続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 螢」【大和田】

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◆「中華そば 螢」【大和田】

 ◎「焼豚味玉つけそば(白)」一一五〇円

 …世間様は何でも、万聖節前夜祭だからと、切支丹でもないのに騒いでいる。
  はっきり言うが、こう言う悪しき風習は即刻、法律で取り締まり、禁止すべき。
  只単に、こう言う祭りに乗じて、燥いで、浮かれて、暴れたいだけだろ。
  普段、騒げないものだから、祭りを楯に、一寸ばかり法に触れる様な迷惑行為、
  暴動を起こしても、無礼講だろうと考えている輩が胸糞悪い。
  警察は有無を言わさず、そう言う暴徒は逮捕し、臭い飯を喰わせて良いと思う。
  極論を言うと、発砲、射殺も已む無しで良いだろう。
  何せ、此の国は世も末、とっくの疾うにもう終わっているので…。
  そんな馬鹿共の事は兎も角、漸く、人様と同じ様に、土曜日に休める日が来る。
  此の二週間、実に永く感じられたが、何とか乗り切る。
  と言っても、明日から四連勤で、文化の日もへったくれも無い。
  文化の日にすら休めない人間は、文化的でないと言う事か。
  如何せん、ブルジョワジー様より身分、階層が低いもので…。
  昨晩は十一時間半労働を終え、二十三時過ぎに帰宅し、風呂に入り、
  晩酌がてら食事をし、午前一時に寝床に潜り込む。
  夜中に悪夢に魘されつつ、雪隠に起きつつ、今朝は七時半過ぎに起床。
  出来る事なら、泥の様に、布団と同化するかの様に眠って居たいが、
  あっと言う間に貴重な一日だけの休日が終わってしまうので、身体に鞭打つ。
  十一時過ぎに家を出、三週間前にコンタクトレンズを失くし、特注の為、
  取り寄せしていた物が随分と前に届いていたのを、漸く受け取りに行ける。
  取りに行きたい物を取りに行けない様な暮らし、もう嫌だ…。
  眼科を受診し、処方箋を取り、コンタクトレンズを受け取り、さあ、昼御飯。
  然し、此れと言う食べたい物が思い浮かばない。
  脳細胞が死滅し、脳味噌が雲丹みたいに成っているので、尚更駄目だ…。
  さんざっぱら考えた挙句、大宮駅周辺を離れ、大和田へと向かう。
  二〇一二年七月十五日以来、実に、三年三ヶ月半振りに此方へと御邪魔する。
  其の前を通る度、行列が絶えず見られ、以前よりも人気が上がっている様だ。
  十三時半過ぎに店着すれば、一〇人程が並んでいる。
  場所柄か、一人で一杯食べられない様な子倅も佃煮にする程居り、鬱陶しい。
  回転の悪化を招く元凶だ…。
  二〇分程待ち、店内に通され、先ずは券売機で食券を購入する。
  前回は「味玉つけそば(赤)」を頂いたが、濃厚な「赤」は重た過ぎて、
  三年三ヶ月半前で其の調子だったので、今じゃ駄目だろうと回避し、
  通常の「白」にして、激務を乗り切った褒美に、叉焼と味付け玉子も付ける。
  此の辺り、相変わらず、堪え性が無いんだと、自分でちゃんと自覚している…。
  其れから店内で一〇分強待ち、おまっとさんでしたと、カウンター席に着席。
  更に、一〇分弱で、腹っ減らしのポンコツの前につけ麺が配膳される。
  見るからに、前回よりも粘度が低く、以前に嵌った通常のつけ汁だ。
  茹で時間に七分を要すると言う極太麺を手繰り、つけ汁に浸して啜る。
  此方のつけ汁は、秋刀魚節、鰹節、煮干し、鯖節、根昆布等の魚出汁に、
  鶏白湯スープを合わせ、柚子七味等数種類の材料を練り込んだ自家製魚醤味噌、
  此れを隠し味にして、仄かな酸味と魚味を出していると、能書きに有る。
  確かに、鰹と言うよりは、其れ以外の節系の味わいが強めに感じられ、
  個人的には、渋谷の「中華ソバ 櫻坂」に似ていると思っている。
  濃厚だが、諄さは無く、上品さも持ち合わせている、そんな佇まいだ。
  因みに、より濃厚な「赤」は、野菜と鶏白湯に「螢」伝統の秋刀魚出汁を、
  煮詰めて濃厚に仕上げた重厚なつけ汁、と言う事で、ボテッとした印象だった。
  さて、麺はと言うと、極太とも言える太さで、持ち上げると重みが伝わる。
  噛むと腰が効いており、ミシっと音がしそうな程で、此の力強さは好きだ。
  つけ汁に決して負けない、存在感を醸し出しており、此れは旨いわぃ。
  冷水での〆、水切りも抜かり無く、丁寧な仕事が施されている。
  三〇〇グラム有ると言うのも、腕白には有り難い限り。
  つけ汁には刻み叉焼が沈んでおり、麺の上から移動させた叉焼四枚も加わり、
  食べ応えは十分で、此れに麺麻、味付け玉子と、御大臣に成った気分。
  叉焼は味付けは確り目で、赤身が殆どのホロホロした食感の物。
  脂身は無く、トロっと言う感じではなく、赤身の旨味を感じられる。
  味付け玉子は、齧ると黄身がピュッと飛び出す様な感じではなく、
  黄身はねっとりとしており、味付けは濃いと言う訳ではないが、及第点の出来。
  勿論、最後はつけ汁を全て飲み干し、養分を摂取し、明日からの英気を養う。