続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「二八そば ひらい」【大野原】

◆「二八そば ひらい」【大野原

 …昨日。
  土曜日迄の六連勤を終え、襤褸襤褸のクタクタの状態で、遅れ馳せ乍ら、
  日曜日から火曜日迄の三連休に突入する。
  此の日は、前週に御近所さんと呑んだ際、共通の趣味である、
  「ケータイ国盗り合戦」の「鷹狩り」の「埼玉の主」が生息する空を盗ろうと、
  小鹿野町の「秩父カタクリの里」近辺へと出掛ける事に。
  朝は九時に出立するも、立ち寄った給油所で偶さか、原動機を見て貰うと、
  冷却放熱器の水が空っぽで、非常に危険な状態と言う事で、修理をして貰い、
  一万円の出費と、一時間の出発遅延と引き換えに、一先ずの安心を手に入れる。
  東京環状、県道川越日高線、国道二九九号線を通り、正午前に秩父市内へ到着。
  山奥に分け入る前に、先ずは腹拵えと、蕎麦屋を検索し、秩父市内でも、
  評価の高い此方に決め、店に辿り着くと、先客七名の待ち。
  時間は有るのでゆっくり待つも、回転が余り良くなく、四十五分後に店内へ…。

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 ◎「もりそば」七〇〇円
 …テーブル席に通され、卓上のメニューを眺める。
  普通の蕎麦と、「手挽き」と呼ばれる三種類の数量限定の蕎麦が有り、
  其の「手挽き田舎そば」、「手挽き二八そば」、「手挽きもりそば」は、
  何れも売り切れと言う事で、「もりそば」のみ、然も、大盛りも出来ないと。
  其の日の分を売り切ったら昼でも店仕舞いの様で、此の日も十四時には完売…。
  止むを得ず「もりそば」を発注し、出来上がりを待ち、待つ事十五分強。
  並び始めから一時間一寸で、漸く昼御飯に有り付く。
  量は決して多くなく、寧ろ、少ない程で、三口で食べ終わりそうだ。
  此の「もりそば」は、更科系の白くて細い二八蕎麦と言う。
  店内の大きな黒板には、使用している材料が記されており、拘りが窺える。
  蕎麦粉は大阪の「信濃屋そば製粉」の物を使用しているとの事。
  水は平成の名水百選にも選ばれた、御当地・小鹿野町の毘沙門水を使用。
  先ずは、蕎麦に塩を塗して啜ってみると、ひんやりとした冷たさが、
  確りと冷たい毘沙門水で〆られた事が窺い知れ、蕎麦の風味は強くないが、
  白く上品で、高級感が感じられる蕎麦に好感が持てる。
  尤も、蕎麦に関しては、馬鹿舌で門外漢なので、さっぱり分からないが…。
  続いては、蕎麦つゆで頂てみようと、此れ又、材料を確認してみる。
  返しには、野田の「キノエネ醤油」の「白しょうゆ」と、
  群馬県は大間々の「岡直三郎商店」の「国産丸大豆しょうゆ」、
  「養命酒製造」の「家醸本みりん」に粗目糖を使用しているとの事。
  出汁には、築地「伏高」の「本枯鰹節厚削り」。
  甘目と辛目の中間と言った感じで、均整の取れた味わいで、うん、旨い。
  食べ終わりの蕎麦湯も特徴的で、蕎麦猪口に、蕎麦茶を取った後の蕎麦の実と、
  蕎麦を打った後の蕎麦の切れ端で作っていると言い、其処に蕎麦つゆを入れ、
  更に、御好みで梅干しを入れて頂けば、トロットロで蕎麦風味が感じられる。
  此れで蕎麦焼酎を割って呑んだら最高だろうな。
  
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 ◎「野菜の天ぷら」四〇〇円
 …御近所さんと分ける形で天麩羅を発注。
  蕎麦屋で天麩羅と成れば、随分と値が張るが、四〇〇円ならば安かろう。
  茄子、紫蘇、蕗の薹、薩摩芋、南瓜、里芋、オクラ、ブロッコリーが入る。
  軽く揚がっており、サクサクとして重たさが無い。
  天つゆにどっぷり浸し、野菜の味を消して頂くのが好きだ。

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 ◎「とりの天ぷら(しお)」四〇〇円
 …此れ又、御近所さんと分けて頂く。
  饂飩屋に鶏の天麩羅が有るのは珍しくないが、蕎麦屋では珍しい気がする。
  如何も、此の手の揚げ物は大好きなもので。
  天麩羅と言うより、唐揚げに近い感じ。
  檸檬を搾り、塩を塗して頂けば、夥しい熱い肉汁が迸る。
  嗚呼、此れを摘みに麦酒を呑みたい…。