◆「麺屋 六文銭」【宮原】
…水曜日。
三連休の中日、此れと言ってする事は無く、背中と胸の痛みも残っている。
夏の様な陽気で、風は強いが、外に出たくなる。
偶には歩いて、此方のつけ麺でも啜りに行こうか。
先日は系列の「フレンチバル セゾニエ」にも御邪魔したので。
四月九日以来、約一ヶ月振り、移転後は二度目の三度目の訪店。
◎「ラガー瓶ビール」四九〇円
…店に着いたのは十三時半を廻り、十四時に迫ろうとしている。
店に入れば、先客は一名のみで、連休の影響は無い様だ。
新調したと言う券売機で、先ずは食券を購入し、カウンター席に着席。
こんな天気も好く、休日有らば、呑まずには居られない。
心臓と背中の痛みの麻酔代わりだ。
小さいコップでグイッと飲れば、うん、冷えていて爽快だ。
◎「もりチャーシュー(中)」一二一〇円+「味玉」無料
…さて、ラーメンはと言うと、前回頂いて最高だった此れ。
まあ、値段は少々張るが、此の叉焼は圧巻で、絶品だ。
麺を手繰り、具沢山のつけ汁へとドヴンと浸して啜る。
今回のつけ汁も白濁しており、年明けに圧力鍋へと替えた影響だ。
此の仕様のプースーは二度目だが、昔の味を知っていると、
随分と円やかに感じられ、「東池袋大勝軒」譲りの甘酸っぱさも、
角が取れ、丸味を帯びた感じと言うか、動物系の出汁の甘味が感じられる。
彼是、此方のつけ麺を知ってから十五年近くが経とうとしているが、
最初に宮原に開店した時は、実に衝撃的だったナァ。
麺は、北海道産小麦を使用した、石臼挽きの全粒粉を使用した自家製麺。
気の所為かも知れないが、此の日の麺は、何時もよりも細く感じられる。
此方の「中華そば」で使用している麺の様にも思えるが。
然し、啜り心地、腰、弾力、何れも良く、食べ応えは良い。
さあ、主役の叉焼に取り掛かろう。
炙られた叉焼は、表面に焦げ目が見て取れ、香ばしさが伝わって来る。
いざ、ガヴリと噛り付けば、おお、思わず笑ってしまう。
赤身は軟らかく、ホロンと解れて、豚肉の旨味が堪らない。
脂身は言わずもがな、トローっと蕩け、身悶えする旨さ。
此れも、那須高原豚を使用しているのだろうな。
通常の叉焼も入り、薄切りで赤身の部位だが、此れは此れで良い。
他にはキャベツ、萌やし、海苔が入り、今回はと言うと、
携帯電話会員に登録した特典として、味付け玉子を無料で付けて貰う。
黄身は半熟で、噛むとピュッと飛び出しそうな勢いの絶品の物。
最後はつけ汁をグイッと飲み干し、地元の名店の味を堪能する。