◆「横浜家系ラーメン 石川家」【大宮】
◎「ラーメン」七五〇円
…先週日曜日。
翌日から仕事だと言うのに、如何も、心がざわついてしまい、
ヂッと家で過ごすのが嫌に成ってしまい、大宮の街に飛び出す。
「立ち飲み 日高」で一頻り、ホッピーを呷り、すっかりヘベのレケ。
独りで呑んでいると、情緒も不安定に成って来るのだが、とことん落ち込む、
其れも偶には良いのかなと、此れは昔から思っている。
さて、時間は未だ二十一時前で、家に帰っても何だしな。
〆にラーメンをと、彼是と物色し、普段なら「天下一品」に行くのだが、
此処最近、ＢＯＯＫ厚木で「横浜家系ラーメン 壱七家」に足繁く通っており、
家系ラーメンに目覚めたと言うか、人生何度目かの個人的流行中なので、
埼玉の家系ラーメン店の草分けとも言うべき、此方に決定。
昔は、埼玉で家系ラーメンと言えば、東岩槻の「石川家」と言うのが相場で、
其の後、支店として此の「大宮店」が出来たが、東岩槻の店舗は閉めた様だ。
「上尾店」も開店したが、其方も閉店ガラガラで、今は「戸田店」が在る様だ。
千鳥足で、一〇年振り位に訪店すれば、深夜営業店なので、居酒屋の様な感じ。
券売機で食券を購入し、久し振りなので、無難に「ラーメン」で。
食券を手渡し、「普通で」と伝え、カウンター席に腰掛け、冷水を呷る。
ちょいと呑み過ぎ、気分も落ち過ぎたかなと、些か反省…。
一〇分も掛からずに、ロイクーな丼でラーメンの御出座し。
普段、「壱七家」の乳化したロイシーなプースーを見慣れているので、
茶濁したプースーは随分と久し振りの印象で、懐かしさが込み上げる。
早速、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
粘度は無く、サラッとした、醤油ダレの立った感じのすっきりとした味わい。
軽い感じがするが、表面に鶏油が覆われている感じで、コクは有る。
「家系総本山 吉村家」の流れを汲み、醤油が強めに感じられるのも頷ける。
平麺で、一本一本が短めで、茹で加減も良く、モッチリ感が堪能出来る。
まあ、酔っ払っていて記憶も曖昧なのだが…。
叉焼は脂身が蕩ける感じで、此れは中々に良いじゃないの。
定番の海苔と菠薐草、此れも外せないが、矢張り、家系ラーメンは旨いな。
約一〇年振りに、埼玉県を代表する家系ラーメンを味わい、満腹だが、
気分は凹んだ儘に帰宅して酔い潰れる駄目中年…。
