続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「きよちゃん すいとん店」【桜川市真壁町】

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◆「きよちゃん すいとん店」【桜川市真壁町】

 ◎「いもがら入りけんちんうどん」六〇〇円

 …昨日。
  待ちに待った週末の休日。
  束の間の休息の時と言った感じで、全てを忘れ、心を解き放ちたい。
  何だか、毎週毎週、同じ様な書き出しの気がする…。
  家でヂッと静養に充てるのも良いのだが、気分が滅入るので、
  外は強風で寒いのを承知で、折角の晴天なので、出掛けてみよう。
  向かう先は、街の商店や民家が雛飾りを出し、街全体で雛祭りが行われている、
  茨城県桜川市の旧真壁町地区で、歴史的建造物が多い街並みも有名。
  一〇時前に出立し、貧乏なので高速道路は一切使用しない。
  東京環状からさいたま栗橋線に入り、国道一二五号線で古河市に入る。
  国道四号線を北上し、再度、右折して国道一二五号線に入り、つくば方面へ。
  下妻を抜けると筑波山が綺麗に見え、清々しさが感じられる。
  県道四十一号線を左折し、真壁地区へと入って行く。
  十二時半過ぎ、二時間半一寸で到着し、無料駐車場に停め、街の中心地へ。
  長閑な山間の街は、普段は閑散としているのだろうが、此の時期は別。
  寒風が吹き荒んで空気は冷たいが、観光客で賑わい、活気が有る。
  商店の軒先に雛人形が飾られており、旧い街並みと相俟って情緒が有る。
  さて、十三時に成り、随分と腹が減った。
  小さな街なので、きちんとした飲食店は少ないが、其処彼処で食事が出来る。
  目立ったのが、水団を提供する店や、露店が多い。
  其の中で、店先で和服姿の女性が呼び込みをしている店が在る。
  APAホテルの社長が膨よかに成って着物を着ている様な感じとでも言おうか。
  震災の復旧が遅れているのか、屋根はビニール囲いの儘だが、混雑している。
  他も混んでいる様なので、飛び込んで入ってみよう。
  土間に急拵えの様に机と椅子が設えられており、地元の婦人部の方々が、
  大きな鍋を掻き混ぜ、グツグツと煮立てている。
  如何やら、此の雛祭り時期限定の営業の様だ。
  此方は「いもがら入りけんちんすいとん」、「いもがら入りけんちんうどん」、
  「いもがら入りけんちんそば」のメニュー三品のみ。
  其の中から、饂飩を選択し、発注してみよう。
  御茶と漬物が出され、出来上がりを待つ。
  と言っても、一分と掛からずに、プラスティック容器で配膳される。
  此れで六〇〇円は、一寸、割高かな…。
  さて、模擬店の様な容器を持ち、先ずはルーシーから啜る。
  表面は油層が構築されており、思いの外、こってりしていそうだ。
  寒い中を歩いて凍えた身体には、有り難い程の温かさ。
  否、油層の御蔭で冷め難く、熱熱で、猫舌の僕は食道が焼けそう。
  ルーシーは油分多目で、コッテリ感が有って、冷えた身体に染み入る味わい。
  然し何だろう、じんわりと染みて来る此の旨味は。
  具は大根、人参、蒟蒻、牛蒡、芋茎、里芋、そして、茸も入っている様な。
  つゆ自体は薄味なのだろうが、此れ等の具材に確りと味付けされているので、
  濃い味好きの僕にぴったりと嵌り、食べ進める内にどんどん惹かれて行く。
  饂飩は茹で麺を湯通ししただけの物で、至って普通だが、ルーシーが良い。
  此れがさっぱりし過ぎていたら、其れこそ、何の変哲も無い饂飩なのだが、
  具が美味しく、具を摘みに麦酒を呑みたい巻繊饂飩と言った趣き。
  具は軟らかく、じっくりと煮込まれ、味が染みて、つくづく旨い。
  此れならば、六〇〇円でも頷けるな。
  熱熱のルーシーも冷まし乍ら飲み干し、旨味を全て摂り込む。
  田舎の味も、肉っ気は無かったが、偶には宜しい。

~御負け~
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真壁の雛祭り。
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地図を見て偶さか見付けた、笠間の出雲大社常陸分社。
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