続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「名代 箱根そば」【本厚木】

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◆「名代 箱根そば」【本厚木】

 ◎「冷やしかき揚げそば」四二〇円

 …昨日。
  長く、辛く、厳しく、過酷な蟹工船の暮らしも、八月末日を以って終了。
  刑期を終えて、世間へと戻ったかの様な、浦島太郎の様な感じもしなくはない。
  世間や周囲で起こっている事に、気を回す余裕も無かったので…。
  気候も多少は涼しくなり、寝るのには楽だ。
  日中も常時汗だくではないだけ、疲労も軽減される。
  然し、どうせ、又、暑さがぶり返すんだろうな…。
  もう此の儘、秋、冬へと驀進して呉れないだろうか。
  此の季節が一番好きなのでね。
  さて、九月に入り、仕事の繁忙期を抜けたと同時に、漸く、懐も潤う。
  赤貧生活が永かった…。
  とは言え、昼御飯も摂れず、金を使う暇も無かったが、如何して貧乏なのか。
  答えは簡単、身入りが少ないから。
  此の日は午後からの用事の為、毎度のBOOK厚木に十三時半に到着。
  給料も入り、蟹工船生活も終わったので、パーッと、ラーメンでも行きたいが、
  月末の困窮が目に見えているので、月初と言えども出費は抑えよう。
  此処数ヶ月、困った時は此方の立ち喰い蕎麦で我慢している。
  強ち悪くないので…。
  暑くなってからと言うもの、「冷やしかき揚げそば」が専ら。
  寒い季節は、紛う事無く「天玉そば」だが。
  券売機で食券を購入し、「蕎麦で」と御願いし、一分後に出来上がる。
  立ち喰いと言えども、椅子席が有るので、座って落ち着いて頂く。
  山葵を少し溶かし、大根卸にもつゆを吸わせ、蕎麦から啜る。
  茹で麺を湯に潜らせ、其れを冷水で〆た物だが、思った以上に確りしており、
  病人食の様なふにゃふにゃと言う感じも無く、ちゃんとしている。
  勿論、落語「時蕎麦」の様に、ポキポキと腰が効いている様な麺ではないが…。
  つゆはやや甘目だが、甘ったるさは無く、程好い辛味も感じられる。
  掻き揚げは揚げ立てではないので、ややしんなりはしているが、
  カリッとした香ばしさが有り、具は玉葱、人参、三つ葉か。
  玉葱の甘味が印象的で、此れが揚げ立てならば旨かろうな。
  掻き揚げを頂くに当たり、柳家喜多八師匠の教えを忠実に守り、
  掻き揚げの裏側は見ない様に努める。
  何故なら、夢が壊れるから…。
  此の手の蕎麦は、減量中には丁度良く、蕎麦だけでは簡素で物足りないが、
  掻き揚げが乗るので満足感が得られるのでね。
  欲を言えば、牛丼並みに四〇〇円を切る価格帯だと大助かりだが…。