続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「煮干そば とみ田」【東鷲宮】

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◆「煮干そば とみ田」【東鷲宮

 ◎「にぼなーらつけ麺・大」九五〇円

 …夏なんて、大嫌いだ!
  暑いのが嫌い、汗を掻くのが嫌いと言うのは勿論だが、こんなに忙しいとは。
  斯く言う昨日も、人手が足らず、且つ、忙しいのが分かり切っていたので、
  六時起きで仕事に出掛け、卒倒しそうな程に忙しく、死んだ方が楽な程。
  全てを打っ棄って、逃げ出したいのをグッと耐えて堪える。
  二〇時半の段階で仕事が片付く目処が立たず、帰れないんじゃないかと、
  本気で思うも、何とか二十三時には終わり、職場を後にする。
  昼御飯も摂れず、休憩も取れず、只管に十四時間働き通し…。
  何の為に生きているのだろうかと、真剣に悩んでしまう。
  終電車に乗車し、疲労困憊で寝込み、帰宅後も晩酌がてら食事をするも、
  疲労で箸が持てず、食べ乍ら寝て居る様な状態で、身体が持たない…。
  寝床に入れば、一分と経たずに気絶し、夜中に起きる事も無く、
  気付けば朝の九時過ぎだが、身体はぐったりとして、疲労が抜けていない。
  言う事聞かない身体に鞭打って起き出し、今日が休日で良かったと心底思う…。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、気付けば正午を廻る。
  家でゆっくりと、ゆったりと、静養に充てたい所だが、休みが一日のみじゃね。
  僕の数少ない趣味である「ケータイ国盗り合戦」の夏の陣が開催中なので、
  対象の「鷲宮神社」を盗りに、久喜方面へと暑い中を出掛ける。
  其の前に昼御飯にと、其の昔、「支那そば 天風」として大和田で営業し、
  其の後、東鷲宮に移転し、昨年より「煮干そば とみ田」と改称した此方へ。
  大和田時代は何度か頂き、移転後は二〇一二年一〇月二十一日に訪店して以来。
  店に着けば、駐車場は満車で、一〇分強待ち、何とか停める事が出来る。
  先ずは先に食券を購入し、下調べ済みの「にぼなーらつけ麺」にしてみる。
  貧乏、減量中にも拘わらず、「大」にしてしまう辺り、相変わらず馬鹿だ…。
  外に出て、陽射しのきつい中、一〇分弱待ち、漸く入店出来る。
  四人席二つ、二人席一つの小上がり席と、四人掛けのテーブル席一つ、
  二人掛けのテーブル席一つと席数が少なく、店主と奥様二人体制の為、
  回転は決して良いとは言えないが、昔から、此方の味は好きなので我慢しよう。
  冷水を呷り、身体が余りにも固い為に胡坐が掻けず、小上がり席は厳しい…。
  そして、待望のつけ麺が配膳される。
  仕事中は殆ど、昼御飯を食べられない状況なので、四日振りの昼御飯か。
  さて、つけ汁は矢鱈とロイシーで、ボラギノール、もとい、
  カルボナーラを意識しているのはメニューからも想像が出来る。
  麺を手繰り、其の白いつけ汁に浸して啜る。
  真っ先に、ズーチーの風味がふわっと鼻腔を擽り、洋風な感じが漂う。
  其の後から、煮干しの味わいが仄かに感じられ、何だか不思議な感覚。
  煮干しとチーズが融合し、調和が取れているのだが、新感覚過ぎる感じ。
  普通の煮干しつけ麺はメニューに無く、其れを飛び越して「にぼなーら」とは。
  先ず一旦、此方の売りである煮干しを存分に味わえる煮干しつけ麺を踏んで、
  其れから此の「にぼなーらつけ麺」と頂いてみたいと思うのは僕だけだろうか。
  勿論、非常に美味しく、煮干しは九十九里の生産者から直接買い付け、
  国産豚の拳骨等、特に鮮度に拘り、旨味、厚味、コクは確りなのに、
  すっきりとした味に仕上げていると言う能書きにも裏打ちされた旨さだ。
  プースーの甘味が印象的な此方だが、創業時から羅臼昆布をじっくり煮込み、
  甘味、旨味を出す上で欠かせない食材としており、其れも納得だ。
  麺は、埼玉県産、群馬県産の国産地粉を使用した自家製麺との事。
  緩やかな縮れが有り、表面はややざらっとした感じ。
  腰や弾力、張りや食感は宜しく、以前からの旨さが堪能出来る。
  具は叉焼がつけ汁に沈み、赤身と脂身の均整が取れ、蕩ける味わい。
  食べ進めるに連れ、チーズのコクが仇と成り、些か飽きが来てしまう。
  最後はスープ割り用の出汁が提供されるので、其れを投入して啜る。
  煮干しの出汁が一気に強まり、心落ち着く感じだ。
  然し、此れは流石に完飲は出来ずに断念する糸瓜野郎…。