◆「東京豚骨ラーメン 屯ちん」【大宮】
◎「東京豚骨ラーメン」六八〇円
…昨晩。
三連休の初日だが、心臓と背中が痛かったり、彼是とモヤモヤする事が有り、
如何にもこうにも、呑まずには居られず、駄目に成ってしまいたかったので、
「立ち飲み日高 大宮西口店」でしこたま、ホッピーを短時間で六杯呷り、
更に陰鬱な気分に落ち込んだ所で、〆に取り掛かろうと店を出る。
さて、如何しようか。
スルスルっとラーメンを手繰ろうか、思案を巡らせるポンコツ。
そう言えば、総入れ歯。
前回、此の近辺で呑んだ際に、新規開店していた此方を思い出す。
言わずと知れた、池袋の「屯ちん」の支店が出来ていた。
長生きはしてみるものだな。
今から十八年前、当時付き合っていた女性に連れて行かれたのが懐かしい。
池袋で最近頂いたのは、二〇一二年五月二十八日以来なので、
約四年振りと言う事に成ろうか。
店内に入り、券売機で食券を購入するが、「東京豚骨ラーメン」が無難だ。
並盛りも大盛りも同一価格だが、何方の釦を押したか憶えていない…。
歳を取った挙句に酔っていては、もう駄目だね。
まあ、とことん駄目になってしまいたいと思って呑んだのだから良いか…。
訳の分からない事を言っていても仕方無いので閑話休題。
食券を購入し、提示し、着席し、冷水を受け取って呷り、酔いを醒ます。
さて、一〇分足らずで、酔っ払いの前にラーメンの御出座し。
先ずは蓮華を手に取り、プースーからと言うのが御決まり。
ん！？こんな味だったっけ？
もう、遠い昔の記憶も朧げで、味なんて思い出せない。
豚骨を基本に、濃口醤油で旨味だけを引き出し、豚、鶏、野菜等を吟味し、
長時間じっくりと炊き出した、さっぱりとコクの有るスープと言うのが売り。
こってりと濃厚と言う訳でもなく、サラッとした感じとでも言おうか。
人間の記憶なんて当てに成らないな…。
麺は、独自配合小麦粉を使い、手揉みを加えた中太縮れ自家製麺との事。
緩い縮れが効いており、茹で加減、腰、弾力、張りは先ず先ずか。
余り特徴的な物は無いが、不満は何一つ無い。
叉焼は軟らかく、麺麻は太くて存在感が有り、味付け玉子半個、海苔が入り、
此れだけ具が入って六八〇円ならば、今日日、御得だろう。
此の後は、千鳥足で記憶も覚束無い儘、何とか家に帰る駄目中年…。
