続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「松食堂」【喜多方】

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◆「松食堂」【喜多方】

 ◎「大盛チャーシュー」九〇〇円

 …土曜日。
  世間様は三連休の中日だが、こちとら、四月二十九日も労働していたので、
  此の日が最初の休みだが、如何にも、身体の具合が芳しくない。
  胸痛に加え、背中の痛みも有り、阿藤 快が夢枕に出て来そうな感じ…。
  さて、此の日は御近所さんと会津方面へ出掛ける予定に成っており、
  朝は五時半に起床するも、前日も帰りが遅かった為、身体は容易じゃない。
  大宮駅発七時十四分の「つばさ」七十三号で郡山駅を目指す。
  途中駅は停まらず、八時〇二分には到着し、磐越西線に乗り換え、
  会津若松駅に辿り着き、途中下車し、何でも、先ずは日本酒を購入する様子。
  まあ、僕は只、付いて行くだけ…。
  大まかに其の日の予定を立て、先ずは喜多方に移動し、昼御飯にしよう。
  喜多方駅に到着し、真っ先に思い付く駄洒落と言えば、此れだね。
  喜多方に、来たかった。
  馬鹿は兎も角、一先ず、喜多方市役所近辺を目指して歩く。
  近所に買い物に行く様な格好で来た為、寒さに震える始末だ…。
  一応、無理と分かっていても、喜多方ラーメンの名店「坂内食堂」に向かう。
  僕は目を疑ったが、ずらっと、ざっと一〇〇人程の行列が出来ている。
  其の数たるや、何処かの銀行の取り付け騒ぎかと見紛う程。
  考えると、此れだけの人間が乗っても大丈夫なイナバ物置は凄いな…。
  「阿呆か、キ○ガイ…」と心の中で吐き捨て、其処迄しては食べたくないので、
  次を当たろうと歩き出すと、直ぐ隣に、二名だけの待ちのラーメン店が。
  おっ、此方も中々の有名店の「松食堂」じゃないかと、此方に即決。
  目の前の長蛇の列を尻目に、一〇分程で店内に案内される。
  メニューは「ラーメン」、「大盛ラーメン」、「チャーシュー」、
  「大盛チャーシュー」の四つのみと潔く、迷う事無く「大盛チャーシュー」で。
  発注を済ませ、冷水を呷り、無音の店内でヂッと静かに出来上がりを待つ。
  一〇分強で配膳され、此方は代金と引き換えの様で、九〇〇円を支払う。
  さて、喜多方ラーメンの特徴でもある、叉焼で埋め尽くされた佇まいは圧巻。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  透き通ったプースーは、醤油の旨味が感じられる物で、冷えた身体に染み渡る。
  動物系の出汁と、微かな魚介系の出汁、野菜の甘味がじんわりと広がる。
  醤油のパンチは効いているのだが、出汁が確りしているので、非常に円やかだ。
  麺は中太の縮れ麺で、茹で加減はやや軟らか目だが、プリッとした食感が良い。
  シコシコした腰も損なわれておらず、佐野ラーメンとも違う食感だ。
  さてさて、叉焼に取り掛かろう。
  おっ、味付けは確りしており味濃い目。
  赤身と脂身の割合が絶妙で、赤身は噛み応えが有りつつも、ホロっと解れ、
  脂身はトロンと蕩け、身悶えしてしまうよ、おぢさんは。
  此れを摘みに麦酒を飲りたいが、如何せん、麦酒すら置いていないので…。
  食べても食べても叉焼が残っているのは嬉しいわぃ。
  麺麻も地味ではあるが、軟らかめ目でシャキシャキして良い。
  最後はプースーを飲み干し、養分を余す事無く摂取し、汗だくで退店。
  隣の「坂内食堂」の行列は二〇人位は進んだだろうか。
  日が暮れちゃうよ…。

~御負け~
会津若松駅前の白虎隊像。
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