続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】
 
 …木曜日から、何だか気分がしっくり来ず、注意力も散漫で気も漫ろ。
  職場に鍵を忘れて来たり、もやもやした心に追い打ちを掛ける様に、
  著しく気分を害したり、もっとすっきりと年越しを迎えたいのだが…。
  別段、其の内に分かる事だから、隠しても仕方が無いが、
  又しても、異動と言うか、部署は変わらないから、担当替え、配置換え、
  とでも言うのだろうか、兎に角、BOOK厚木を離れる事に。
  折角、慣れて来て、此れからと言う時に、最近は何時もこうだ。
  あっちに行き、こっちに行き、僕ぁ、引っ越し好きの葛飾北斎じゃない!
  仕事の中身自体も変わる事に成り、社会人だから仕方無いが、一寸ね…。
  昨年六月から数えて、年明けには勤務地が五ヶ所目に成る。
  会社だって、交通費の負担が掛かるのにね。
  まあ、弱者は大人しく決定に従い、粛々と自分の仕事を全うするしか無い。
  そんなこんなで、諸々が相俟って、気分を著しく害し、昨晩は何も食べず、
  酒も呑まずに不貞寝し、今朝は九時過ぎに起床し、風呂に入り、
  午前中は極めて自堕落に過ごし、昼過ぎから再度、寝床に潜り込む始末。
  腹は減っているが、中々、動き出す勇気が持てずに居たが、
  十三時過ぎに、やおら動き出し、身支度を整え、外に出る。
  取り敢えず、酒が呑みたいが、大宮の街に出る程の気力は無い。
  良し、つけ麺を啜り乍ら、ルービーでも引っ掛けるか…。
 
 ◎「瓶ビール(中)」四八〇円
 …店内に入れば、待ちは無し、空席有り。
  直ぐ様、食券を購入し、カウンター席に着席する。
  厨房内は男性一名、女性一名の体制で、チェリッシュと同じ編成。
  夫婦じゃないがね…。
  透かさず差し出されたのは、「サッポロ黒ラベル」の中瓶。
  コップに手酌で昼間っから、一杯飲る。
  凡そ、三十六時間振りの御酒の味だ。
  二十三時間、何も食べていないので、空きっ腹、五臓六腑に染み渡る。
  気分的には、腰を据えて、何本でも御替わりして呑みたいのだが、
  そう言う店じゃないので、自主規制…。
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 ◎「濃厚煮干しつけ麺(大)」七八〇円+「肉増し」三〇〇円+「メンマ増し」
  一〇〇円
 …予め、食券を購入し、提出していたのは此の三枚。
  今回はパーッと行こうと、何時もの「半肉増し」じゃなく、「肉増し」で。
  昨日の「らあめん 満来」の「チャーシューざる」に比べたら可愛い物だ。
  麦酒も半分程が無くなった所で、つけ麺が遣って来る。
  つけ汁から具が顔を出しており、具沢山は心が豊かに成るな。
  以前は、具が多いのは旨くて当たり前、邪道と考えていたが、
  叉焼が増され、麺麻が増され、丸で、阿拉伯の石油王に成った気分だ。
  とは言え、「特製~」の様な、全ての具が乗った物は余り頼まないが…。
  さて、早速、麺を手繰り、酒の摘み代わりに頂きますかね。
  つけ汁はドロッとした中程度の粘度で、麺にべっとりと纏わり付く。
  此れを啜れば、良い感じに煮干しの風味が伝わり、旨いと感じる。
  ガツンと、脳味噌が揺さ振られ、耳から脳漿が出ちゃう様な衝撃は無いが、
  煮干しの蘞みは抑えられ、足の親指が喜びそうな養分だけが抽出されている。
  此方は新規開店当初より頂いているが、煮干しが強めに出て来ている印象。
  プリン体フェチ、痛風予備軍としては大歓迎の傾向。
  完全国産小麦麺を謳う麺は、噛むとミシっと音がする程に引き締まっている。
  こう言う麺は好きだ。
  此の状態の麺を、「硬い」と言う門外漢が居るが、決して硬いのではなく、
  此れこそを「腰が効いている」と言うのである事を御理解頂きたい。
  歯を押し返さんばかりの張りと弾力が旨さを引き立てる。
  さっ、麺麻はと言うと、相変わらず、松崎しげる色をしており、
  思いっ切り太いと言う訳ではないが、適度な太さが有り、食べ出は十分。
  ポリポリ、コリコリ、シャキシャキとした歯触りが心地好く、麦酒に合う。
  こんなに繊維質を摂って、此れ以上御通じが良く成ったら、
  「*」が決壊して、ガヴァガヴァに成ってしまうね…。
  叉焼に取り掛かれば、大きさは無いが、分厚い物が五、六枚。
  此方のは味付けが宜しく、薄味ではなく、確りと施されているのが素敵。
  赤身の締まった弾力と食感、脂身の蕩け過ぎずにサックリとした口当たり。
  豚の角煮の様な感覚を受けるが、其処迄濃厚ではないので凭れは無い。
  嗚呼、久し振りに此方で豪遊してしまったわぃ。
  引っ切り無しに客が訪れ、常時、満席に近い状態なのも頷ける。
  最後はつけ汁をグイッと原液の儘、憂さ晴らしとばかりに呷る