも、小田原急行線が人身事故で運転見合わせの報が…。
  本当、駄目な時は何を遣っても駄目で、駄目人間は駄目な事を引き寄せる。
  仕方無く、職場に留まり、一時間半ばかり少し仕事をし、
  十三時前にBOOK厚木駅に戻り、新宿駅へと向かう事に。
  厚木で昼酒でもして帰ろうか、其れとも暴力的なラーメンを食べようか、
  さんざっぱら悩んだ結果、新宿駅でぶらり途中下車しようと決める。
  新宿と言えば、此方以外に考えが及ばない。
  先週、成人病健診後に、初めて「チャーシューらあめん」を頂いたが、
  今度は何時もの「チャーシューざる」を改めて味わいたくて…。
  十四時に到着すれば、行列は無く、空席も有ると言う幸運。
  とっとと食券を購入し、出入口近くの寒い席に腰掛ける。
  後続客が続々と来店し、あっと言う間に待ちが発生する人気振りだ。
  店内にはフュージョンが流れ、厨房内は男性三人、女性一人の体制。
  此方の記事を書く度、女性一人のグループを考えるのが大変…。
  さて、食券を提示してから、一〇分程で「チャーシューざる」の御出座し。
  いやはや、「チャーシューらあめん」も凄いが、「チャーシューざる」も、
  負けず劣らずで、叉焼の重量だって、大して変わらないだろう。
  矢も楯も堪らず、麺を手繰り、肉祭りのつけ汁に浸して頂く。
  肉の隙間に無理矢理捻じ込む様にして浸し、勢い良く啜る。
  丼の底に酢が沈殿していた所為か、何時もより酸味を感じる。
  然し、其れより何より、「チャーシューらあめん」の時に神髄を感じたが、
  鶏ガラの出汁と、大量の叉焼から染み出した脂の旨味が最高だ。
  滋味溢れる、優しくも、陳腐ではない、実に深みと奥行きの有る味わい。
  七味唐辛子の辛味も程好く感じられ、引き締まった感じも受ける。
  些か、冷めて温いのは御愛嬌だが、猫舌の僕でも、もう少し熱くて良い。
  ラーメンも良いが、矢張り、つけ麺も素晴らしく、甲乙付け難い。
  麺は何時も通りのピロピロした平打ち麺だが、今日のは何だか違う。
  何時もよりも腰が効いており、デロンとした感じが無い。
  麺茹での人に依って、違いが出て来るのだな。
  麺の中心に芯が残っている様な感じで、今日のは好印象の麺だ。
  上に塗された海苔の風味も良く、食欲を増進させて呉れる。
  さてさて、豚が僕を呼んでいる。
  先ずは、丼に沈んだ刻み叉焼で、今日の出来を計ろう。
  赤身の部位で、噛み応えの有る物だが、臭味は全く無く、解れる感覚。
  此れならば期待が持てる、否、もう、見るからに当たりだ。
  上に乗っかった主役の叉焼は、軟らかさで、自らの重みに耐えられず、
  繊維に沿って、罅割れる様にして崩れ掛けているではないか。
  喰らい付けば、ホロンホロンのトロントロンのフワッフワだ。
  脂身も蕩けて、身悶えする旨さに、新宿迄戻って来て良かったと痛感…。
  中盤から、すっかりつけ汁も冷め、叉焼から滲み出た油分が白く凝固する。
  最後はつけ汁を、豚の養分を余す事無く摂り入れる様に飲み干す。
  男は生涯「ゲンエキ」が一番。