◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】
◎「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」八〇〇円
…昨日。
先週金曜日から四連休を取り、三泊四日の旅に出、夏の終わりを感じる。
今年の夏も、暑く、辛く、厳しく、耐えに耐えた夏だった…。
ストレスでつるっ禿げに成っても可笑しくないと、何時も思うのだが、
今の所、何とか踏み止まっており、御蔭様で未だ毛量は有る。
社会復帰二日目の此の日は、久し振りに終日池袋での仕事。
略毎日、何処かに出ているので、ゆっくりと落ち着いて、
溜まりに溜まった残務を、一から遣っ付けられる。
十三時に成り、仕事を一時中断し、昼御飯を摂りに出る。
外に出ている時は昼御飯は摂る余裕、暇が無いので抜いており、
中に居る時は減量の為に、握り飯のみにしているが、月に一度だけ、
外で頂かねば成らない物が有り、其れを頂けるのが、此の日のみなので、
秋の空気が漂う池袋の街を、独り、目的地を目指して歩き出す。
其の途中で、あれ!?今日は水曜日じゃ…、と思い直す。
水曜日は定休日だと認識していたが、店に着くと営業している。
思い違いか、定休日が変わったのか、何れにせよ、運が良い…。
さて、予習した通り、今月の限定は酸辣湯麺の様だ。
今月も、今年の過去の限定メニューを振り返ってみよう。
一月「カレーとチーズのらーめん(カリーぱみゅぱみゅ2015ver.)」、
二月「生姜風味でぽっかぽか~ クロマニョン人ジャー」、
三月「鶏白湯の担々麺」、
四月「アサリとニンニクのらーめん ボンゴレチョップ」、
五月「バジルのらーめん 中華そバジル」、
六月「たらこの和えつけ麺 タラちゃん」、
七月「中細麺のあっさりつけ麺 ゆじゅ」、八月「冷やしラーメン 夏、投入」、
そして九月は「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」とな。
券売機で食券を購入し、木戸を開けて中に入り、直ぐに着席出来る。
食券を提示し、出来上がりをヂッと待つ。
待つ事一〇分程で、御待ち兼ねの月一回の御対麺。
プースーに赤味も有り、何だか辛そうな気配がするが、果たして如何か。
いざ、先ずはプースーから蓮華で啜ってみよう。
酸辣湯麺と言う食べ物自体、酸っぱいのと辛いのが駄目なので食べた事が無い。
一口啜ると、おおっ、流石に酸味と辛味が行き成り感じられるが、
其処は矢張り、鶏出汁を売りにする此方だけあり、鶏清湯スープの味わい、
コク、じんわりと浮かび上がって来る旨味が、円やかさを醸し出している。
尖った刺刺しさは無く、溶き玉子も相俟って、却って、
もう少し刺激が有っても良いかなと、何口か啜るに連れ、そう感じる程だ。
貼り紙には、程好い酸っぱさと辛さのスープにとろみを加え、
優しく温かなラーメンに仕上げた、としてあるが、正にそんな感じだ。
う~ん、今月も愉しませて呉れるわぃ、と心の中でほくそ笑む…。
麺は細麺で、ややツルっとした加水率高目の印象を受ける。
鶏清湯なので、低加水のモソっとした感じよりは、喉越しの良い方が合うな。
麺と一緒に、上にこんもりと盛られた白髪葱と一緒に頂けば、実に旨い。
深谷出身の僕からすると、葱は堪らなく旨いし、主役にも躍り出る力が有る。
「かしら屋」の葱が良い例で、決して、カシラ肉や豚トロに負けてないもの。
辛味の中に甘味が有り、鼻から抜ける風味が素敵だ。
プースーには木耳、生の韮が浮かび、此れ等も食感、風味で貢献している。
食べた事が無いので分からないが、通常の酸辣湯麺にも入っているのだろうか。
此れ又、軟らかく蒸し上げられており、しっとりとした軟らかさ。
此方はとことん、鶏に拘っている感じがして好きだ。
初めて頂く酸辣湯麺だが、プースー迄、全て飲み干してしまう。
こうして食べ終えた直後、既に来月の限定麺を愉しみにしてしまう…。