◆「つけ麺 弐★゛屋～にぼしや～」【日進】
…昨晩。
昨日は日中、筑波山の脇を擦り抜け、真壁の雛祭りを見に行き、
帰りは眩しい西日に照らされ乍ら、国道五〇号線を西走し、佐野市内から、
十八時半過ぎに着き、自動車を置き、歩いて癒しの空間へ。
然し、「鮨処 いっしん」は何てこったい、満席！
一日の締め括りに何と言う仕打ち…。
一〇分程待っても、空きそうな気配が無い為、取り敢えず、諦めて撤退。
日曜日の御愉しみに回そう。
余りの空腹で、彼是と他を当たる余裕が無く、否、他に選択肢が無く、
此方で麦酒とつけ麺で妥協、否、丁度、つけ麺が頂きたかったんだよナァ～。
◎「瓶ビール（中）」四八〇円
…店に着けば、何てこったい、三人の待ち。
此れならば、「鮨処 いっしん」で待っていた方が良かったかしら…。
取り敢えず、彼方此方右往左往しても仕方が無いので、
今宵は此方で御厄介に成る決心を固め、券売機で食券を購入する。
一〇分程で席が空き、着席し、麦酒が登場し、先ずは一杯。
グイッと呷れば、瓶麦酒特有の風味が感じられ、一日の運転疲れを癒す。
嗚呼、五臓六腑に染み渡らぁね。
◎「濃厚煮干しつけ麺（大）」七八〇円＋「肉増し」三〇〇円＋「メンマ増し」
一〇〇円
一〇〇円
…つけ麺はと言うと、最近は専ら此れ。
トッピングも豪勢に、パーッと行ってしまいたい。
どうせ、何時死んじゃうか分からないしね…。
花粉症の症状の出始めの消毒も兼ね、麦酒が捗って仕方無いが、
七分目を呑んだ所でつけ麺の御出座し。
毎度乍ら、ＷＡＫＵＷＡＫＵさせて呉れる。
矢も楯も堪らず、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと沈める。
勢い良く啜れば、おおっ、煮干しの風味がより一層感じられる。
二週間振りだが、煮干しのパンチが気持ち強まっている様にも感じる。
新規開店した五年半程前より、煮干しの主張が強いのは間違い無い。
鼻腔を煮干しの風味が駆け抜けて行く感覚が堪らない。
在り来たりな鰹より、煮干しの方が面白味が有って好きだ。
麺は勝手知ったる何時もの「完全国産小麦麺」を謳っている。
きちんと水で〆られ、水切りも抜かりが無く、仕事は丁寧だ。
ポキポキと強靭な腰が感じられ、歯を押し返さんばかりの弾力も有る。
此の麺につけ汁がべっとりと纏わり付くので、決して全部を浸さず、
日本蕎麦の要領で啜るのだが、今回は減りが早い。
やや粘度が高いのかしら。
さて、具の叉焼はと言うと、赤身は確りと味付けが為され、濃い味で、
つけ汁に浸されてふやけ、ホロっと解れて軟らかさを取り戻す。
脂身もトロンと蕩け、口内で濃厚に溶けて行く。
此れは麦酒で流し込みたい。
麺麻は極太のシャキシャキした物で、ポリポリと言う食感も有る。
おっと、此れも麦酒が恋しいな。
あっと言う間に麺も平らげ、僅かに残ったつけ汁を飲み干す。
正に、足の親指が小躍りして歓ぶ旨さで、「鮨処 いっしん」の外れ一位だが、
満足して帰宅する駄目中年…。
