◆「かしら屋 大宮西口店」【大宮】
…昨晩。
世間様の浮かれ気分でRock❛n❜Rollな夏休みは未だ続いている様だ。
然し、御盆を過ぎ、幾らか楽には成ったか。
昨日は十九時過ぎに仕事を切り上げ、何だか、疲労してしまい、花金なので、
寄り道をしたくなり、三週連続で此方にふらっと寄ってしまう。
すっかり、「カシラ」への愛情が再燃してしまい、通い詰めている…。
二十一時前に到着すれば、店内は大混雑で待ちも発生している。
独りならば直ぐに座れるだろうと待ち、五分程で一番端っこに通される。
其れにしても、此の繁盛振りは凄いな。
人時売上高は一体、幾らなんだろうか…。
◎「サッポロ生ビール(中)」五〇〇円
…一番端っこの席なので、余り認知して貰えず、漸く呼び止め、
仕事終わりの至極の一杯、ルービーを発注する。
「ルービーとか幾つだよ!」とか、五月蠅いから放って置いて呉れ!
グイッと一口呷れば、見事な迄の爽快感が突き抜ける。
今週も草臥れ果てたわぃ…。
◎「カシラ」一四〇円
…程無くして、串入れ、味噌ダレの壺が用意される。
そして、御待ち兼ねのカシラが配給される。
どれだけ此のカシラを待ち焦がれて一週間暮らした事だろうか。
もう、此のカシラが無いと、生きて行けないんじゃないかと思う程。
其れ位にZOKKON命だ。
刷毛で丹念に、左官職人の様に味噌ダレを塗り、いざ頂こう。
先頭のカシラ肉は、適度な噛み応えを保ちつつも軟らかく、
プリッとしてジューシーで、豚の偉大さを感じずには居られない。
牛肉なんて要らないとさえ思ってしまう。
此れ又、瑞瑞しく、シャキシャキとして、絶妙の塩加減に依り、
葱の持つ甘みが最大限引き出され、悶絶してしまう旨さだ。
真ん中に挟まった豚トロの部位も、途轍も無い旨さだ。
カリッと香ばしく、夥しい量の肉汁が洪水の様に溢れ出して来る。
嗚呼、此の口内の儘、絶命したい…。
豚トロの後味に浸りつつ、葱、カシラと戻り、起承転結する。
カシラ、葱、豚トロも然る事乍ら、味噌ダレの旨さたるや、筆舌に尽くし難い。
此の味噌ダレで歯磨きしたくなってしまう…。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「ホッピー」三六〇円
…貧乏なので、麦酒は一杯で止し、毎度のカクテルに移行。
焼きとんと言えばホッピーだわさ。
遣る気の無い麦酒みたいな感じだが、此れで三杯行けるしね。
プリン体が入っていないので、旨味成分はゼロだが、酔えれば良い。
酒には大して味を求めていないので…。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「ツナとコーンサラダ」四〇〇円
…端っこの席なので、カシラの配給を忘れられたら困るので、
其の際の保険として、摘みを確保しておこう。
野菜は嫌いなのだが、此のダーサラだけは何だか好きだ。
醤油味のドレッシングとマヨネーズ塗れにして、野菜の味を分からなくして、
濃い味にしてチビチビと頂くのに適している。
もっとマヨネーズたっぷりだと有難いが…。
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
◎「カシラ」一四〇円
麦酒一杯、ホッピー六杯、カシラ十六本を頂き、名残惜しいが店を出て、
命の洗濯が出来、すっかりヘベのレケで酩酊するポンコツ中年…。