続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 六文銭」【宮原】

◆「麺屋 六文銭」【宮原】

 …今週もやっとの思いで漕ぎ着けた週末。
  仕事の疲労も勿論だが、暑さに因る疲れもドッと出る。
  背広を着ている、其れだけで汗だくで、只でさえ太っているので、
  余計に暑苦しく、高血圧も相俟って、地獄の様な暑さ。
  毎晩の熱帯夜続きで、昨晩もパンツをズリオロスパンチョスで、
  「*」を夜風に吹かせてみる駄目中年…。
  今朝は九時過ぎに寝床から這い出し、珈琲を飲み、目高に餌を遣る。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、正午を過ぎて動き出す。
  散歩も兼ねて、宮原駅方向に歩き、昼御飯を済ませる。
  二月十一日以来、三ヶ月振りに此方を訪れてみよう。
  店内に入り、先ずは 券売機で食券を購入する…。

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 ◎「サッポロラガービール(中瓶)」四九〇円
 …券売機で堪え性の無さを又しても露呈。
  金も無いのに、如何しても昼間っから呑みたくなってしまう。 
  ラーメン店らしからぬ酒の取り揃えだが、瓶麦酒を見付ける。
  食券を店主氏に手渡し、席に着けば、先に麦酒の御出座し。
  銘柄に何の拘りもないが、手酌で注ぎ、グイッと呷る。
  ラガービールらしい苦味の効いた味わいが、蒸し暑さを吹き飛ばして呉れる。
  
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 ◎「特製もりそば(中)」八五〇円+「青森生にんにく」五〇円
 …さて、ラーメンと言えば、此方では決まって「特製もりそば」。
  此方が宮原に出来た時は衝撃的で、此の味を求めて、連日の大行列だった。
  当時、上尾に会社が在り、昼休みに同僚の方々と態々食べに来た程で、
  「東池袋大勝軒」系が急増する前でも有り、刺激的だったナァ…。
  然し、人気が出て、広い店内の今の場所に移転し、昼夜通し営業に成るも、
  店主氏は余り店で見掛けなくなり、他の従業員が多く成り、
  味も変わり、麺の量も減ったと、良くない話しか聞かれなくなる。
  行列も無く成り、僕自身も遠ざかっていたが、偶に頂きたくなる。
  今では、店主氏が率先して客席に出て接客を行い、昔の様に、寡黙に、
  無骨に、ラーメンだけを作っている職人気質と言う感じも無く成り、
  又、食器を下げたり、客席を拭いたりと、自ら行っている姿を見て、
  前回、時の流れや人間模様を感じ、複雑な思いが交錯したのを覚えている。
  其れは兎も角、今回はと言うと、以前に店主氏のブログにて、
  御薦めのトッピングとして紹介されていた「青森生にんにく」を付けてみる。
  先ずは、普通に何時も通り、麺を手繰り、つけ汁に浸して啜る。
  店主氏の修業先である「東池袋大勝軒」の山岸一雄氏が亡くなってから、
  此方で頂くのは初めてだが、うん、此の甘酸っぱさが妙に心地好い。
  魚介と豚骨の出汁が強く感じられ、サラッとしているのだが、コクが有る。
  此の甘味、酸味、辛味の均整が、個人的には好きで、昔から知っていると言う、
  贔屓目も有るかも知れないが、地元住民としては残って欲しい味。
  麺はやや色黒で、真っ直ぐな太麺で、勿論、厨房奥で打たれる自家製麺
  最近の麺に関しては、移転前よりも、進化しており、遥かに旨い。
  モチモチっとした弾力と、噛むと小麦の風味が感じられ、腰も張りも良い。
  冷水での〆、水切りも確りと仕事がされており、水っぽさは無い。
  此の麺は勢い良く、ヅババババと、際限無く啜って居たい。
  さあ、途中から大蒜を入れてみよう。
  青森県の産直センターと直接交渉して送って貰っているとの事で、
  何とも香りが良く、辛味が増すが、キリっと引き締まった上品な辛さで、
  コクも加わり、此れだけの良質の物が五〇円ならば御得だ。
  具は叉焼、萌やし、キャベツ、海苔と、具に関しては寂しさが有る。
  然し、最後はつけ汁を残らず啜り、大蒜の養分を余す事無く摂取。
  嗚呼、何と言われても、此方には是非とも長く続けて貰いたい。
  其の為には、足繁く通わないといけないのだが…。