続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「三丁目 にしや食堂」【日進】

◆「三丁目 にしや食堂」【日進】

 …昨日。
  漸く、ヘロヘロで漕ぎ着けた週末の休日。
  先週、心臓の具合が思わしくないので、大きな病院に掛かり、
  此の日は朝から精密検査の予約を入れており、早起きして病院へ。
  先ずは、超音波で心臓の動きを調べると言う事で、半裸で横に成らされ、
  見ていないから分からないが、先端がヌルヌルのアンメルツヨコヨコの様な物で、
  胸を触られ、乳首で感じてしまう駄目中年…。
  続いて、身体中に心電図、血圧計を装着され、大リーグ養成ギブスの様な状態で、
  ベルトコンベヤーの上を早歩きさせられ、傾斜を付けられ、息も絶え絶え。
  機械から、僕の脈に合わせて電子音が聞かれ、時々、乱れるのが可笑しい…。
  一通り、検査を終え、診察で結果を言い渡されるが、まあ、問題無いと。
  心室の動きも正常で、人間誰しも起こり得る期外収縮と呼ばれる不整脈を、
  取り分け、僕は強く感じてしまうのではないかと。
  そうは言われても、動悸、息切れ、不整脈が出れば、不安にも成るわさ。
  あっ、血液検査の結果、何も言われなかったし、訊くのを忘れた…。
  帰宅し、取り敢えず、問題無いと言う事なので、昼間は祝杯を挙げよう。
  昨年十一月二十七日以来、約半年振りの御無沙汰で、此方へ御邪魔する。

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 ◎「生ビール(中)」五〇〇円
 …店に入り、何とか席を確保し、酒宴の開始だ。
  忙しそうなので、ジョッキを傾ける格好をして発注を済ませる。
  外は頗る天気が良く、湿度も低めで清々しく、絶好のルービー日和。
  毎度の真っ白に凍ったジョッキには、黄金色のプリン体が注がれている。
  此れを、喉を大きく開いて流し込めば、シャリっとしたシャーベット状液体が、
  喉を駆け抜け、食道を通り過ぎ、胃袋にストンと収まる。
  心臓も喜んでいる。

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 ◎「鶏の唐揚げ」五〇〇円
 …さて、摘みは専ら此ればかりだ。
  女将さんに御挨拶をし、序に発注を済ませる。
  昼間っから、豪勢に、肉系のメニューを摘みに大宴会をしたいものだ。
  麦酒を大事そうにチビチビ飲りつつ、半分程に成った所で、
  お待ち兼ねの鶏の唐揚げ、此れが実に絶品なのだ。
  こんがりと、松崎しげる色、否、AIKA、橘 なお、上原花恋色と言うべき、
  香ばしそうな、何とも色っぽい揚げ色に身悶えしそうだ。
  早速、別皿のマヨネーズを塗して、いざ噛り付こう。
  齧るや否や、アズ・スーン・アズ、肉汁が溢れ出して来る。
  味付けも形容し難いが、兎に角、旨いとしか言えない。
  香ばしく、鶏肉も瑞瑞しく、プリッとした張りと弾力が素晴らしい。
  特に、鶏皮の部位は香ばしく、カリッとして最高だ。
  
 ◎「ホッピーセット」四〇〇円
 …麦酒は一杯で止し、続いては、手っ取り早く酔えるピーホツに。
  昼間っから、時間がゆったりと流れる空間で、酔って駄目に成れるなんざ、
  究極の幸せだなと、本当、心臓が動いていて良かったわ。
  長生きはしてみるものだ。
  
 麦酒一杯、ホッピー三杯をかっ喰らい、〆にラーメンを食べようかと思案するも、
 敢えて自重する不整脈患者…。