◆「旬 おふくろ亭」【加茂宮】
…昨日。
朝から狂った様な暑さで、家の窓と言う窓を全て開け放ち、風を通す。
風の抜けは良いのだが、陽射しが刺す様で、蒸し暑さも有って不快だ…。
昼前に買い物がてら、減量も兼ねて、暑い中を歩いて出る。
用事を済ませ、正午も廻り、昼御飯と洒落込もう。
こうも暑いので、ちょいと一杯引っ掛けたいので、此方を初訪問。
御邪魔する機会を逸しており、今回、突撃してみる。
思いの外、店内は近所の会社の月給取り等で混雑しており、繁盛している様だ。
◎「生ビール(中ジョッキ)」四八〇円
…一番奥に位置する、厠の芳香剤が漂って来るカウンター席に腰掛ける。
場所取りを失敗したなと思いつつ、先ずは麦酒を発注。
少し歩いて汗ばんでしまい、喉も渇いたのでね。
夜は居酒屋使いにも対応している様で、摘みメニューも豊富に揃っている。
五〇〇円以下と言う有難い麦酒を、グイッと呷れば、昼間っから背徳な気分。
休日の醍醐味でもある。
◎「カツとじ定食」七一〇円
…さて、麦酒と一緒に、食事も発注する。
揚げ物、ハンバーグ、炒め物、麺類と、一通り揃っている中、
麦酒の摘みとして合いそうな物を選り、カツ煮で一杯飲るのも好きなのでね。
麦酒を半分程呑んだ所で、麦酒の黄金色にも負けない黄金色の御出座し。
矢張り、玉子は人を幸せにして呉れる。
先ずは、玉子と玉葱だけを頂いてみると、味付けは昔懐かしいと言うか、
家庭のカツ丼の様な、濃い味で甘塩っぱく、正に御袋の味と言う雰囲気。
味醂や出汁も使用しているだろうが、砂糖と醤油だけの味付けと言う、
家庭的な味わいも感じられ、個人的に、好きな味付けだ。
主役のカツに取り掛かれば、ん!?、自棄に軟らかいぞ。
凡そ、豚肉とは思えない様な、練り製品でも頂いているかの様な食感だ。
冷凍食品なのか、将又、加工肉なのかは不明だが、此処は前向きに捉え、
軟らかく成る位に煮込んであるんだなと、考えを切り替える。
抑々、カツ煮と言う物は、そんなに煮込みゃしないが…。
其れにしても軟らかく、豚肉としての尊厳を放棄していると言うか、
豚肉の誇りを失っていると言うか、豚肉としての職務を全う出来ていない。
もっと、適度な弾力、噛み応え、脂身から滲み出る様な旨味を期待していたが、
味付けが宜しいだけに、非常に残念だが、軟らかさと言う点では抜群だ。
別段、不味い訳でもなく、至って美味しく頂けるので問題無いが、
豚肉としてのやる気を感じたかったと言う気持ちは否めない…。
玉子の半熟度合いも素晴らしいが、矢張り、そう考えると、比べちゃ酷だが、
「三丁目 にしや食堂」の足元にも及ばないが、他のメニューも頂きたい。
定食には御飯、味噌汁、御香香が付く。
~御負け~
晩は地元、深谷の七夕祭りに出掛ける。
深谷駅の七夕飾り。