◆「Ken’s kitchen」【日進】
…昨晩。
「鮨処 いっしん」で図らずも、呑み友達のT氏と会い、もう一軒誘われる。
近所に出来た此方の話をすると、興味津々の様なので、突撃してみよう。
二十二時にも拘わらず、店内には三組、八人が犇めき合っており、
膝送りをして貰い、カウンター席の間に挟まる。
「鮨処 いっしん」の常連さんも居り、此方も地元に根差して来た感じか。
◎「生ビール」四一〇円
…取り敢えず、少し歩いて汗ばんだので、麦酒で仕切り直し。
店内は賑やかだが、騒々しさ、喧しさが無いのが良い。
馬鹿みたいに騒いだり、自慢話や他人を蔑む様な会話が無いのが助かる。
酒好きが集い、馬鹿話や昔話、真面目な話をしたり、聞いたり。
此れが正しい地域コミュニティだな。
◎「ライスコロッケ」二一六円*二人前
…マスターに薦められ、此方では初めて「ライスコロッケ」を頂く。
他でも食べた事は無いかも知れないな…。
何やら、厨房内でマスターが泥団子の様な物を丸めているなと思ったら、
此の日は烏賊墨で拵えた物の様だ。
中にはズーチーが入っており、表面はカリッと軽い歯触りで、中はとろり。
烏賊墨を初めて頂いたが、コクが有って、旨いもんだな。
◎「鶏肉のグリル Diavola(悪魔風)」九七二円
…久し振りに此れを頂きたくて発注。
鶏肉の旨さを実感出来、最初に頂いた時に衝撃を受ける。
余分な脂身を処理していると言うので、脂臭味は全く無い。
皮目がパリッと香ばしく、此れが頗る旨い。
鶏皮と言うのは偉大だな。
塩加減も絶妙で、塩っぱ過ぎず、鶏肉の旨味を最大限引き出す良い塩梅。
搾った檸檬の酸味、相性も抜群で、簡素だが、実に旨い食べ方だ。
T氏は素揚げした迷迭香が気に入った様で、合法ハーブを食してたな…。
◎「カルパチョ(スズキ)」一二九六円
…T氏がカルパッチョを食べたいと言うので、此れも発注。
此の日は鱸と言うが、前日は鯵だったと言う。
個人的には、此の時期の鯵の旨さを知っているので、一日違いで残念…。
鱸を薄切りにし、其の上に葉っぱ、赤茄子、生の西洋松茸をあしらう。
味付けは塩、橄欖油、白葡萄酒酢と至って簡素だが、此れが又宜しい。
さんざっぱら、「鮨処 いっしん」で魚を頂いたが、其れは其れ、此れは此れ。
麦酒、白葡萄酒、仕舞いには、「デュワーズ」の瓶も入れてしまう始末。
四〇〇〇円もする高級ウヰスキーなのに…。