続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「滝野川大勝軒」【池袋】

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◆「滝野川大勝軒」【池袋】

 ◎「ラーメン」八〇〇円

 …先週水曜日。
  世間では春分の日、僕の様な「ナイアガラー」では、三月二十一日は特別な日。
  今は亡き大滝詠一師匠の新譜『DEBUT AGAIN』の発売日。
  既に発注はしてあるので、二十四日には受け取れるだろうが、待ち遠しい…。
  最近、脳内はすっかり、此の『DEBUT AGAIN』一辺倒で、
  師匠の歌う「熱き心に」の全容を聴きたいと、うずうずして仕方無い。
  先日の日本放送協会の「SONGS」の内容も堪らなかったしな。
  何とか、花粉と高血圧に負けない生き甲斐が持てている…。
  さて、話は遡って先週水曜日。
  週の真ん中もっこり水曜日だが、此の週は土曜日迄六連勤の三日目で、
  疲労も溜まる一方で、身体も重いったら有りゃしない。
  ストレス緩和の意味でも、偶には昼御飯を外で頂こうと、池袋の街をぶらっと。
  月に一度の御愉しみの「らーめん つけめん 鶏の穴」の限定麺は既に頂き、
  此れと言って他に頂きたい物が浮かばないので、久し振りに此方へでも。
  一時期は足繁く通ったが、昨年十二月十八日以来、実に三ヶ月振りの御無沙汰。
  単に、外食する御金が無いに過ぎないのだが…。
  行列は無く、木戸を開けて中に入り、券売機と対峙する。
  今年初めての訪問なので、基本に立ち返って、「ラーメン」にしておこう。
  食券を購入し、奥のカウンター席へと進み、着席し、食券を提示する。
  冷水は出して貰えなかったので、自分で卓上のコップから冷水を汲んで呷る。
  毎度の御店主の大きな声が厨房内に響き渡っている。
  待ち時間は十五分程で、久方振りのラーメンの御出座し。
  いやいや、相変わらずの心躍るラーメンに、矢も楯も堪らず、蓮華を手に取り、
  油膜の張った濃厚に茶濁したプースーから啜れば、熱熱で猫舌泣かせ。
  嗚呼、矢張り、動物系と魚介系の出汁がガツンと来て、パンチが効いている。
  拳骨、豚足、鶏を基本に、挽き肉や魚介の風味を加えると言うが、
  此方のは、他の直系の「東池袋大勝軒」系列と比較しても力強くて好きだ。
  濃厚民族としては、非常に有難く、思わず唸ってしまう。
  外気に触れると、プースー表面の油分が凝固し、ギラギラと輝く程だが、
  後味も良く、然程、ギトギトしていると言う印象は受けない。
  さて、麺を引っ張り上げると、真っ直ぐの中太の自家製麺
  閉店した前の店の「池麺 KINGKONG」の麺箱に入っている。
  表面の微かなざらつきと、ムチッとした食感が、久し振りの記憶を呼び起こす。
  啜り心地の良い腰と弾力が秀逸で、若干、モソモソした感じがっ心地好い。
  具の麺麻も多目に入っており、麺麻を御数に麺を啜る事も可能な程。
  叉焼はと言うと、赤身のややパサつき気味の物が上に乗っているが、
  下には、味の染みた端肉の様な、ホロっと解れる部位が入っていて最高だ。
  蕩けやしないが、口内で解れて行く、小さ目の物が二切れ。
  こう言う御負けの様な物に当たると嬉しかったりする。
  総じて、久し振りの所為も有るが、改めて旨さを堪能出来、ストレスも軽減した。