◆「三丁目 にしや食堂」【日進】
…週の真ん中もっこり水曜日に休みが有ると、本当、助かる。
世の中、週四日労働を義務付ければ良いのに…。
そんなに齷齪働いたって、人口は減っているし、国内の売上を奪い合っても、
仕方が無い気がするんだが、僕の様な欲の無い人間は駄目だね…。
昨晩は二〇時過ぎに帰宅し、二十二時過ぎには就寝。
夜中に悪夢で魘されるので、寝ても寝ても寝足りない。
朝は八時に起き、優雅な休日の午前中を、極めて自堕落に過ごす。
久し振りに「ノンストップ」を観たわ…。
十一時を廻り、身支度を整え、外に出る。
昨年八月二十六日以来、五ヶ月半も御無沙汰の此方へ馳せ参じる。
◎「生ビール」五〇〇円
…十一時半に着けば、此の日最初の客が僕。
厨房には女将さんの姿しか無く、少し早過ぎたか…。
然し、午前中から呑むと言う背徳の極み、後ろめたさが最高に好きだ。
チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーを受け取れば、良く冷えている。
ジョッキが白く凍り、所々、凍った黄金色のプリン体がシャリシャリしている。
喉を刺す様な刺激的な味わいが、ぼんやりし勝ちな僕をコピッとさせて呉れる。
◎「鶏の唐揚げ」五五〇円
…酒の摘みも発注してしまおう。
此方では決まって、最近は鶏の唐揚げ。
僕の三十九年の人生で、一二を争う旨さの唐揚げだ。
否、一位だろうな。
麦酒が終盤に差し掛かる頃には、娘さんも出勤し、厨房内は盤石の布陣に。
そして、娘さん御自ら、別皿のマヨネーズと共に配膳して呉れる。
有難う御座います。
其れにしても、こんがりと松崎しげる色に香ばしく揚がっている。
マヨネーズを塗して噛り付けば、唇を火傷しそうに成ってしまう。
「くちびるヌード」の高見知佳だったら、即、大火傷だな…。
味付けは変わらず、最高としか言い様が無い。
如何したら、真似が出来るのだろう。
否、出来る訳が無いな。
其の前に、自分で揚げ物をした事が無いから無理…。
鶏肉はプリップリで瑞瑞しくてジューシー。
パサパサしているなんて事は有り得ず、憎らしい程に旨い。
マヨネースがコクを増し、円やかに仕立てて呉れる。
麦酒が捗って仕方が無い。
さて、麦酒を三杯頂いたので、次行ってみよう…。