続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 番」【見沼代親水公園】

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◆「麺屋 番」【見沼代親水公園

 ◎「ラーメン(細)醤油」七二〇円+「チャーシュートッピング」二五〇円

 …週末の休日初日の昨日は、日中は護国寺永青文庫での春画展を経て、
  晩は毎年恒例の忘年会が北朝霞で開かれ、しこたま酒を呑み、肝臓を傷め付け、
  帰宅後は其の儘、気絶する様に倒れ込んで御臨終。
  後半の記憶も余り無く、麦酒は一体、何杯呑んだのだろうか。
  今朝は身体は怠いが、二日酔いも無く、何とか大丈夫そうだ。
  八時過ぎに起き出し、風呂に入り、身を清め、全うな人間に戻った気がする。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、ヴォーっとして、動く気力が起こらない。
  正午に成り、漸く、腹も減ったので、動き出す決心をする。
  買い物がてら、ちょっくら出ようかね。
  ラーメンを食べようと、彼是と検索するが、此れと言う決め手に欠ける。
  こってりと濃厚なのも良いが、鯨飲した翌日なので、あっさり目にしようか。
  不意に思い付いたのが、何年も前に二、三度御邪魔した此方。
  川口の外れ、一寸行けば、日本の平壌こと足立区に程近い場所に在り、
  かの有名な「中村屋」出身と言う事で、淡麗なラーメンが頂ける。
  八、九年振りに訪れれば、十三時前だが店内に客は三人のみ。
  先ずは、券売機で食券を購入するが、久し振りなので如何しようかしら。
  ラーメンは細麺と太麺と分かれており、「ラーメン(細)」釦をポチっとな。
  さて、欲を掻いて、「チャーシュートッピング」もね、縁起物だから。
  席に着き、食券を手渡す際、塩か醤油か訊かれ、醤油味で御願いする。
  厨房内は男性二名体制で、Wけんじと同じ編成。
  「やんなっ!」と突っ込みは入れていなかったが、出来上がり迄観察しよう。
  店内は叉焼を七輪で炙る煙で充満しており、宛ら、「かしら屋」の様に煙い。
  そんな煙に塗れ乍ら、待つ事、十五分程か。
  銀の盆に乗せられて、上品な佇まいのラーメンが配膳される。
  いざ、蓮華でプースーから啜ろう。
  此の手のラーメンは、あっさり、さっぱりして物足り無さが感じられるが、
  何だろう、魚介系と動物系の出汁が確りとして、均整が取れているのも有るが、
  香味油の味わいだろうか、確りとした味わいで、あっさりし過ぎないのが良い。
  ともすると、陳腐な感じになってしまうのだが、個人的には濃い味で好みだ。
  「中村屋」の味は如何だったか思い出すが、僕の脳味噌じゃ思い出せない…。
  細麺にした麺はと言うと、真っ直ぐでしなやかさが感じられる。
  麺自体にも風味が有り、ツルツルし過ぎず、中加水と言った感じで、
  プースーとの絡みも良く、スルスルと啜るのが心地好い。
  具の叉焼は三枚入り、ロース肉が二枚、バラ肉を巻いた物が一枚。
  何れも炙られているが、焦げ目が付く様な感じは無く、軽く炙り、
  炭火の風味を付けた程度に留まっており、此の程度の塩梅が宜しいわね。
  ロース肉の物は、むっちりとした弾力で、赤身の旨味がぎっしり詰まっている。
  味付けも宜しく、ホロッと解れ、ロース肉は得意ではないが、此れは旨い。
  バラ肉を巻いた物は脂身の部位が香ばしく炙られ、此れは此れで良い。
  具は他に味付け玉子半個、菠薐草、海苔と、彩りも綺麗だ。
  総体的に非常に美味しく、プースーを飲み干してしまう。
  塩分を摂取し、又一歩、死へと近付いてしまったか…。