続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 七人の侍」【池袋】

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◆「麺場 七人の侍」【池袋】

 ◎「つけそば(大盛)」七五〇円

 …水曜日。
  此の日も池袋に仕事に出掛け、朝から満員電車に揺られる。
  只、以前よりも勤務開始時間が遅く成った御蔭で、混雑も激しくはなく、
  其れがせめてもの救いで、満員電車は冬と言えども汗を掻き、
  胸のポッケに入れた携帯電話が、身体の熱で水滴が付いて曇る程。
  冬でも、通勤時間帯は冷房を入れて欲しいわぃ…。
  そんなこんなで池袋に辿り着き、午前中は残務や宿題を遣っ付け、
  例によって、十三時を前に昼御飯を摂りに外へ出る。
  室内は身体が火照る程に暑いが、外は空気がひんやりして清々しい。
  高血圧の上、苛ち、急っ勝ち、瞬間湯沸かし器な性格なので、
  気分的には、血管中を煮え滾った血液が流れている様な感じで、常に暑い!
  さて、此の日も、何を頂こうかと悩んでしまう。
  ラーメン以外に、何を食べて良いのかが分からないので、取り敢えずラーメン。
  待たずに、無難に、外す事無く、普通に美味しいラーメンが食べたい。
  其れだけの望みを胸に、何と無く、六又陸橋方向へ歩き出す。
  即ち、此方に御邪魔すると、薄ぼんやりとした決意を持って向かう。
  店に到着し、先ずは券売機で食券を購入するが、前回同様「つけそば」で。
  麺の量は並盛り、大盛り、特盛りが同一価格だが、「大盛」で自重しよう。
  木戸を開けて更に店内に入り、カウンター席真ん中辺りに陣取る。
  食券を手渡し、冷茶を啜り、肩の凝りを気にし乍ら、出来上がりを待つ。
  十数分後、九月二十八日以来、二ヶ月半振りの対面を果たす。
  其の昔は、池袋演芸場に行く前、必ず此方で頂いた程に馴染み深い。
  つけ汁は粘度の無い、サラサラの茶濁した物で、濁りも濃くは無い。
  麺を手繰り、つけ汁にどっぷりと浸し、此れを一気に啜る。
  魚介豚骨出汁のつけ汁は、仄かな酸味と微かな辛味が感じられ、甘味は無い。
  非常にすっきりとして、さっぱりとした軽めの仕上がりだ。
  麺は、店内奥の製麺室で打たれた自家製麺

  以前は、「かちどき製粉」製の高級中華麺用粉「北京竜」に、

  「日清製粉」のオーションを混合していたが、今は如何なのだろうか。
  ツルツルとした口当たりで、喉越しも良く、素晴らしいのは其の食感で、
  噛むとコリコリ、ポキポキと音がする程で、噛んでいて愉しい。
  勿論、冷水での〆に関しても、抜かりが無いから為せる業なのだろう。
  五〇〇グラムの麺量を物ともせず、スルスルっと入って行ってしまう。
  具は刻み叉焼、麺麻、葱。
  叉焼は派手さは無いが、脂身は蕩け、赤身はホロっとしていて旨い。
  以前は、別皿で蒸し器に掛けられた叉焼が付く「特つけそば」が定番だったが、
  一〇〇〇円超えの高級品なので、今は頂けないが、恐らくは旨い儘だろう。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、徐々に体重を戻しに掛かる駄目中年…。