続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 花田」【池袋】

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◆「麺処 花田」【池袋】

 ◎「味噌つけめん」八九〇円

 …水曜日。
  四〇に成った途端、何だか妙に老けた気がしたり、身体の不調を覚えたり、
  背中の痛みが有ったり、不整脈が出たり、足の痺れが有ったり、
  急に老人に成ってしまった気がして、人生の終幕に突進している感じ。
  此りゃ、長い事無いなと思いつつ、死ぬ迄生きる決意をする…。
  大丈夫、死んだら報せる連絡先一覧も完成したから。
  此れで安心して無茶出来ると、今年も不摂生な暮らしの幕開けだ。
  と言う事で、話は遡って水曜日。
  三〇代最後の日、池袋へと勤めに出、昼御飯に街を彷徨う。
  月も改まったので、毎月恒例の「らーめん つけめん 鶏の穴」に向かおう。
  すると、貼り紙で、限定は一〇日からの提供と言う。
  新年早々、何てこったい、相変わらずの運の無さは相変わらずで、
  三〇代最後の日に迄、執拗く付き纏い、駄目さ加減を象徴している…。
  踵を返し、次の当てを探すが、「馳走麺 狸穴」、「滝野川大勝軒」、
  揃って二軒共に待ちが発生しており、先月も頂いたばかりなので回避。
  何とは無しに、すっかり大行列店と成り、僕なんぞは御邪魔出来なく成り、
  二〇一五年は上野店で頂いたのみと成った、本店の此方へ。
  おっ、珍しく店外に行列は伸びておらず、店内のみで収まっている。
  良し、行くなら今しか無いと、店内入って直ぐの券売機で食券購入。
  何時も通り、「味噌つけめん」にし、行列最後尾に接続し、食券を回収される。
  仕事中なので、今回は野菜のみで御願いし、ヂッと番を待つ。
  先客は一〇名程だが、回転は良さげなので、此れならば安心だ。
  厨房内には久方振りに社長の姿も見え、炎を上げて中華鍋を振っている。
  さて、十五分足らずで席が空き、冷水の置いてある場所へと促される。
  先に食券を回収されているので、着席から配膳の時間は掛からない。
  池袋店では、実に二〇一三年六月二十一日以来、二年六ヶ月半振りに頂く。
  相変わらず、安心、安定の佇まいで、心丈夫で有り難いわね。
  麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸せば、つけ汁の粘度の高さが窺える。
  厳選されたげんこつ、鶏ガラ、モミジを合わせて煮込んだ後、豚足、
  背脂を入れたスープに細かく切った玉葱、人参、長葱の青い部位、
  じゃが芋、出汁昆布を加え、野菜を潰し乍ら六時間以上煮込み、
  スープを一日冷やして完成させると言い、「花田系」を謳う濃厚民族好みの物。
  此れに随分と嵌り、一時期、足繁く通ったっけな。
  味噌の風味も円やかで、白味噌の割合が高いのか、甘味が感じられる。
  社長が炒めた野菜は熱熱で、口内を火傷しそうな程で、冷め難くて助かる。
  麺は御存知、「三河製麺」の物で、店頭に堆く麺箱が積み上げられている。
  言わずもがなだが、冷水での〆、水切りも抜かりは一切無く、
  麺が最高の旨さを醸し出せる状態が保たれており、一口啜ってほくそ笑む。
  此の腰と弾力は、何度頂いても旨いし、此の濃厚なつけ汁にぴたりと嵌る。
  表面はツルツルとして口当たりが良く、噛めば、確りとした張りが有る。
  嗚呼、行列が出来るのも合点が行くな…。
  具は、以前よりも叉焼が立派に成った感じがするが、気の所為だろうか。
  麺麻は器の底に沈んでいるが、先ず先ずの存在感。
  萌やしを中心に、炒め野菜はたっぷり入り、上に乗った大量の葱も堪らない。
  最後は勿論、つけ汁は原液の儘、グイッと飲み干し、新年最初のつけ麺を堪能。
  今年も塩分、プリン体摂取に余念が無く、此れは僕の生きた証だな…。